「急に残業ゼロにされて給料が大幅に減ってしまった!」
「残業代で稼がないと生活できないから困る…」
企業の収入が減り、もうけも少なくなる中どうしても出費を減らしたい。
そこで、世の中の企業は『残業ゼロ』を推奨しています。
残業がゼロになれば嬉しいじゃん!なんて思っていたら、なんと残業がゼロになって困っている人もいるとか。
それが残業代で生活している人たち。
月に50~60時間、場合によっては100時間を超える残業で10万円近い残業代を貰っていた人たちは、急に収入がグッと減るわけですから阿鼻叫喚。
確かに気持ちも分かりますが、そうまでして残業代に固執する意味ってあるんでしょうか?
確かに残業ゼロで収入が10万円も減るのはキツいですが、そんな働き方をあと何年もしていくつもりなんでしょうか?
「残業がゼロになって手取りが20万円を下回ってマジで生活できなくなった!」
「基本給が安すぎるから残業して稼ぐしか方法はないんだ!」
生活するために残業必須…なのは分かりますが『なんでその会社辞めないの?』と思うのも事実。
辞められない理由もいろいろあるみたいですね。
今回は残業代で生活している人たちのお話です。
▽残業のない職場に転職▽
政府の打ち出す残業ゼロ『働き方改革』と企業の思惑
日本政府は『働き方改革』として様々な政策を打ち出しています。
【働き方改革に実現に向けて:厚生労働省】
その中のひとつが長時間労働の制限です。
残業が100時間を超え、精神疾患を患ったり自殺したりと良くないことが続くので、日本国から『休みなさい、早く帰りなさい』というお達しが来たということ。
もともと法律には36協定というものが存在していましたが、それがさらに見直されたということですね。
36協定については『理学療法士は残業なし…はウソ!PTがサービス残業をする理由と法律的な対処>>>』で紹介しています。
働き方改革は企業としては面白くない?
働き方改革で残業時間や労働時間が減るということは、生産量が減るということ。
いままで残業や休日出勤で収益を上げてきた企業は、収益が減ってしまうということに。
でも残業はできないので、企業はどうするか?
- 少ない時間でも同じ生産性を保つように業務の効率化をすすめる
- 残業はしてないフリで残業をする(サービス残業)
このどちらかです。
いままで残業をして生産してきたのに、残業をしないで同じ収益を上げろ!というのですから、仕事的には激務になります。
家に仕事を持ち帰る人もいるかもしれません。
また、見かけ上は残業ゼロでも、タイムカードを切ってから仕事に戻るようなところもあるかもしれません。
それでも数字的にみると残業は減っているので
「よかったよかった、働き方改革の政策は成功だな。」
と政府は思うんです。
いやいや、それはちょっと違うでしょ。
『残業』という数字だけ見ないで、中身もしっかりと確認しないとこの政策は改善政策でなく改悪政策になってしまいます。
現場の人も、残業代が出ないのに仕事量は減らないということに。
そりゃ阿鼻叫喚しますよね。
残業ゼロで給与の手取りが減って困る人たちの存在
基本給が20万円のひとば、残業代は1,562円です。
それを50時間やれば78,100円、100時間で156,200円になります。
これほどまでに残業をしている人の収入はすさまじく、年収にすると毎月100時間の残業代だけで1,874,400円のプラスになります。
これがゼロになるんですよ。
笑えないですよね。
- 残業ゼロで手取りが15万円下がる
- 残業ゼロで年収が180万円下がる
- 長時間労働をしないと生活できない人がいる
そう考えると、残業をして生活している人の気持ちも分かるんじゃないかな?と思います。
生活するために困らないお金はいくらあればいいの?
夫婦2人で必要な平均的な生活費は27.6万円だそうです(2015年総務省・家計調査年報)
高齢者世帯の話ですが、生活水準は若い人とそこまで大きな変化はないので比較的信頼できるデータだと思います。
1人にすると13.8万円ですね。
月に13.8万円あれば平均的な生活は出来るであろうと言えますが、貯蓄等を考えるとそうも言えません。
しかも子供がいるとさらに必要なお金は増えていきます。
ちなみに生活保護の費用も住む地域によりますが8~12万円ほどと言われているので、最低限必要なお金は12万円前後ということになりそうですね。
残業ゼロだと子供のいる家庭は生活できなくて困る
子供にはお金がかかります。
小さいころこそお金はかかりませんが、小学校から大学で進学すると1人につき1,500万円程度かかると言われています。
残業代で月に10万円も稼いでいた人は、残業がゼロになることで子供の費用がずっしりと肩にのしかかるでしょうね。
ただでさえ生活が苦しいのに、さらに困窮になってしまいどうやって生活していけばいいか分かりませんよね。
さて、ここで疑問が一つ出てきます。
なぜ年収の高い職場に転職しないのか?
マイナビコメディカルにでも登録して検索すれば年収450万円の職場はたくさんあります。
なぜ年収が低くて残業が多くても転職をしないのか?
残業ゼロになり、手取りが10万円、年収が100万円以上減るくらいなら転職すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、なかなかそうもいかないみたいです。
- 給与以外の居心地が良い
- 福利厚生が充実している
- 職場が近い
- ボーナスがしっかりと出る
その職場のメリットが多いと、デメリットである『給与』を残業代でカバーしてしまえばデメリットは無くなるというものです。
残業ができない今、その職場にしがみつく必要はない
転職をしない方の言い分の多くは『給与や年収以上のメリットを感じているから』とのこと。
まぁ、ぼくにはあまり理解できませんが…そういうことらしいです。
でもやっぱり残業を毎月50時間以上やるような生活を20年、30年と続けていけるか?というと疑問です。
しかも残業が出来なくなった今、収入が低くなったのは大きなデメリットになるはず。
実際、冒頭にもあったような
「残業がゼロになって手取りが20万円を下回ってマジで生活できなくなった!」
という声も上がっているのが何よりの証拠です。
そんな職場でこれからも働いていくのは本当に良いことなんでしょうかね。
残業代で生活してるPTは将来どうすんの?
残業が出来なくなる以上、年収は確実に下がってしまいます。
ねぇ、本当にどうするの?
たとえ月1万や2万でも給料が下がるのは痛いです。
それが数万円単位で下がるんですよ。
何か対策を考えなきゃいけないです。
その対策と言うのが、「副業」と「転職」なんです。
残業ゼロで生活苦から脱却したい!対処法は『副業で稼ぐ』『転職する』
政府が働き方改革を進めている以上、あなたの職場での残業時間は減り続けるでしょう。
今や残業は悪とみなされています。
とはいえ、そのまま残業ゼロと年収の激減を指をくわえてみているだけではいけないですよね。
実際に、老後の資産に2,000万円必要だ!とう話もあります。
何とかお金を稼いで手元に蓄えておかなければなりません。
その為に必要な対処法が
- 副業で稼ぐ
- 投資で稼ぐ
- 転職で稼ぐ
となります。
残業で稼ぐ時代は終わりを迎えてるんです。
生活難から脱出!アルバイトなどの副業で稼ぐ
理学療法士の副業でおすすめは訪問リハビリです。
1件のリハビリで3,000~4,000円稼げるので、残業するよりよっぽど効率が良いですよ!

自宅での副業をお考えなら、データ入力なんていいかもしれません。
今までの残業時間をデータ入力作業につぎ込めば、かなりの収入になります。
副業をお考えなら、時給は1,500円以上を目指しましょう。
時給900円とか1000円程度じゃやってられませんよ。
アルバイトのおすすめを集めた記事がこちらです。



ちなみに、副業で稼ぐと確定申告が必要です。
確定申告についてはこちらの記事をご参照ください。



生活難から脱出!投資で稼ぐ
株・FX・仮想通貨などで稼ぐ方法です。
儲けることもありますが、損をすることもあります。
勉強しても収入につながるとは限りませんが、スマホ1台あればできるのでお勧め。
ちなみに僕は仮想通貨でビットコインを買ったら価値が半分になってしまいました。
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イデコ(ideco)は毎月5,000~23,000円(任意で1,000円単位で変えられる)を積み立てて60歳になったら積み立てた金額がドカッと貰える積み立て式年金。
イデコの凄い所は、その資産を運用できること。
毎月23,000円を30年間積み立てると828万円になりますが、それを運用して3%で回せれば1,200万円を越えます。
しかも非課税だから所得税も少なくなるのでメチャクチャおススメ!
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詳しくはこちらの記事をどうぞ。



生活難から脱出!転職で稼ぐ
やっぱりなんだかんだ言って転職を最もおすすめします。
残業を50時間やって手取りが25万円より、残業ゼロで手取り25万円のほうが絶対にいいじゃないですか。
こうやってみると、残業って無駄でしかないです。
稼げない職場には見切りを付けて転職するのも一つの手ですよ。
理学療法士が1回転職すると、年収は40万円くらい上がります。
ましてや元々年収の少ない職場からの転職だったら、70万円以上あがることも珍しくありません。
ぼくも転職して年収が100万円以上あがりましたので、本当にお勧め。
転職するのに二の足を踏んでしまう(覚悟が決まらない)のも分かりますが、このまま定収入のまま生活するよりはずっといいんじゃないでしょうか。
それでも今の職場のメリットである
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残業ゼロで生活できない人はこのまま続けてても将来厳しい
残業は『業務時間内に終わらなかった仕事を処理するためにやむを得ずすること』です。
これからどんどん残業をしない方向に動いていき、残業代で生活費を稼いでいる人は淘汰されていくでしょう。
ぼくが企業主だったとしても、残業の多い人=仕事が遅い人と認識し、仕事を与えないか解雇をすると思います。
終身雇用の終わりだ!とう声が聞こえてきますが、まさにその通りで理学療法士は淘汰される時代に足を踏み込んでいるのかもしれません。
どうか、残業ゼロでも生活できる環境を身に付けてください。
1人なら月に12万円、2人なら月に27万円という額を残業ゼロで稼げる環境を。