出世
したい人もしたくない人もいるかもしれませんが、ぼくは2018年の10月に「管理職」としてヒラ理学療法士からリハビリテーション科のリーダーにワンランク出世しました。
出世すると、ちょっといいことが起こります。
年収が上がったり、信頼度が上がったり、やる気が出たり…
ここではぼくが「これは良かった!」と思うことと「イマイチだった…。」ということをお伝えしていきます。
実際にぼくは出世してよかったと思いますし、今の仕事が大変だとも思っていません。
とはいえ、さらに高みを目指していきたいか?と言われると「…。」と閉口してしまうのも事実。

良いことも悪いことも含めて伝えていくよ!
実際に出世するとどんなことが起こるのか、これからのキャリアアップを目指す人もそうでない方も必見です!
『キャリアアップ』ができる職場についてはこちらの記事を合わせてごらんください。

理学療法士が出世してよかった!と思う5つのこと
ぼくはリハビリテーション科リーダーになったわけですが、どのようなメリットがあったのかをお伝えしていきたいと思います。
主によかったな、と思ったことは5つありまして
- お給料が増える
- 発言権がある
- 信頼が上がる
- 保証が上がる
- ちょっとやる気が出る
という感じです。
これらはヒラ社員でいるよりもずっとおおきなメリットになりますので、出世するのはおすすめ。
1つづつ、どんな所が良かったのか説明していきますね!
出世してよかったこと①:お給料が上がる
ぼくはリーダー業務についてから「役職手当」が付きました。
役職手当は10,000円です。
これを安いとみるか、高いとみるかは人それぞれですが、特に業務内容は大きく変わってないのに10,000円上がったのでぼくは良かったと思っています。

年収でいうと12万円あがったと考えればいいと思う。
昇給が5,000円だから、一気に2年分の昇給を獲得した!とも考えられるね。
ち・な・み・に!
その他の役職に対するモデルが公務員ベースですが発表されています。
理学療法士とはちょっと違いますが、参考までにご覧ください。
係長と課長補佐では15万円も差がある!
【参考|人事院】
理学療法士であれば
- 主任:40,000円
- 課長:60,000円
- 部長:80,000円
くらいだと言われています。
すごっ!
【余談】理学療法士の主任・課長・部長の年収は?
- 理学療法士(PT)部長:691万5000円
- 理学療法士(PT)課長:589万3000円
- 理学療法士(PT)主任・係長:589万円
エビデンスは無いのですが、こんな感じだそうです。
【参考|タノライフ】
出世してよかったこと②:発言権が得られる
カンファレンスや、物品購入などで、ヒラ社員のあなたが発言しても、あなたの言葉は人事部に届きません。
一旦、リハビリ課長などを通す事で、人事部に通るようになるのです。
役職が上がるということは、物事を決定するための発言権が得られるということ。
ぼくの職場は比較的職員の意見が通りやすいのですが、リーダーになってからはそれまでとは比較にならないくらい意見が通るようになりました。
新人指導をどうしていこうか?というリーダー会議の最中、ぽろっと「症例レポートを書かせるのはどうですか?」と言ったら、それがすんなり通ってしまったのは驚きました。
ペーペーの時は「いつ書くんだ?誰が添削するんだ?どこで発表するんだ?」と却下され続けていたのに…
発言権、恐ろしや!

自分の意見が通りやすくなれば、自分の理想となるリハビリテーション科を作ることも可能です。
出世してよかったこと③:信頼が上がる
「信頼」は仕事をするうえで最も大切なものです。
ぼくが管理職になったことで、信頼性も上がり、仕事もしやすくなりました。
- 彼がやったなら大丈夫
- 彼の行動なら大丈夫
- 彼ならなんとかなる
そういった信頼もヒラ社員の時とはかなり違います。
医者もぼくの名前と顔を覚えてくれるようになりましたし、今までは
「患者に異変がある→医者に相談したい→看護師を通す→医者が見てくれる」
という流れだったのが直接医者に話を持っていけるようになりました。

というか、医者がイヤな顔をしなくなった(笑)
本当は全職員に対等に接してほしいんですけどね。
出世してよかったこと④:保証があがる
保証とは簡単に言えば老後の保障、つまり『退職金』です。

役職が無い人にくらべ、役職についている人は退職金が多くなります。
また、なんらかの事情で働けなくなった時でも、いままでのキャリアを生かした仕事を病院側が提供してくれる可能性が高いです。


柔道のオリンピック金メダリストが柔道のコーチをしたり、野球でいい成績をのこした人が監督をやったりしてるよね。
ぼくは学校の先生をやりたいな、と思ったりもしているので、今度そんな話を教員にしてみようと思います。
出世してよかったこと⑤:ちょっとやる気が出る
登用試験をクリアし、リハ科のトップがぼくを推薦することでようやく管理職に付けるようになるんです。※病院によって異なりますよ!
ぼくがなぜ「めんどうな登用試験」を受けたかというと、仕事のモチベーションがかなり下がっていたからなんです。
別に出世しようとする野心があった訳でなく、「なにか新しいことを始めてこのモヤモヤをなくしたい」と考えての行動でした。
実際に管理職になることで、仕事のメリハリも付きますし、責任感も(少し)持てるので今はやる気がそこそこある状態。
めちゃくちゃ燃えている訳ではないけど、「出世した」という事実はちょっとくすぐったいような、変な気持ちです。
周りの人が見る目も変わりますし、これは管理職になってみないと分からないかもしれませんね。
理学療法士が出世しなきゃよかったな…と思う3つのこと


出世も「良いことばかり」ではない…
ぼくは出世してよかったと思っていますが、それなりにデメリットもあることを知っておいてください。ぼくが特に「イヤだな」と思うことは3つありまして
- 面倒な業務が増える
- 仕事の範囲が増える
- 人付き合いが増える
管理職も結構大変なんですよ。
出世して困ったこと①:面倒な業務が増える
ぼくが出世してから増えた仕事が
- 新患者の担当振り分けと退院調整
- 学生関連業務すべて
- 主任から振られる不定期業務(全スタッフの単位調整ほか)
などなど。
けっこう面倒くさい上にミスったらヤバめの仕事が振られるので困っています。
管理職になったけど中身は変わってませんからね。
実際マジで面倒くさいです。


一番いやなのは実習生関係のやり取りで学校の先生に電話をするとき。
緊張するし、ストレスマッハ!
出世して困ったこと②:仕事の範囲が増える
仕事の範囲というか、知っておかなければならないことが増えます。
今までは患者の事だけを知っていればよかったのですが
- リハ科スタッフのこと(休暇・単位・担当患者・評価など)
- 他部門の仕事(いままで絡んだこともない総務課など)
- その他細かいルール
病院の経営なんかもそうですが、広く浅く知っておかなければなりません。
なぜかって?
急に聞かれたりすることがあるから。
後輩「少々お待ちください。…あのーキムさん、○○についてお電話が入ってますが対応できますか?」
ぼく「あんまりわかんねーけど…。おっけ、じゃあ電話変わるよ。」
みたいなことが増えてきます。
これもけっこう大変なんです。
出世して困ったこと③:人付き合いが増える
もうこれが超めんどうくさい。
以前、関連施設の管理職がほぼ全員集まってホテルでパーティをしたんです。
もちろんぼくも行ったわけですが、延々と挨拶をお酌をしていましたね。


今年からリーダーになりましたキム兄です!よろしくお願いします!
みたいな。
名刺も10枚くらい貰いました。
いや、名前覚えられないから!
と、まぁこんな感じでデメリットもあるわけですけど基本的には出世してよかったと思っています。
今のところ、転職する気もないわけですからね。
まとめ:PTは出世できるチャンスがあればしといたほうが良い!
理学療法士が管理職になると、年収や仕事内容に少しだけ変化が生まれます。
しかし、最も大きな変化は「肩書を得られる」ということ。
理学療法士はこれから20万人になっていく時代ですから、肩書きはあったほうがいいと思います。
特に理学療法士は出世のチャンスはそこまで多くありませんから、積極的に取り組むべき。
また、管理職になっていればその後の人生にも何らかの変化をもたらします。
収入が増えたり、新しい仕事を始めたり…チャンスが増えるのも魅力。
もしもこれから転職を考えていたとしても、「管理職をしたことある」というアドバンテージはかなり強いです。
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