理学療法士を夫に持つと、お金の面で苦労しそう。
そんな話を聞いたことがありませんか?
- 給料が安い
- 昇給がない
- ボーナスが少ない
など、不安に感じる方も多いと思います。
もしもあなたが、理学療法士と結婚を考えていたらぜひ読んでいただきたい内容となっています。
他にも、こんな悩みにも答えていきます。
- 共働きしないと生活できないの?
- 扶養内でパートだと生活は厳しい?
- 子供は育てられる?
- 家や車は持てる?
そんな話です。
理学療法士の収入はいくらなの?
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約431万円となります。
内訳
- 月収30.0万円
- 賞与69.8万円
日本のサラリーマンの平均年収が461万円だそうなので、それより30万円ほど低いことになります。
それでも、2017年の理学療法士の平均年収が409万円だったことを考えると、かなりアップしていると考えられます。
これは新卒の給与設定が高くなったことや、訪問リハビリ等で収入が高い理学療法士が増えたことによるものと思われます。
ちなみに、年収430万円の手取り額は約330〜350万円です。
ただし「配偶者の有無」や「扶養者の数」などによって、手取り額は多少変わってきます。
実際には毎月27万円程度で生活しなければいけません。
職種による収入の違い
理学療法士は、働く施設によって収入がけっこう変わります。
単に病院といっても、その役割は様々ですし、理学療法士って意外と色々なところで働けるんです。
だからあなたの旦那さんがどこで働いているか確認することをおすすめします。
ここでは、経験5年目(27歳)の一般的な年収をご紹介します。
施設による給与
- 一般病院:約360万円
- 整形外科クリニック:約380万円
- 大学病院:約420万円
- 老人保健施設:約350万円
- デイケア、デイサービス:約360万円
- 訪問看護ステーション:約430万円
※独自の調査結果です
上記は『手取り収入』ではないのでご注意ください。
年齢による収入の違い
理学療法士は、年齢でも年収が結構違います。
昇給もありますし、それを加味すると年齢を重ねたほうが収入は高い傾向にあります。
なお、理学療法士は『経験年数』に応じて収入も上がるため、単に年齢が上だからといって収入が上がるわけではないことも覚えておいてください。
経験3年の29歳より、経験5年の27歳のほうが収入は高いです。
年齢による収入
- 22歳:335万円
- 25歳:392万円
- 30歳:421万円
- 35歳:455万円
- 40歳:497万円
※独自の調査結果です
このように年齢を重ねるほど年収は高くなっていきます。
都道府県による収入の違い
理学療法士は働く地域によっても収入は違います。
PT・OT・ST WORKERによると、都道府県による年収の違いは以下のようになるそうです。
お住まいの都道府県によって、夫となる理学療法士の年収が変わることも覚えておくといいでしょう。
理学療法士の昇給と賞与の話
理学療法士の昇給額の平均は?»という記事によると、理学療法士の平均的な昇給額は1500円から3000円だそうです。
ただし、調べた中には昇給なしの職場もありました。
こればっかりは職場によりけり、3000円昇給すれば良い方なのかもしれませんね。
ちなみに、一般企業の場合は3500円から5000円程度昇給するそうです。
また、賞与は1.5ヶ月から4ヶ月分でます。
これも職場によります。
大きな病院では4ヶ月でますが、規模が小さくなるにつれて賞与は少なくなるようです。
独自に調べた感じでは、整形外科クリニックの1.0ヶ月が最も少なく、大学病院では5ヶ月というのもありました。
もちろん、ボーナスが出ない職場もあるでしょう。
ただし、ボーナスに関しては年収がそこそこ貰えていれば、さほど気にする必要もないと思います。
理学療法士を夫に持つと共働きは必要か
理学療法士のみならず、結婚生活を考えるにあたって「お金」は非常に重要です。
とはいえ、理学療法士の平均年収は431万円…。
とても「高収入」とは言えませんね。
1人暮らしなら、年収431万円もあればそれなりに贅沢な生活もできていたでしょうが、結婚生活となるとそうはいきません。
結婚式もお金がかかりますし、子どもができたらまたお金がかかります。
ゼクシィによると、新婚夫婦の1カ月当たりの生活費の平均は約16万円だそうです。
年収431万円の場合、総支給額30万円、手取り額は毎月24万円程度になるので、なんとか暮らしていけると思います。
夫のみの収入でどんな生活ができる?
理学療法士の夫のみの収入だけでも生活はできます。
年収430万円(手取り収入330万円/年)に対して、夫婦が生活に必要な費用は192万円/年で済みます。
毎年138万円余りますので、貯金をしたり子育てをしたりできると思われます。
しかし、それはあくまで必要最低限の生活をする場合であり、車を買ったり、家を買う場合、どうしても夫の年収430万円だけでは厳しいものがあります。
共働きをするとどんな生活ができる?
あなたが共働きをして、年収240万円(月20万円)稼ぐとすると、世帯年収は680万円程度にアップします。
年収680万円あれば、手取りは513万円程度になるのでかなり良い暮らしができます。
趣味にお金をかけたり家や車が欲しい場合は共働きは必須となります。
扶養範囲内で稼ぐとどんな生活できる?
扶養とは、家族から経済的援助を受けることをいいます。
「妻が夫の扶養に入る」、「夫が妻の扶養に入る」といった使い方をされることが多いです。
扶養を受けている者(奥さんであるあなたです)は、収入が一定金額を超えると扶養から外れて所得税や住民税に関する要件が変わり、税金の負担が大きくなってしまいます。
扶養内で働くあなたは、年収が一定額以下であれば所得税や住民税の対象外となり、配偶者の社会保険にも加入できます。
しかし、年収が103万円を超えると所得税や住民税が発生し、130万円を超えると扶養から外れる可能性があります。
つまりあなたが103万円以下の収入を得る程度の生活をすれば、無駄な税金を払わずにお金を稼ぐことができるということです。
夫の扶養に入るには年収が103万円以下である必要があります。
これは時給1000円の仕事を1日4時間、週3回程度出勤することで達成します。
世帯年収は夫430万円、妻(あなた)103万円で合計533万円(手取り収入408万円)となり、2人くらしの場合、かなり余裕のある生活ができます。
しかし、車や家を持つ、子供を育てるとなると、ちょっと大変かもしれませんね。
車や家を持つ場合の話は、次でしていきますね。
理学療法士の夫の収入のみで子育てや家と車の購入できる?
夫の収入だけで子供を育てられる?
理学療法士の夫の収入だけでは、子供を大学まで通わせるのは大変です。
子供1人が大学に行くまで1,600万円かかるといわれています。
月74,000万円程度の貯金をしておけば、18歳までに1600万円貯まります。
もちろん、小中高と公立に行き、大学も国立に行ければそれなりに金額を安くすることができますが、夫の年収が430万円だった場合、毎月74,000円も貯金するのはちょっと厳しい気がしますよね。
子供の習い事には月13,000円程度かけているというデータもあります。
特に学習塾は、習い事の部類でもっとも費用がかかります。
月謝の平均は15,000円で、1ヵ月に20,000円以上かかる塾も全体の27.5%あるそうです。
内閣府によると、家族3人の生活は27から31万円だそう(子供が小学生の場合)
さすがに月収30万円、手取り24万円の夫のみでは生活できないのは想像が容易ですね。
せめて奥さんが最低でも3万円から7万円稼がないと、生活は難しいと思います。
夫の収入だけで家や車は買える?
理学療法士の夫の収入だけでも、車や家は買えます。
理学療法士は国家資格です。
働く場所も病院など、ほとんど潰れない(倒産しない)機関なので、実はローンが非常に通りやすい職種と言えます。
実際に、サラリーマンでは1500万円しか借りられない場合でも、理学療法士であれば2000万円以上銀行から借りることができます。
社会的信用が高いということです。
つまり、家や車のローンも通りやすく、比較的容易に購入することができます。
ローンは年収や継続的に仕事をしてきたかによって異なりますので、就職して3年程度でローンを組むより5年程度働いてからの方が借りられる額も多く、審査も通りやすくなります。
30歳で勤続6年程度の理学療法士であれば、だいたい3000万円程度の住宅ローンが組めると思われます。
そこに妻であるあなた自身も共同でローンを組めば、30歳で4,000万円程度の家を買うこともできます。
住宅ローンをどれくらい借りられるか、どれくらいの返済額かはシミュレーションできますので、こちらのサイトを覗いてみてください。
車に関しては、年収の半分程度の車が目安となるので、平均年収430万円だった場合215万円の車が視野に入ります。
新車は難しいかもしれませんが、中古であればメルセデスベンツやBMWなんかも買えてしまいます。
理学療法士の夫の収入で車を持つことは、そこまで難しくないと思います。
中古車はガリバーの中古車販売なんかがみやすくて良いので、探してみるといいですね。
夫の収入だけで『家』『車』『子育て』全てできる?
理学療法士の夫の収入のみで家と車と子育て全てができるか?というと、ちょっと難しいかもしれません。
年収と支出
- 理学療法士の収入:430万円
- 理学療法士の手取り:330万円/年
- 住宅ローンの平均:133万円/年
※令和3年度住宅市場動向調査報告書による - 自動車ローンの平均:51万円/年
※300万円の車を借入期間7年(84回払い)、金利5%、ボーナス払いなし、元利均等返済にした場合 - 子育ての費用平均:74万円/年
※内閣府|家庭と社会全体の子育て費用より生後6年までの平均による - 夫婦生活費の平均:192万円/年
※ゼクシィによる
上記の平均から推察すると、理学療法士の夫の手取り年収330万円に対し、『住宅ローン』『自動車ローン』『子育て費用』『夫婦の生活費』を合わせると450万円となり、120万円不足します。
もちろん、平均なのでこの計算通りには行きませんが、もし全てを手に入れようとすると夫の年収を年収590万円から600万円にする必要があります。
それか、妻であるあなた自身が手取り120万円(年収150万円)を稼がなければ難しいでしょう。
しかも、それでギリギリなので貯金はできません。
だから理学療法士の夫の収入のみで『住宅ローン』『自動車ローン』『子育て費用』を捻出するのは難しいと思います。
理学療法士の夫と生活していくために必要なこと
理学療法士の夫と生活するには、以下の支出に気をつけないといけません。
- 子供1人:1,600万円
- 家を建てる:2,000~3,000万円
- 車を買う:200〜300万円
- 生活費:毎月16万円(夫婦のみ)
- 老後:1人2,000万円
▽合わせて読みたい▽
そこまで多くない給料で、どうやって生活すべきかをお伝えします。
支出を減らす
まずは「支出」つまり出ていくお金のことを考えていきましょう。
なぜなら給料はそう簡単に上がらないから。
できるだけ「月1万円単位で浮く」ように考えていかなければいけません。
- 車を軽自動車にする
- 家賃を1万円低いところにする
- 外食を控える
- 保険を見直す
- 格安スマホにする
- サブスクの解約
けっこうバカにならないので、頑張ってみてください。
私はスマホをソフトバンクから【UQモバイル】に変更して月のスマホ代金が7,000円から1,000円になりました。
▽子供もUQモバイルです▽
また、車も燃費の悪い車から軽自動車に変えて、年間30万円くらい安くなっています。
このように大きな出費を見直すことで、生活はかなり改善していきます。
「使えるお金を増やす」のでなく「使うお金を減らす」という考え方は非常に重要です。
収入を増やす
どうしても収入を増やしたいなら転職を考えるのも1つの手です。
理学療法士の平均年収は430万円ですが、なんと年収300万円代の方も多くいるそうなので…。
▽年収300万円でほんとうにいいの?▽
そんなところに勤めていては、支出をカットするどころの話ではないですし、子育て、家を建てることはおろか「自分の将来」だって不安じゃないですか?
給料は高いほうが良いに決まってますよ。
今は転職するつもりがなくても、いつかは転職する可能性があるので、理学療法士は転職サイトに登録だけでもしておくことをお勧めしています。
転職サイトに無料登録すると、その時におすすめの求人が送られてきます。
実際に私も転職サイトに登録だけしていますし、いろいろな職場の情報が入ってくるのでアンテナは貼っておいた方がいいです。
ぜひ旦那さん、彼氏さんにおすすめしてください。
いま使いやすく、おすすめできるのはレバウェルリハビリとPT・OT・ST WORKERですね。
私も使っています。
小額投資を始める
iDeCoや積み立てNISAなどの小額投資は、できるだけ若いうちからやっておいたほうが良いです。
SBI証券が最も信頼できる証券会社で、サイトも見やすくて初心者でもとっつきやすいです。
私はすでにiDeCoも積み立てNISAもやっており、将来的にはこの2つのみで老後資金2000万円は問題ないと思っています。
月に5,000円からできますので、マジでおすすめ。
まずはiDeCoで老後資金と節税をし、余裕があれば積み立てNISAをするといいとおもいます。
たった月2万円の投資でも、30年後には1,660万円になります。
やらない手はないですよ。
理学療法士を夫に持つと気になる収入、平均はどれくらいなの?
理学療法士の平均年収は430万円で、手取り額は330万円くらいです。
この金額は別い低すぎるわけでなく、一般的なサラリーマンと比べても大きな差はないと思います。
今の日本人は、だいたいこの金額で生活しているんです。
さぁ、あなたはこの収入で幸せな結婚生活を送れそうですか?
今は良くても、5年後10年後に大変になってくるかもしれません。
幸い、理学療法士は転職しやすいですしキャリアも評価されます(経験年数3年目、5年目以降は特に優遇されます)
なので、いまお金が平均の430万円に届いていないと分かったら、ぜひ旦那さんには思い切って転職の後押しをしてあげてください。
年収450万円を超える職場に転職するのはそんなに難しいことではないですし、訪問リハビリであれば500万円を超えます。
私の友人は東京都内で訪問リハビリをしていますが、年収660万円だそうですよ、すごいですね!
お金と時間が無いと、パートナーとの言い争いになったり、すれ違いを生んでしまうかもしれません。
ぜひ一度考えてみてください。