理学療法士の転職は珍しくなく、実に20%近くの人が転職経験者だそうです。
私も転職を経験しており、今は3つめの職場になります。
たくさんの理学療法士が転職したり、してきたりする中で転職理由はみんな同じだという事に気づきました。
理学療法士が転職を考えるほどの悩みとは一体何なのでしょうか?
ここでは、理学療法士の転職理由とした多いものと、面接の際に転職理由を聞かれた時の受け答え方をお伝えしていきます。
理学療法士の転職理由の本音、ベスト5
理学療法士が転職を考える理由は以下の通り。
- 給料が少ない
- 休みが少ない
- 職場が遠い
- 人間関係が悪い
- 将来性が無い
1位:給料が少ない
理学療法士の転職理由の第1位はぶっちぎりで『給料が少ない』ということ。
理学療法士の平均年収は407万円ですが、そこに届いていない理学療法士が大勢いるんです。
私も新人の頃は手取り16万円、総支給でも21万円というレベルでした。
そういう職場はいくらでもあるんです。
それこそ、生活保護のほうが多く貰えるレベル。
- 遊びに行けない
- 欲しいものが買えない
- 1人暮らし出来ない
- 家族を養えない
そういった理由から転職を考える理学療法士が非常に多いです。
せめて平均年収の407万円は超えたいですよね。
2位:休みが少ない
理学療法士は完全週休2日制の所が多いですが、年間休日でいうとまだまだ100日前後の所が多いです。
私は今でこそ年間121日の休日を頂いていますが、昔は103日しか休みがありませんでした。
休日が少ない上に給料も少ないんじゃやってられないですよね。
理学療法士の年間休日の平均は112日です。
年間112日の休みを取得するためには
- 完全週休2日制
- GW休暇3日
- 夏季休暇3日
- 年末年始3日
の休みが必要。
これで113日。
もちろん、有給は含めません。
病院としてホワイトな職場のボーダーラインが、年間休日112日と言えます。
3位:職場が遠い
通勤時間が長いのは、その職場を選んでしまった本人に問題があるかもしれませんが、最初は問題ないと思っていても徐々にしんどくなってくることは多々あります。
通勤時間の平均は45分であり、それ以上遠いと生産性も低くなりますしストレスにより体調を崩す人も多くなるんだとか。
あまりにも職場が遠かったり、毎日の満員電車に嫌気がさして転職する理学療法士も増えてきています。
まさに「時は金なり」ですね。
4位:人間関係が悪い
- 上司
- 先輩
- 同僚
- 患者
- 他スタッフ
どこであなたの人間関係が破綻するかはわかりません。
理学療法士が最もストレスを受けるのが『上司の存在』です。
最近は少なくなってきましたが、やはり後輩や新人をイビるような理学療法士もいます。
まぁ、こちらに心理的ストレスを与えてくる上司以外にも、全く仕事をしないくせに口うるさく言ってくる人もいるようなので、本当にいろいろな部分でストレスに。
このように人間関係の悪化により、転職をする理学療法士も多いです。
5位:将来性が無い
- 昇給が無い
- 出世しない
- 退職金が出ない
- 知識・技術が向上しない
職場によっては昇給金額が500円という所もあるとか。
いくら仕事が好きでも、仕事が評価されず給料に反映しないのは困りますよね。
その職場に10年居続けて、生活が良くなるだろうか?と考えたときにハッキリと「Yes」と答えられない職場も多いです。
将来性のない職場に嫌気がさし、転職をする理学療法士が増えてきています。
その他のランキングは以下の通りです。
- 6位:希望する職種につきたい
- 7位:労働時間の短縮を希望
- 8位:家庭の事情(結婚・出産・引っ越しなど)
- 9位:ハラスメント被害
面接で転職理由を聞かれた時の答え方
面接で「なぜ転職したのですか?」と聞かれることがありますが、馬鹿正直に「給料が安いからです、上司が気に入らないからです」というのはNGだ、ということは分かりますね。
とはいえ、嘘をつくのも良くありません。
いろいろな転職攻略法では「ポジティブに答えなさい」と書いてありますが、それも少し違います。
面接の本質は「具体的に答える事」です。
▽面接対策はこちら▽
どんな理由も具体的に伝えれば納得される
例えば「給料が低いから転職した」という理由では、相手にとっていい印象は与えません。
あなたにとっての「良い給料」の目安が無く、ウチの会社の給料にも満足しなければ辞めてしまうのでは?と思われてしまうからです。
でも、もっと具体的に伝えれば相手にも伝わりやすく、納得してもらえるはずです。
【例】
- 給料が低い→年収がPT平均の400万円に届かず、平均以上の収入を得たかったから
こうすれば、相手は「平均年収以上あれば納得するんだな?」と理解できます。
その他にも
- 休みが少なかったから→完全週休2日制の職場で、自分の時間を持ちたかったから
- 通勤が遠かったから→1時間以上電車に乗って通勤するのが苦痛で、20分以内の所に勤めたかったから
- 昇給が無かったから→昇給額が5,000円以上あると将来的にも安心できると考えたから
と、具体的に数値や目的をお伝えしましょう。
伝えてはいけない事を決める
面接での転職理由で、なるべく伝えないほうがいいのは「人間関係」です。
- 上司とウマが合わない
- 嫌われていた
- スタッフから評価されなかった
こういった理由で転職をする人もいるかと思いますが、人間関係はどの職場でも当然のように存在します。
もし「上司とウマが合わない」と言ってしまうと、採用側も「当社でも同じようなことが起こったら辞めてしまうのでは?」と思ってしまいます。
人間関係について面接でお伝えするなら
- セクハラ、パワハラなどの事実
- 暴力、嫌がらせなどの事実
- 誰が聞いても「理不尽だ」と思える根拠
がなければ、あまり面接では言わないほうが良いかもしれません。
どうしても伝えたいなら「新しい人脈や関係性づくり」「周囲のスタッフと協力し、新たな目標に向かって取り組みたい」などと言い換えることをおすすめします。
まとめ:理学療法士の転職理由は様々
理学療法士が転職をするのは、今の職場に不満があるからです。
改善しようとしても変わらず、このまま残っていても変化しない毎日に恐怖を覚え、転職します。
私も2度転職をしましたが、転職をすることでお金と時間い余裕ができたので非常に満足して働けています。
不満があれば、それを愚痴っているよりも転職をして新しい一歩を踏み出すのもいいでしょう。
転職する時間が無い、転職に失敗したらイヤだ、という方は転職サイトに登録することをおすすめします。
転職サイトには転職エージェントが在住しており、あなたの希望に沿った求人を素早く提示してくれるので忙しいあなたにも最適です。
当サイトでもPT・OT・ST WORKERとマイナビコメディカル をおすすめしていますが、実際に私も使ってみて良かったので安心して利用できます。
もちろん、登録も利用も無料なので、転職を考えているならぜひ活用したいですね。