理学療法士の残業は多い?平均的な時間外労働を調べてみたら異常だった

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【理学療法士の残業】
理学療法士として働く人の70%が残業をしており、その30%は無給で働いているとの報告がある。
この結果は『異常である』と言える。
参考|理学療法士実態調査報告

理学療法士は残業は少ない職業です。

ある調べでは、理学療法士の残業時間は月に6時間程度とのこと。

しかし、巷では『理学療法士は残業が多い』『ブラックだ』という声も多く聞かれます。

 

それを裏付けるかのように、参考|理学療法士実態調査報告を見ると、理学療法士の平均残業時間は約10.65時間になります。

この10.65時間という時間をどう捉えるかは人それぞれですが、多くの人はあまり良い印象を持たないのではないでしょうか。

 

私たちは理学療法士の残業について、知っておかなければならないことが沢山あります。

なぜ理学療法士が残業をしなければならないのか?

その原因はどこにあるのか?

 

データから考えていきましょう。

 

理学療法士が残業をしなければならない理由

理学療法士が残業をする理由は


  1. 毎日の取得単位がノルマとしてあること
  2. カルテや書類業務が溜まっていること
  3. 新人または実習生指導があること
  4. 上司からの指導やフィードバックがあること

が挙げられます。

 

【毎日の取得単位がノルマとしてあること】

理学療法士は1日18~20単位という目標が病院ごとにあると思います。(当院では19単位)

1日18単位取るとすると、リハビリに割く時間は6時間に及びます。

残った2時間で、カルテ記載やカンファレンス、委員会活動や雑務処理、掃除などをしなければなりません。

これでは定時に帰るのは難しいですよね。

 

【カルテや書類業務が溜まっていること】

定時に帰れないから、仕事を残して無理やり帰る。すると、カルテや書類業務がどんどん溜まる…といった悪循環に陥ってしまいます。

つまり、カルテさえ何とかっササッと処理してしまえば何とかなる…かも?

▼さっさとカルテを終わらせる方法▼

【定時上がり】早く帰るためにカルテは定型文を作ってさっさと終わらせると良い
当たり前のように定時で帰る為には業務改善が必要!パソコン入力時間を削減してみると、いつもより10分早く仕事を終わらせるのはたやすいことです。

 

【新人または実習生指導があること】

また、新人指導や臨床実習の指導が入ると、業務終了後にしなければならなくなるので残業になってしまうことがあります。

指導は必要な事ですが、これが原因で時間外労働が増えてしまっては元も子もありませんね。

できれば業務時間内に指導が済めばよいのですが。

 

もちろん指導内容によっては残業代は出ません。

 

【上司からの指導やフィードバックがあること】

上司からの指導やフィードバックがある場合も定時で帰れない原因となります。

指導は有難いことなんですけどね。

上司も、部下が定時で帰れるように指導の時間やタイミングを計らなければなりません。

部下には、それを断ることはなかなかできませんからね。

 

理学療法士は月にどれくらい残業があるの?

理学療法士の1か月の残業時間は

 


  • 0時間:21%
  • 5時間以内:24%
  • 10時間以内:20%
  • 15時間以内:7%
  • 20時間以内:12%
  • それ以上:16%

 

というデータがあります。

実に全体の79%が毎月残業をしており、55%が10時間以上の残業を強いられています。

これを見ると、理学療法士は残業があるのはあたりまえ、と言えそうです。

 

しかし、100歩ゆずって残業があるのは良しとしましょう。

実は調べていくと、とんでもない事実が発覚したんです。

 

理学療法士に残業代が支払われない?

残業とは時間外業務なので残容体が支払われるべきです。

しかし、理学療法士の中で残業代が支払われる人というのはほんの一握りという報告も。


  • 100%支給される:43%
  • 25~75%支給される:27%
  • 全く支給されない(サービス残業):30%

となっています。

 

いわゆるサービス残業を強いられている人が57%もいるという事実。

詳しいデータは理学療法士の残業は多い?少ない?文献データからわかる実態>>>
をご参照ください。

 

これが、理学療法士はブラックだ、辞めたほうがいいと言われるゆえんです。

理学療法士は残業が無い!と言っている人も、『残業代が支払われていない』だけでありサービス残業はある可能性もあります。

 

理学療法士は残業代のない「サービス残業」が多い!

理学療法士は残業がある仕事です。

でも残業代が支払われるのなら、それはまぁ良いでしょう。

 

問題は、残業代の出ないサービス残業が多いということ。

実に57%もの理学療法士に、残業代が十分支払われていないという事実。

これをなんとかしないと、いつまでも理学療法士はブラックだ!目指さないほうがいい!というように言われ続けてしまいます・・・が、なかなかそこから脱却することはできません。

 

みんな残業をしないほうがいいのは分かってるんです。

病院だって『ノー残業デー』というプランを立てたりしていますから。

それでもサービス残業はなくならないのは、病院が「残業するな!」と命令するからにほかなりません。

 

働くスタッフの現状を何も理解せずに「ノー残業デー」とか馬鹿なことを言い出すから、サービス残業が増えていくんです。

 

病院が理学療法士を苦しめている

病院は「残業するな」と言っています。

これはスタッフを思っての事かもしれませんが、全くの見当違い。

 

そもそも、病院はなんでスタッフが残業するのかを理解してないんですよね。

理学療法士の話に限らせていただくと、理学療法士は主に『単位時間制』に基づき、リハビリを行っています。

患者にリハビリを提供することで報酬をもらうのですが、治療以外でも報酬に繋がるものもいくつかあります。

いわゆる書類業務ですが、これを処理するのが結構大変なんです。

 

1日で介入する単位数はノルマのように決まっており、どんなに優秀で仕事の早い人でも1単位20分というタイムスケジュールは変わることはありません。

ということは必然的に介入以外の時間も決まっており、その時間で書類業務をこなさなければなりません。

結果的に時間が足りず、書類業務が終わらない…。

 

じゃあどうするの?というと残業をします。

でも病院が「残業するな」と言うと…病院に内緒で残業するしかありません。

 

これがサービス残業です。

本来、こういった仕事の仕方はいけない事なのですが、まだまだ『サービス残業があたりまえ』という職場が多いのも事実です。

詳しくはこちら>>>
理学療法士は残業なし…はウソ!PTがサービス残業をする理由と法律的な対処 

 

理学療法士に残業代が出ない時の対処法

サービス残業が最も悪い点は、給料が出ないということ。

理学療法士は時間の無い中、必死に単位数を稼いだり書類業務をしたりしています。

理学療法士の仕事は時間の融通が利きにくいというデメリットがあります。

 

そんな中、病院は理学療法士に多くの注文を出してくるんです。

 

病院
病院

・1日21単位取れ
・書類も点数が取れるからしっかり仕上げろ
・でも残業は認めない

 

ぼくたち理学療法士だって残業はしたくありません。

でも仕事だから仕方なくやってるだけです。

 

でも、だからといって残業代を出さないというのは間違っていると思いませんか?

残業代を抑えたいから残業申請は却下し、サービス残業をしているスタッフに対しては眼を瞑って見ないふりをする。

結果、病院の言いなりになった挙句、自分にはなんのメリットもありません。

 

ぼくがサービス残業は悪だ!といっている原因はここにあります。

 

だから知っておいてください。

残業が支払われない場合の対処法を!

 

残業代が出ないのは当たり前じゃないんです。

その異常に気付いてください。

 

▼サービス残業を撲滅させるための詳し記事▼

【誤解】残業代が出なくて当然?よくある残業に関する勘違い
残業代が出ないのは、年俸制や管理職だから当たり前?いやいや、ちゃんと残業代は出ます!残業に対する知識不足をなくしていきましょう!

 

まとめ

  1. 理学療法士の79%が残業をしている
  2. 57%の理学療法士は十分な残業代が支払われていない
  3. サービス残業をしてしまうのは病院が悪い

 

残業が多くて心身ともに疲弊し、生活に支障が出てしまっては元も子もありません。

特にサービス残業が多い職場さ最悪中の最悪。

そんな職場に嫌気がさしたら、転職を考えてみてはいかがでしょうか。

 

いくら私たちが業務改善をしても、残業がある職場というのは存在します。

そうなるとどうしようもないですよね。

あくまで仕事は仕事。

自分の人生を豊かにするための1つの手段にすぎず、仕事が人生のメインコンテンツになってはいけませんよ。

 

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詳しい記事はこちらになりますので、転職をお考えの方はぜひ読んでみてください。

 

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