理学療法士として入職し、3か月頑張ってきた皆さん。
さぁ、夏といえばなんですか?
夏休み?いやいや、ボーナス(賞与)でしょう!
夏といえばボーナスの時期だよね!
私はいくらもらえるのかな?ワクワク!
実際に求人票には「賞与○ヶ月分」と書いてあったとしても、実際にはほとんど支給されなかった、なんてことはよくあります。
特に新人の夏のボーナスはほとんどの人が貰えません。
マジで!?
マジか!?
さて、今回は「ボーナスに期待している新人理学療法士」に向けて書いています。
今申し上げた通り、新人理学療法士は夏のボーナスが出ませんし、出たとしても少しでしょう。
- なぜ1年目はボーナスが出ないのか?
- 1年目はいつボーナスが全額貰えるのか?
- なぜ1年目はボーナスが少ないのか?
- どうすればボーナスが増えるのか?
そんな疑問に答えていきます。
理学療法士1年目の夏のボーナスが出ない?その理由
新人は査定期間で働いていないからボーナスなし
な、夏のボーナスが出ないって…どういうことなの?
基本的にボーナスはある期間、会社に貢献したという『査定』から特別に賃金を上乗せしようという制度です。
夏のボーナスの査定期間は『12月~5月』としている会社が多いので、その期間に国家試験の合格に向けて頑張っていた新人さんたちは2か月しか働けていません。
つまり病院に貢献していないので、基本的にボーナスは出ないんです!
ガーーーーン!!!!
ボーナスは別名「賞与」と言います。
賞与とは… 功労に対して、ほうびとして金品を与えること
とされており、まだ功績のない1年目の新人さんには賞与が与えられなくて当然ですよね。
賞与の査定期間での働きに応じてボーナスが出るんだ、ということを覚えておきましょう。
理学療法士1年目でも、夏のボーナスはゼロではない
夏のボーナスが出ないことを知って肩を落とす新人たち。
でもまったく賞与がゼロという職場は少ないので、安心してください。
夏のボーナスが全くでないなんて…
頑張って働いてきたのに…。
もう夢も希望もないね
ガッカリするのも分かりますが、こればかりは仕方ありません。
でも実はボーナスはでないけど、新入職員にも『寸志』という形で特別にお金が与えられる場合もおおいんです。
ほんとうにー!?
やったー!
で!で!どれくらいもらえるの!?
私が新人の頃にいた病院では10,500円でした。
◇
◇
◇
い…いちまん…ごひゃくえん…
お年玉のほうが多いね…。
まぁ私が新人の頃に働いていた整形外科クリニックは医者のワンマン経営だったし、ブラックでしたから。
一般的には『基本給の半分程度』が支給されると思われます。
私は18万円だから9万円くらいか。
それでもでないよりいいね。
あーよかった!
今回の記事作成に当たり、2年目~3年目の後輩から「1年目の夏のボーナスは幾らもらえたのか?」を聞いてみました。
参考にしてみてください。
理学療法士1年目の夏のボーナス金額(総支給額) | |||
整形外科クリニック | 老人保健施設 | 回復期病院 | 一般病院 |
7.5万(0.5か月分) | 9.5万(0.75か月分) | 10万(1か月分) | 7.5万(0.33か月分) |
どのスタッフも1か月分以下でした。
一応「賞与」としてもらっているようですが、この金額は「寸志」ですね。
理学療法士1年目のみならず、転職した人も夏のボーナスはもらえません
先ほど申し上げた通り、夏のボーナスの査定期間は12月~5月です。
なので、この期間外に転職してきたり、期間内でも2月に転職してきたりした方はボーナスが全額出ないと考えていいでしょう。
だから前の職場でボーナスをもらってから辞める人が多いんですよね。
ただし、給料が転職前後でガッツリ変化する人は、ボーナスを貰わないで辞めることも視野に入れたほうがいいです。
詳しくは『理学療法士の転職時期は賞与前が吉!ボーナスを貰う前に転職すべき理由とは 』をご覧ください。
では、いつから満額貰えるようになるのでしょうか?
理学療法士1年目が満額でボーナスが貰えるのはいつから?
ところで、夏のボーナスは少ない、もしくはもらえないというのは分かったけど、いつから満額貰えるようになるの?
冬のボーナスの査定が6月~11月なので、新人さんでも冬のボーナスから満額貰えると思われます。
よかった!
冬はちゃんともらえるんだ♪
ただし、欠勤がなかったり病院指定の研修会などにしっかり出ていて、病院に貢献している場合に限ります。
もし無断欠勤など、勤務態度に問題があり、素行が悪いとボーナスは減らされてしまう場合もあるから要注意!
冬のボーナス時期までしっかりと仕事をしていれば、基本給の〇か月分というボーナスが手に入るはずです。がんばれ!
理学療法士1年目が冬に貰える金額は?
新人でも、冬のボーナスは満額出ます。
そうすると、「基本給×指定支払月数」が総支給額になります。
例えば「賞与:年2回(年4か月)」と書いてあれば、基本給×2をした金額があなたの冬のボーナスです。
基本給ベースで考えてください。
総支給×2ではありませんので注意!
理学療法士1年目の冬のボーナス金額(総支給額) | |||
整形外科クリニック | 老人保健施設 | 回復期病院 | 一般病院 |
10万(0.5か月分) | 20万(1.5か月分) | 30万(2か月分) | 20万(1.5か月分) |
これくらいがだいたい平均の金額になります。
理学療法士の平均ボーナスはいくら?
理学療法士のボーナスの平均は、夏と冬を合わせて64万円だそうです。
【参考|賃金構造基本統計調査:厚生労働省】
基本給の平均が20万円くらいだと仮定すると、4か月分のボーナスで60万円前後なので信頼性はありますね。
理学療法士のボーナス平均【参考|賃金構造基本統計調査:厚生労働省】 | |
2017年 | 639,900円 |
2016年 | 701,200円 |
2015年 | 639,900円 |
しかし、1年目の理学療法士はおそらくこの半分にも満たないでしょう。
なんで1年目のPTはそんなにボーナスが少ないの!?
ひいきだ!ひいきだ!
なんで1年目の理学療法士のボーナスが少ないのか?その疑問に答えていきましょう。
1年目の理学療法士のボーナスが少ない理由
新卒理学療法士は基本給が安いからボーナスが少ない
1年目の理学療法士のボーナスが少ない最大の理由は「基本給が少ないから」としか言えません。
ボーナスは「基本給×支払い月数」で計算されます。
4か月の支給だとしても、基本給が20万円なら80万円、25万円なら100万円となります。
新人はどうしても基本給が少ないからボーナスも少なくなりがちなんです。
世知辛いね。
じゃあ最初から基本給の高い職場に就職したほうがいいってことね。
ボーナスは年収にも大きく影響します。
- 基本給が高い職場
- ボーナス支給月数が多い職場
年収を気にする人は、ここを絶対に外さないようにしましょう。
ボーナスは年収の3割近く占める重要なお金。
基本給が1万円違うだけで年収が16万円も違ってくるので基本給はしっかりと確認しておきましょう。
理学療法士1年目は「査定」がないからボーナスが低い
ボーナスは「基本給×支払い月数」で金額が決まりますが、それ以外に人事課による「働き方の査定」でもボーナスの金額に影響します。
あのスタッフはよく働いたからボーナスを少し大目に上げよう
あのスタッフは期待した働きをしてないから下げよう
こういった査定が行われています。
多くは私たち「管理職」によって査定し、それを人事課に報告するの。
その査定期間が夏のボーナスの場合「12~5月くらいまで」なので、新人は査定期間がどうしても短くなります。
査定期間が短いので、ボーナス自体も少なくなってしまう傾向にあるんですね。
1年目の理学療法士でもしっかりとボーナスを貰いたい場合
新人理学療法士は夏のボーナスは出ませんが、例外があります。
それが「公務員」です。
市立病院や県立病院などで働く公務員になると夏のボーナスがあります。
でもなかなか公務員として働ける人は限られてしまうので、夏のボーナスはあきらめるしかありません。
ただ、病院によっては、1年目からしっかりボーナスを支給するところもあるので、そういう職場だとラッキーですね。
入職前にしっかりと求人をリサーチしておくと、夏にもボーナスがでる職場を探し出すことが出来るかもしれませんね。
ボーナスを上げるために1年目の理学療法士がすべきこと
1年目の理学療法士がボーナスアップさせるためにすべきことはたくさんあります。
【ボーナスアップを目指せ】
- しっかりと単位を取る
- 院内外の勉強会に参加する
- 上司に報連相(報告・連絡・相談)をする
この3つをしっかりやっていれば査定があがり、ボーナスアップが期待できます。
特に上司に報連相をしていれば、プラス査定になりやすいので積極的に相談しに行こう!
もしもボーナスが出なかった時の対処法
ボーナスが支給されなかった…
考えたくもありませんが、そういう職場もあります。
特に「賞与4か月」と書いてあるのに、その通り支給されなかった場合はかなりヤバいです。
契約書に書いてあるのに支給されないなんてことあるの?
契約書に書いてある以上、それは会社の義務なので支払わなければなりません。
それにもかかわらず、支払われないということは…
と、いうことは…?
業績が悪化している可能性ありです!
ひぇ…!
病院全体の売り上げが落ちていたり、職員の入れ替わりが激しかったりする職場は危険かもしれません。
特に求人票に「賞与4ヶ月」と書いてあったのに支給されないとかなりヤバいです。
場合によっては1年目でも転職を考えた方がいいかもしれません。
ボーナスは1年目でも50~60万円貰えます。
それが全くない職場って、年収が50~60万円も低いという事。
私が新人の頃の職場は、ボーナスは年間15万円くらいでした。
友人と比べて40万円も少なかったんです。
ボーナスが少ない職場は業績が悪いか、経営者がケチなので将来性は無いと考えてOK。
私はすぐに今の職場に転職しました。
基本給が高く、賞与4か月の職場はPT・OT・ST WORKERにたくさん出てるので、ぜひ探してみてください。
「基本給が高い」「支給月数が多い」「昇給がある」所を目指しましょう。
1年目の転職が不安という方は、実際に1年目で転職した理学療法士の話を記事にしてありますので、ぜいご覧ください。
本来支払われるはずのボーナスが支払われなかった場合、支払われなかったボーナス分を取り返したいですよね。
サービス残業の時と同じように、労基署(労働基準監督署)に相談しましょう。
詳しい方法はこちらの記事に書いてありますので、もしもボーナスや残業代が支払われていない場合、必ず目を通してください!