【キャリア】理学療法士がスキルアップするために取得しておきたい資格は?メリットや方法は?

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理学療法士は国家試験に合格したらおしまいではありません。

むしろここからがスタートライン。

 

キム兄
キム兄

理学療法士こそ、取ったほうが良い資格があります。それで将来性が変わることもありますよ!

 

理学療法士がさらに資格を取ることで、キャリアアップ、スキルアップできる資格があります。

そんな資格の取り方や、取ることのメリットを紹介します。

 

理学療法士も資格を取る時代!将来性にも関わる

理学療法士も資格を取る時代です。

単に「理学療法士免許」だけ持ってても、20万人もいる理学療法士の中では埋もれてしまいます。

 

そんな中から選ばれるためには、「一芸」が必要、つまり資格の有無が重要になります。

資格を持っていることで、ほかの理学療法士と差別化できたり、自分の強みとして仕事に生かせることが出来るんです。

 

すでに安定した職業とは言えない理学療法士ですが、資格を取ることで頭一つ抜きんでた存在になることができます。

資格を持っていることで、理学療法士以外の仕事もできるかもしれませんし、理学療法士としての需要も高まります。

 

理学療法士は将来性が無い、と言う話もチラホラ聞きますが、それは「普通」の理学療法士の場合。

理学療法士免許以外の資格を持った理学療法士の将来性はかなり有ります。

だから自己研磨するんです。

 

理学療法士として、取っておきたい資格をピックアップするのでぜひ参考にしてみてください。

 

理学療法士としてぜひ取りたい「一生使える資格」はこれだ!

理学療法士として一生使える資格を紹介します。

これを持ってるだけで、ほかの人から一目置かれたり病院の宣伝にもなるのでかなり有利に仕事をすることが可能です。

 

ぜひ取っておきたい理学療法士の資格
  • 呼吸療法認定士
  • がんリハビリテーション研修
  • 認定・専門理学療法士

 

呼吸療法認定士の正式名称は3学会合同呼吸療法認定士と言います。

  • 一般社団法人 日本胸部外科学会
  • 一般社団法人 日本呼吸器学会
  • 公益社団法人 日本麻酔科学会

が合同で主催するもので、その権威はすさまじく医師もその資格を取りに来るほど。

 

呼吸療法認定士の何が凄いか?というと、その資格を持っているだけで「呼吸リハⅠ」の施設基準を満たせるという所。

この資格を持っていれば、呼吸器疾患の患者さんの診療報酬が1単位85点から175点になるのでメリットは大きいです。

 

がんリハビリテーション研修も、その研修を受けることで「がんリハビリテーション」が可能になります。

基本的にがん患者は「がんによる廃用症候群(180点)」しか取れないのに対し、この資格を持つことで「がん患者リハビリテーション(205点)」が算定できるようになります。

がん患者の多い病院では重宝する認定資格ですね。

 

認定・専門理学療法士は日本理学療法士協会が独自に認定する資格です。

あらゆる分野に細分化された知識・技術を向上することで理学療法士の質を高めていくもの。

まだメリットはそこまで大きくないですが、日本理学療法士協会が推し進める資格だけあって、持っていて損はない認定資格だと思います。

 

これらの資格を持っていることで給料が上がることは少ないですが、なんかの手当てが出る可能性があります。

 

理学療法士として「持っていて損はない」資格はこれだ!

絶対に取るべき!とは言いませんが、持っていて損はない資格はこちらです。

 

持っていて損はない資格
  • 介護予防推進リーダー
  • 健康運動実践指導士
  • 臨床実習指導士
  • 認知症ケア専門士
  • 福祉住環境コーディネーター

 

これらは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

理学療法士が取得しておきたい!専門性をスキルアップするおすすめの資格
理学療法士として働いていくうちに、更なる高みを目指したい!と考える人も多いと思います。ここでは、理学療法士が取得しておきたいおすすめの資格を紹介しています。専門性を高めていきましょう。

 

介護予防推進リーダーは日本理学療法士協会が推進する介護予防における地域包括ケアを推進するための資格です。

これを持つことで、地域ケア会議の運営や参加、介護予防体操などの活動に従事するよう、行政が推し進めているんです。

地域密着した活動を考えている人は今後取得していくとメリットがある資格ですね。

 

健康運動実践指導士は保健医療関係者と連携しながら、安全かつ効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成や実践指導計画の調整などをおこなうことができる人にあたえられる資格です。

自治体運営のスポーツ施設や民間運営のスポーツクラブ、フィットネスクラブなどで重宝され、スポーツ理学療法を行う上でも役立つ資格と言えます。

今後も高齢化社会において、老人保健施設などで健康維持にも重要な役割を果たすので、需要はありますし、この資格を持っている理学療法士は少ないので、介護関連にも強い資格と言えますね。

 

臨床実習指導士は臨床実習で学生に指導する(バイザー)になるための資格です。

2020年から、実習はクリニカルクラークシップ(CCS)方式となり、その実習の方法が変わります。

その為、指導者は「臨床実習指導者講習会」を受けなければならず、それを受けてない人はバイザーになれないんです(補助は可能)

だからこの資格を持ってると学生指導ができる(学校から指導料が貰える)ので、メリットがある資格と言えますね。

 

認知症ケア専門士は、認知症患者さんに対して、優れた学識と高度なスキル、そして倫理観を備えた専門技術士です。

現在の日本では認知症ケアのプロを認定する唯一の資格になります。

これまで以上に認知症患者さんのリハビリをすることが増えると思われるので、対応できる認知症ケア専門士の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者に対し、自立した生活を提供できるよう、住環境を提案するアドバイザーです。

医療・福祉・建築についての幅広い知識を身に付けることで、各種の専門家と連携をとりながら適切な住宅改修プランを提示します。

家屋評価とかによく行くスタッフにお勧めですね。

 

理学療法士が持っていると「尊敬される」資格はこれだ!

理学療法士の資格が無くても、この資格を持っていれば普通に仕事ができるレベルの資格を紹介します。

もちろん、理学療法士が持っているとかなり有利に働きますが、取得はちょっと大変です。

 

理学療法士が持ってると一目置かれる資格
  • アスレティックトレーナー
  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • 第1種衛生管理者

アスレティックトレーナーは、スポーツ現場での応急処置や傷害の評価、復帰までの治療プログラムを考えていくスペシャリストです。

スポーツクラブや、社会人スポーツチーム、プロスポーツチームなどで活躍できますが、運動器疾患を中心に診る理学療法士にも有利な資格になります。

 

ジャパン・アスレティック・トレーナーズ協会(JATAK)で4科目69単位を取得することで資格取得ができ、場合によってはアスリートとの専属契約やプロや実業団のチームトレーナーになることも。

 

ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護保険制度においてケアマネジメントを実施する資格。

介護サービスの給付計画(ケアプラン)を作成し、自治体や他の介護サービス事業者との連絡、調整等を行うことから訪問リハビリテーションに従事する理学療法士に人気の資格です。

 

理学療法士を5年以上経験すれば受験できるおで、比較的容易(試験は難しいです)に受けることが出来るのも人気の秘密。

 

第1種衛生管理者は国家資格で、50人以上の労働者がいる事業所には必ず専任が存在しなければなりません。

病院経営に直結する資格なので、第1種衛生管理者を持っていることで非常に重宝されます。

詳しくは公益財団法人 安全衛生技術試験協会のサイトを確認すると分かりやすいですよ。

 

これらは取得するまでが大変ですが、取得してしまえばかなり強い効果を発揮するのでやる気がある方はおすすめします。

 

2021年から始まる登録理学療法士の制度

2019年6月に開催された第48回定時総会で、理学療法士協会の新生涯学習制度の運用が2021年4月より開始されることが発表されました。

新制度で注目されるのが「登録理学療法士」です。

 

登録理学療法士は3年間仕事をして約110時間の座学をこなせば貰える認定資格です。

生涯学習を通して理学療法士の質の向上と知識・技術の向上をしていこうというのが根底にあります。

 

登録理学療法士は協会からも

 

「将来的には登録理学療法士となることで、登録理学療法士でない会員との差が社会や勤務先での評価に反映されるような制度になることを望んで新制度を構築しています。」

 

という説明文が出ていますので、今後優遇される認定資格である可能性が高いです。

 

給料が上がらないのに資格が必要?資格取得のメリットは?

ここで紹介した資格をとても、給料が上がるわけではありません。

それでもなぜ資格を取ったほうがいいのか?というと自分の専門性を証明できるから。

 

単に「理学療法士」というよりも「運動器認定理学療法士」と言ったほうが、運動器疾患に特化してる理学療法士だな?という事が分かるわけです。

病院のホームページに「理学療法士在籍!」と書いても特に集客に変化ありませんが、「運動器認定理学療法士在籍」と書けば整形外科疾患の患者さんが集まってきます。

 

そういった専門性を紹介できることで、集客能力や信頼性が高まると言えますね。

これは介護系でも同じです。

特に、院外のスタッフや医師など、自分のことをあまり知らない方たちと一緒に仕事をする場合は、関連する資格を所持していることは大きなメリットとなります。

 

また、このような資格を持っていると転職のも有利に働きます。

理学療法士の18%は退職・転職経験があるので、転職活動の際に資格の有無を伝えることで採用率がグッと上がるんです。

 

資格を持っている=その資格を取るまでに勉強をしてきた、ということなので信頼性が上がります。

また、病院の患者や治療形態に合った資格(整形外科に運動器認定理学療法士、老健に認知症ケア専門誌など)を持っていると当然採用率が上がります。

 

資格を持ってるだけでは意味はないとよく言いますが、持ってないよりはよっぽど意味があることだと思います。

 

資格はどうやって取るの?費用は?期間は?

資格取得には当然勉強して試験に合格しなければなりませんし、受験期間も決まっています。

自分が狙った資格に対して、適切に準備していきたいですね。

 

認定理学療法士

認定名称:認定理学療法士

受験料:HPを要確認

受験資格
1.新人教育プログラムを修了・免除
2.専門分野(旧専門領域研究部会)登録後2年以上経過
3.申請する領域の必須研修会の受講
4.各領域の履修要件に即したポイントを100ポイント取得

受験期間:HPを要確認

主催協会:公益社団法人 日本理学療法士協会

 

専門理学療法士

認定名称:専門理学療法士

受験料:1領域10,000円(HPを要確認)

受験資格
1.新人教育プログラムを修了・免除
2.専門分野(旧 専門領域研究部会)登録後5年以上経過
3.専門理学療法士申請のための履修要件に沿った560ポイントを取得

受験期間:HPを要確認

主催協会:公益社団法人 日本理学療法士協会

 

3学会合同呼吸療法認定士

認定名称:3学会合同呼吸療法認定士

受験料:10,000円

受験資格
1. a)-e)のいずれか
a)臨床工学技士:経験2年以上
b)看護師:経験2年以上
c)准看護師:経験3年以上
d)理学療法士:経験2年以上
e)作業療法士:経験2年以上。
2.上記対象者で、受講申し込み時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、12.5点以上の点数を取得している者

受験期間:HPを要確認

主催協会:公益財団法人 医療機器センター

 

認定理学療法士・呼吸療法認定士の出題範囲

認定理学療法士(運動器)の試験を受ける予定の方は以下の範囲を勉強しておくといいです。

【共通問題】

  1. 協会が目指す認定PTの役割
  2. 臨床・疫学研究
  3. 根拠に基づく理学療法
  4. 理学療法ガイドライン
  5. 医療安全、労務職場管理

 

【専門問題】

  1. EBPT
  2. 肩関節疾患の理学療法
  3. 股関節疾患の理学療法
  4. 理学療法ガイドライン

 

 

呼吸療法認定士の試験を受ける予定の方は以下の範囲を勉強しておくといいです。

 

  1. 解剖学/人工呼吸器/NPPV
  2. 呼吸の計算式
  3. 気体状態、鎮静レベル

 

まとめ

理学療法士にお勧めの資格
  • 呼吸療法認定士
  • がんリハビリテーション研修
  • 認定・専門理学療法士
  • 介護予防推進リーダー
  • 健康運動実践指導士
  • 臨床実習指導士
  • 認知症ケア専門士
  • 福祉住環境コーディネーター
  • アスレティックトレーナー
  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • 第1種衛生管理者

 

これらの資格を持っていることで、自分を売り込む武器になる、ほかのPTと差別化できる、給料が上がるなどのメリットがあります。

資格を取り、特化した理学療法士になることで活躍の場を広げる事ができますし、いろいろな仕事を請け負う事もできます。

 

もしもこういった資格を持っているのに、役立てていないのであれば自分の強みを生かせる良く場を探すのも1つの手です。

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【キャリアの不満】キャリアアップ
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