この記事では理学療法士に興味を持つ(というか理学療法士を目指している)人からの質問に答えています。
すでに理学療法士になっているかたも、もしかしたら似たような質問をされるかもしれません。
質問内容は
- 理学療法士の仕事はハードですか?
- PTが増えてきていますが、就職先は少ないですか?
- 資格取得年齢が29歳でも採用はされますか?
- 給料や待遇はどうですか?
- 今のペースでPTが増えてこれから大丈夫ですか?
- 定年まで仕事はできますか?
といった内容。
どれも気になるものばかりですが、果たして今現在の理学療法士の状況はどうなのでしょうか。
一つずつ答えていきます。
※反論等あるかと思いますがあくまで私個人の感想ですのでご了承ください
ということになります。
理学療法士の仕事について6つの疑問|その回答
この質問は理学療法士の仕事に興味を持っている人から聞かれた質問です。
今後、一生就く仕事として考えるのであれば気になって当たり前の内容ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
私の考えなので主観がバリッバリに入ってますのでご了承ください。
理学療法士の職業はハード? 夜勤もないし、残業は少ないイメージですが…
理学療法士って夜勤ないしラクなのかな。定時で帰れるんですよね?
理学療法士の仕事を一言で言うと『肉体労働』、いわゆるガテン系に分類されると思います。
業務内容はリハビリテーションですから、相手にする人(お客様)にはからだの不自由な方も多いです。
自分で起きることのできない人を手助けしながら起こす、座らせる、立たせるといった行為はかなりきついと思います。
そんな人ばかりじゃないですけどね。
また、座ってできる仕事でもないので体力は必要です。
以前、万歩計を持ったまま仕事をしてみましたが、17,000歩という数字を叩き出したことがあります。
17,000歩と言うと、1歩50cmだとしても8.5kmも歩いたことになります。
もちろん、歩きっぱなしではないですし、実際に歩いた距離が8.5kmあったかというと疑問ですが、かなり歩く仕事であるということは間違いなし!
肉体的にはかなりハードです。
でも大丈夫!辛いのは最初の3週間くらいで、あとは慣れます。
理学療法士といえども、ハビリテーション以外に書類業務があります。
電話応対もありますし、カンファレンスと呼ばれる会議のようなものにも出席しなければなりません。
夜勤はないので、勤務時間は固定です。(理学療法士も夜勤がある病院もあります)
残業自体は、最近NO残業を勧める病院も増えていますが実際に残業はあるところも多いでしょう
ちょっとイメージと違いますね!
イメージでは残業がなさそうですが、意外と残業(サービス含む)をしている人って多いのかもしれませんね
ぼくは理学療法士とサービス残業は切っても切れない関係だと思っています。
だからこそ、この関係を断ち切りたいのです。
理学療法士と残業について書いた記事がこちら。ぜひ読んでみてください!
理学療法士は過剰気味?就職先は少ないですか?
理学療法士って多くないですか?就職できるかなぁ…
現在、理学療法士の人数は21万人を越えました。
それでも、毎年10,000人近くが国家試験に合格し、世の中に輩出されているのでこのような疑問をもつことは当然だと思います。
現在、理学療法士の求人はある転職サイトを見ると5,000件程度あるようです。
この数字をどう見るか?
10,000人の理学療法士に対する求人で考えると少ないですよね。
しかし、1つの求人サイトの求人数として考えると、そこまで少なくないと思います。
高齢化社会も拍車をかけているので、病院に拘らず老人保健施設などを視野に入れていくと、求人は多い印象です。
PTとして就職する時には29歳です。採用される際に厳しく見られますか?
現役じゃなくても大丈夫でしょうか?やっぱ不利かなぁ?
理学療法士は特に年齢でどうこういう職種ではないと思います。
新卒の方が育てやすいということはあると思いますが、特に年齢が上でもそれが理由で不採用になったりはしないと思います。
謙虚さを持って面接や採用試験に臨みましょう。
理学療法士の給料、待遇面など教えてください。
実際に給料とか待遇はいいのでしょうか?
理学療法士の平均年収はおよそ400万円です。
毎月の手取り額は22~25万円という方が多いと思います。
給料はそこまで良くないイメージで、基本的には共働きになると思います。
理学療法士の給料と小遣いをインタビューした記事がありますので、こちらを読んでみてくださいください。
待遇は病院によって異なりますが、通常得られるであろう福利厚生はあります。
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金
などです。
それに追加して
- 家族手当
- 通勤手当
- 扶養手当
がつきます。
病院によっては
- 宿泊施設の割引待遇
- スポーツジムの割引使用
- カラオケボックスなどの割引
などがあります。
福利厚生の充実している病院はこういったところがいいですね。
理学療法士は年に1万人ずつ増加中!そんなに増えてこれから大丈夫?
ちょっとPTの増え方はすごくないですか?これから大丈夫かな?
理学療法士は2010年あたりから急激に合格者が増えており現在では21万人を突破しました。
これだけ人数が増えると、理学療法士は飽和状態となり、あぶれるものが出てくるかもしれません。
いわゆる『リストラ』というものです。
何もしなければ弾かれます。何かスキルを身につけましょう。
特にこの記事に詳しく書いています。
理学療法士は定年まで行える職業ですか?
定年まで働けるかなぁ?
質問の意図が不明確ですが、理学療法士として定年まで働けるか?と聞かれたら
はい、働けます。と答えます。
理学療法士の定年は65歳です。
65歳まで現役バリバリ!という人もいますし、現場で第一線を退き、事務作業や学校での教員などの裏方に徹する人もいます。
しかし、50歳を過ぎたころから体力の衰えはあるでしょうね。
そういった場合は、病院を退職し、訪問リハビリや老人保健施設などで働く人も多いです。
65歳で働いてる姿を想像できないわね
この『年をとっても現役でいるのか?』という問題は、ずっとついて回る課題になりそうです。
まとめ:理学療法士はまだまだ働ける!今から目指してもOK!
- 理学療法士の仕事はハードですか?→肉体的にはハードです。
- PTが増えてきていますが、就職先は少ないですか?→たくさんあります。
- 資格取得年齢が29歳でも採用はされますか?→問題ありません。
- 給料や待遇はどうですか?→初任給は低めです。福利厚生は充実しています。
- 今のペースでPTが増えてこれから大丈夫ですか?→あなた次第です。
- 定年まで仕事はできますか?→肉体的にしんどいけどできます。
以上、理学療法士からの回答でした。
意外と大丈夫そうで安心しました!
続けてこちらの記事もどうぞ
『10年前の状況とはかなり違うけど、まだ大丈夫!安心してPTを目指してOK!』