理学療法士は技術力を高めがちですが、技術を磨いたところで給料は上がりません。
「いやいや、技術を身に付けるのはお金の為じゃなく患者の為だから」と言う声も聞こえてきますが、そしたら別に理学療法士として働かなくてもいいのでは?と思ってしまうんですよね。
お金の為に理学療法士として働いていません!
みたいなことを言う人がいるけど本当かな‥.?まずお金があってこその理学療法じゃないのかね。
もっと簡単に資格が取れる健康運動実践指導者とかでも良かったのでは?
お金じゃなくて、理学療法士じゃないとできないことってなんだろう?
— キム兄@ノー残PT (@kimkim3150) December 21, 2019
技術を磨く余裕ができるのも、毎月のお給料が支払われてこそです。
でも理学療法士が技術を高め、勉強会に参加し、認定理学療法士や呼吸認定療法士の資格を取っても給料は上がりません。
なぜ技術だけでは給料が上がらないのか、給料を上げるためにはどうしたらいいのか?を解説します。
理学療法士に支払われる給料の最大額はどれくらい?
理学療法士は歩合制みたいなもんです。
私たちは脳血管(Ⅰ)で単位取得すると1単位245点で計算されます。
つまり理学療法士は1時間(3単位)で考えると245点×3単位=735点なので1時間に7,350円稼ぎだすことが出来ます。
1日21単位取ると245点×21単位=5145点となり、21単位取っている理学療法士が1日で稼ぎ出すお金は51,450円になります。
すると、1か月20日勤務で計算すると51,450円×20日で102万9,000円がMAXとなり、診療報酬の100%を貰っても102万円以上稼ぐことは実質的に不可能という事になります。
そこから経費や病院の運営費が必要になるので、私たちは毎月20~30万円のお給料を頂いている訳です。
理学療法士が技術や経験で給料が上がらない理由は「診療報酬制度」
このように、診療報酬制度で点数が決まっているので、いくら技術を上げようと理学療法士の給料は上がりません。
新人でも20年目のベテランでも1単位245点は変わりませんからね。
例えば、「認定理学療法士を持っている人は1単位につき10点の加算をする」というルールであれば、認定理学療法士の給料は上がるかもしれません。
ただし、今現在そのような加算はないので、どんな資格を取ろうが給料には全く反映されないのが現状です。
だから理学療法士でお金を稼ぎたい!と考える場合、理学療法士として単位を取る以外の仕事で稼ぐ必要があるんです。
理学療法士が単位以外で稼ぐ方法
理学療法士が技術やスキル以外で稼ぐ方法はいくつかあります。
- 出世する
- 副業をする
- 実費で稼ぐ
出世する
出世は技術ではなく経験やマネジメント能力によって職場から評価されていくものです。
管理職は「職場の管理」という仕事が追加されます。
これは、自分以外のスタッフがスムーズに単位取得できたり、気持ちよく働ける環境を作るのが仕事になってきます。
だから管理職になると単位は増えませんが、職場スタッフが代わりに働いてくれるのでマネジメント能力によって金額は上乗せされます。
主任になれば月2~3万円、課長になれば5~10万円も給料があがり、年収もグンとアップするんです。
しかも管理職は取得単位もそこまで頑張る必要もなく、どちらかというとスタッフの管理や職場の運営、情報伝達などに注力します。
実際に私も管理職になり、毎月1万円の手当をもらっています。
金額は少ないですが、管理職になった瞬間年収が12万円あがるわけですから悪くないですよね(仕事内容はほぼ変わっていない)
副業をする
副業は本業とは別に収入を得ることで
- アルバイト
- 投資
- 不動産
- 太陽光発電
- ブログやyoutube
などが挙げられます。
これらで少しずつ利益を上げれば、月に3万円くらいなら比較的簡単に稼げるかもしれません。
そうすると年収36万円のアップとなるのでかなり美味しいですよね。
特に訪問リハビリは副業として稼ぎやすく、おすすめです。
ちなみに副業で20万円以上稼ぐと確定申告が必要になります。
ただし、普通に確定申告すると職場にバレてしまうので、バレない方法もこちらでお伝えしておきます。
実費で稼ぐ
私たちは保険料で稼いでいるから収入が低いんです。
保険診療で、20分当たりの値段と週108単位までという縛りがあるので、どうしても限界を超えて稼ぐことが難しくなります。
だったら保険証を使わず、全て実費で診療をしてみてください。
もちろん、医師の診断が無いと理学療法士としての診療は出来ませんが、マッサージや整体として訪問あるいは店舗を構えることで実費診療で収入を得ることができます。(理学療法士として名乗ることはできませんが・・・。)
私も一時期、30分5000円でマッサージをしに行ったことがあります。
こうすることで、1日8時間診療すれば8万円の収入になり、月20日勤務で160万円の収入となります。
もちろん、こんなに上手くは行きませんが、こういった働き方もあるということですね。
理学療法士が給料アップするには技術や資格だけでは不可能
理学療法士としてスキルを磨くのは非常に素晴らしいです。
私より有能で技術のある理学療法士はものすごくいると思います。
でも収入を上げるというのは技術だけではとても不可能であると言いたい。
保険点数で働いている限り、技術での収入アップは限界があるので、理学療法士としての収入以外に何か1つか2つ収入の柱を立てておきたいですね。
実際、私が訪問リハビリでアルバイトをしていた時の年収は550万円を超えました。
これは50代の理学療法士の平均年収を超える額です。
もしも副業が難しいのであれば、すでに年収が高く設定されている職場に転職するのが手っ取り早いかもしれませんね。
お金はとても大切です。
今後、もっとお金が必要になった時に、年収に少しでも余裕があるほうが絶対にいいいです。
特に、毎月の手取り額が20万円以下、年収が400万円以下のかたはちょっとお金が足りない気がするので、ぜひ転職を考えてみることをおすすめします。
PT・OT・ST WORKERなら、10,000件以上の求人があるので、給料の良い職場を探すことが出来ます。
無料で登録できるので、1度使ってみてください。