2020年4月からリハビリテーション実施計画書の様式が新しくなりました。
なぜ新しくなったのかはこちら『中央社会保険医療協議会 総会(第436回)個別事項(その11)について|厚生労働省≫』
この計画書、どうやって書いたらいいか分からない方も居ると思いますので、いろいろ勉強してきたので簡単い分かりやすく解説します。
※ここでのリハビリテーション実施計画書は「別紙様式23」を指します
リハビリテーション実施計画書の用途
リハビリテーション実施計画書にはいくつか種類がありますが、主に「別紙様式23」を活用すればOKです。
新様式はこちらのPDFの49・50ページに載っていますのでご参照ください。
さて、このリハビリテーション実施計画書は何のために使うのか?というと「医師がリハビリを指示する際にその目的や方法などについて説明するため」です。
リハビリは医師の指示のもとに行われるものなので、最終的には医師のサイン、患者の同意とサインが必要になります。
本来なら医師が説明すべきものなんですが、医師の業務量の多さや人材不足から、他スタッフが代わりに説明と同意を得る場合が多いのではないでしょうか。
リハビリテーション実施計画書の医療点数
- リハビリテーション総合計画評価料1:300点
・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション 料(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション料又は認知症患者リハビリ テーション料の算定患者、脳血管疾患等リハビリテーション 料(Ⅰ)(Ⅱ)、廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)(Ⅱ)又は運動器リ ハビリテーション料(Ⅰ)(Ⅱ)で介護保険リハビリに移行しない患者 - リハビリテーション総合計画評価料2:240点
・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)(Ⅱ)、廃用症候群リハビリ テーション料(Ⅰ)(Ⅱ)又は運動器リハビリテーション料(Ⅰ)(Ⅱ)で介護保険リハビリに移行する患者
以前は計画書を取ると300点(3,000円)でしたが、今回の改定で算定点数が300点と240点に別れました。
月に1度の算定で3,000円の収入になるので、ぜひ算定しておきたいですよね。
というかリハビリを提供する場合は絶対に計画書は必要ですので作っておきましょうね。
新リハビリテーション実施計画書の書き方
新しいリハビリテーション実施計画書はとても簡単で、該当する項目にレ点チェックを入れていくだけです。
各分野に得手不得手があるので、職種ごとに分けることをおすすめします。
必ずしもここで記した部署が記入するべきではないのですが、現場を良く知るリハビリスタッフが書くスペースが大きくなるのは当然の事ですね。
リハビリテーション実施計画書の作成の流れ
- リハで計画書の欄を記入
- MSWに渡し、記入
- MSWから病棟に渡し、記入
- 患者・もしくは家族に医師または看護師が説明し、サインを貰ったら算定する
このような流れがベターかな?と思います。
リハビリテーション実施計画書は、入院から7日以内(遅くても14日以内)に算定しなければなりません。
そしてリハビリを受ける全患者に必要な物です。
ぜひ作成していきましょう!