40歳代の転職は現実的には厳しいです。
理学療法士の転職者の60%が20代であり、40歳代の転職者が10%程度という結果からもその厳しさが見て取れます。
40歳代というのは仕事の悩みが結構あるもの。
- 「この職場で一生やっていくべきか」
- 「新しい環境で心機一転、最後のチャンスで頑張ってみるか」
自分が今まで働いてきた経験や軌跡を思い返し、様々な考えが出てくるのが40歳代なんです。
でも40歳代の転職は厳しいから失敗してしまうか?というとそうではありません。
確かに少し苦労するかもしれませんが、40歳の戦い方というものもあります。
ここでは、多くの転職相談を受けてきたぼくが「転職に失敗する人、成功する人」の特徴をまとめていきます。
苦労すると言われている40歳代の理学療法士の転職を後悔させないために・失敗させないためのポイントをまとめてみました。
転職に悩んでいるあなたの漠然とした悩みや考えを明確化させ、大きな一歩を踏み出せる助けになれば幸いです。
理学療法士の40歳代の転職の実際
理学療法士の転職は20代~30代までに終わらせておくのが一般的。
なぜなら、求人募集する病院が「若い人材が欲しい」と考えている場合が多いこと。
あとは理学療法士の平均年齢が32.9歳と若く、リハビリ管理者が自分より年上の人を採用したがらないから、と言う理由もあるんです。
40歳代の理学療法士が苦労してでも転職したいと思う理由
なぜ40歳代の理学療法士が転職したいと考えるようになるのでしょうか。
40歳代で多い悩みは以下の通り。
- 自分の働き方に疑問を持つようになる
- 管理職としての不満が出てくる
- 将来の不安
- お金を稼ぎたい
自分の働き方に疑問を持つようになる
実は40歳代になると、自分の働き方に疑問を持つようになります。
- 「このままで良いのか」
- 「もっと自分のスキルを発揮できる職場はあるのではないか」
- 「もう少し何かできることはないのか」
40歳代という人生の折り返し地点で、こういった疑問を持つようになります。
ある意味焦りにも似た感情は、20代や30代の時点では芽生えなかった感情。
こういったモヤモヤする思いから、40歳代で苦労すると分かっていても転職へと駆り立てていきます。
管理職としての不満が出てくる
40歳代になると管理業務が増えてきます。
役職が付いていなくても理学療法士は経験年数がモノを言う世界ですから後輩の管理業務というのは必須になってきます。
そうすると、治療技術や現場仕事に関わる時間が少なくなり、教育や育成といった仕事が増えてくるので、その時間の使い方に疑問を抱いていくんです。
自分の時間を確保したい、という思いも強くなるので40歳代は転職や独立を考えるタイミングと重なってきます。
将来の不安
40歳代理学療法士は将来の不安を若い世代より強く感じています。
定年というゴールが間近に迫っている一方で、出世や昇給といったキャリアの不満も現れてくる時期が40歳代です。
このままでいいのか?という思いが転職に駆り立てていくんです。
お金を稼ぎたい
ただ単にお金を稼ぎたいという希望が出てくるのも40歳代の特徴です。
40歳というと、社会的にそれなりの給料を貰える年齢ですが理学療法士の40歳はそこまでお金を貰えないんですよ。
40歳代理学療法士の平均年収は470万円くらいですが、そこまで貰えてる40代がどれくらいいるのか…。
サラリーマンの40歳の平均年収は468万円でおなじですが、男性に絞ると569万円になります(PTの男性は490万円)。
そういった周りとのギャップを変えようとして転職をしようと思う年齢が40歳代なんです。
40歳代の理学療法士の転職はなぜ大変なのか
40歳代の理学療法士の転職がなぜ大変か?というと年齢もそうですがコストの問題もあります。
40歳代の理学療法士は経験年数が10~20年程度の方が多く、それなりの給料を求められます。
当然、20歳代の理学療法士のほうがコストは安いので、同じ単位数を取る(病院の利益になる)のであれば若い方を採用します。
これが40歳代の理学療法士では転職が大変になる理由です。
40歳代の理学療法士の転職には価値あるスキルが必要
40歳代で転職をしようとすると、絶対に「スキル」が必要です。
「新しいスキルを得るために転職する」というのは30歳代まで通用することで、40歳代の転職には通用しません。
40歳代は「今あるスキルを活用して病院や患者、後輩に貢献する」ことが重要となります。
病院側もスキルが無い40歳代は欲しがりませんよ。
仮に採用になったとしても年収は上がらないと思います。
もしスキルのない転職をする場合は、転職後何年間は年収が少なくてもスキルアップのためと思って耐え抜く!という強い意志が必要です。
だから転職の前に自分のスキル(武器)を明確にしましょう。
なぁに、15年以上も臨床に打ち込んできたのなら、スキルは何かあるはず。
ぼくなら
- 整形外科と回復期リハと訪問リハを経験
- 管理職業務をしている
- 実習指導責任者をしている
- 毎年理学療法学会に参加
- 残業をせず2年以上定時で帰っている
- 理学療法士以外の資格を持っている
などでしょうか。
スキルとは資格に置き換えてもよい
どんなスキルが自分の武器になるかわからない!という人も居るかもしれません。
そんな人は、資格から考えてもいいかもしれませんね。
【スキルになる資格】
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これらは比較的簡単に取れる資格スキルです。
これらはぼくも持ってますし、転職の決め手にはならないけど有利に働くかもしれませんよ!
もちろん、認定理学療法士などを持っていると更に良いです。
他にも
- 教員経験
- 大学院卒
- 管理職経験者
など、あなたの武器になる経験はたくさんあると思います。
ぜひ考えてみてください。
これらがあれば、好条件の職場はきっと見つかります。
40歳代でもスキルがあれば転職サイトの利用で好条件の求人が見つかる
通常、40歳代というと転職エージェントも職探しのお手伝いに苦労するのですが、スキルがあるとなれば別です。
理学療法士以外の資格があったり、特殊な環境で仕事をしてきたりしたあなたには好条件の求人が舞い込んでくる可能性が高いです。
そういった能力やスキルがあれば社会的に貴重ですし、転職エージェントを利用することで年収や働き方で良い条件で転職できる可能性も高くなります。
40歳代の転職は能力やスキルで条件が大きく違ってくるという特徴があります。
家族がいて、ローンや子育ても終わっていない段階では年収より仕事を選べないのも事実。
転職に失敗することは絶対に避けたいので、転職エージェントの力は必要になると考えられます。
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40歳代で転職した理学療法士の失敗例
40歳代の理学療法士が転職で失敗しやすい人の特徴は以下の3通りです。
- 理想が高すぎる
- マネジメント業務ができない
- 自分のスキルを過剰に評価している
理想が高すぎる
転職することで求める理想像が高すぎると、転職は失敗しやすくなります。
「転職することで自分の人生は好転する」と思っている人は要注意。
好転するかしないかはこれからの生活次第です。
もしも転職するだけで何とかなるなら、今の職場でなぜ何とかならなかったのか?という疑問も出てきますよね。
マネジメント業務ができない
リスクマネジメント・タイムマネジメント・チームマネジメントなど様々な管理が必要です。
このマネジメント能力(管理能力)が無いと転職は失敗しやすいです。
40歳代となると、現場ではリーダーシップを取れていないといけません。
マネジメント能力は重要なスキルなのですが、この能力があるか無いかで現場での評価はかなり違います。
自分のスキルを過剰に評価している
40歳代といえば、現場で20年近く頑張ってきたのでそれなりの経験があるはずです。
自分の積み重ねてきた経験をアピールするのは良いことですが、その経験が本当に病院が欲しがっている経験なのかは疑問です。
いくらあなたが「これくらいできる!」!と言っても、欲しい人材と違っていたら採用はされません。
自分のスキルや経験を過剰評価すると、自分の能力に見合ってない求人に応募して不採用になる。
採用されない理由を、企業の見る目が無いからだ!と批判して自分を変えようとしない。
当然、転職活動は苦労するでしょう。
40歳代で転職した理学療法士の成功例
失敗体験談から転職成功するポイントをまとめました。
ぜひ、合わせて読んでみてください!
40歳代でも転職成功させるには目的をはっきりさせよう!
転職をすることで「どのような未来を手に入れたいのか」がはっきりしている人は転職が成功しやすいです。
40歳代は仕事や将来について不安になりがちです。
その不安をなくすために、どのような職場に転職すればいいのか?を考える必要があります。
そのためには目標が重要!
- 給料を〇万円上げる
- 通勤時間を〇分以内にする
- ○○というスキルを活かせる職場に転職する
などなるべく明確な目標を立てる必要があります。
もちろん、目標の全てをクリアする求人はありませんから、どこまで妥協できるか?などの線引きも必要です。
40歳代の転職は「怖い」ことを知っておこう
これまで僕は転職の怖さを述べてきました。
40歳代の転職って本当に苦労するし、転職をして後悔しても修正が効きにくいんですよね。
20代、30代なら転職して失敗したと思ったら、また転職すればいいのですが、40歳代ではそうは行きません。
だから転職には慎重になってほしいですし、転職を決めたのであれば可能な限り失敗するリスクを減らしてほしいんです。
40歳代での転職はリスキーです。
なぜなら守るべき家族がいるから。
家族の事を思うと、安易に転職して「失敗しちゃった」では済まされないんです。
もちろん、100%成功する保証はありませんが、失敗する可能性を減らす努力は必要です。
自分の転職の目的を理解し、計画を立てて行動すれば必ずよい求人が巡ってきます。
40歳代の転職を苦労せず成功するカギは「転職エージェント」
40歳代になると、いろいろ悩みが出てくる反面、職場の居心地にも慣れてくるので「このままでもいいか」と思いがちです。
将来の事や転職活動の手間、家族の事を考えると、重い腰が持ち上がらないのも事実。
でもそれじゃ何も変わりませんよね。
「いま40歳、あと20年しかないからいいや我慢しよ」
ではなく
「あと20年もある、それまで我慢しなきゃならないのか…」
と考えられませんか?
だからどうするか?というと、働きながら転職の情報を仕入れることが重要になってきます。
働いていても転職エージェントに登録することはできるので、自分の市場価値や求人情報などの情報を仕入れておくことを強くお勧めします。
そうすることで、いざ本当に転職を考えたときに準備は出来ているので心の余裕が違います。
もし転職しなくても、市場価値や求人状況をしっているというのは1つのスキルにもなります。
転職エージェントは完全無料で「転職の相談」「自己分析」「適性診断」「求人情報の提案」をしてくれるので働きながら転職情報を集めることができます。
休みの日にわざわざ職安に行く必要もないですし、数千もある求人情報を1つ1つチェックする必要もありません。
40歳代の転職活動でよくある「失敗した」「後悔している」「苦労した」を解決できるのが転職エージェントです。
登録も1分ですし、無料なので登録するリスクはゼロ!
そのうえ転職失敗のリスクも減らせるので、利用しない手は無いと思います。
ここまで読んで、登録を躊躇するようであればまだ転職する意思は少ない、もしくは無いと判断できますので、今の職場でもう少し頑張ってみてください!
まとめ:40歳代の転職も目標をもては成功する確率が上がる!
40歳代の仕事のストレスは20代、30代の人にはわからないくらい深く重いものです。
残りの理学療法士人生も、そのような思いで過ごしていくのはもったいないと思います。
だからこそ転職したい!と思うんですよね。
転職することでストレスがゼロになることはありません。
でも、仕事を楽しむことはできると思います。
「転職して仕事は大変だけど楽しいよ。」
友人や家族にそう笑顔で話せるような職場に勤めていけるよう努力していきたいですね。
その他、おすすめの転職サイトを知りたいと思ったらこちらの記事をご参照ください。