16歳ごろだったでしょうか、私は朝起きられなかったんです。
- 正確には目は6時前に覚めてるんですけどなかなか布団から出られない。
- 親から何度も起こされるんですけど、頭が重く体もだるい。
まだ16歳ですよ!
疲れなんてあるわけないじゃないですか?
元々血圧も低かったのですが、明らかに変だったので病院に行きました。
そしたら「起立性調整障害(OD:Orthostatic Dysregulation)」という病気だったんですよね、びっくり!
もしも、自分の子どもや周りの人がそういう「起きられない・朝だるい」というような訴えが合ったら、怠けてるんじゃなくて病気を疑ったほうがいいです。
朝起きれない・怠い原因はこれだ!症状が出た時の確認方法
朝起きれない、朝だるい、体が重いという訴えをしていたら、起立性調整障害(OD)を疑います。
決して怠けたりサボっているわけではありません。
私も16歳のころ、同じような症状がでたのですが起きなきゃ学校に間に合わないのは分かってるんですよ。
でも体が言うことを聞かない。
何とか無理やり起きて学校に行くんだけど体調は優れないまま。
そのままなんとなく学校にいると、3時間目くらい(10時を過ぎる)と調子が良くなってくるんです。
だから私も病気とは思っていませんでしたし、単なる低血圧だと思っていました。
母もそういう認識だったと思います。
でもあまりにもそういう症状が続くんで、さすがにおかしいと病院に連れていかれ、検査をした結果、起立性調整障害と診断されました。
起立性調整障害の確認方法
病院での検査方法はさすがにもう鮮明に覚えていないのですが、何分か横になって立ち上がって血圧と心拍数を計ったり、血液を採られたりしました。
今調べたところ、まずは自覚症状の有無を確認するらしいですね。
- 立ちくらみ
- 失神
- 気分不良
- 朝起床困難
- 頭痛
- 腹痛
- 動悸
- 午前中に調子が悪く午後に回復する
- 食欲不振
- 車酔い
- 顔色が悪い
3つ以上当てはまったら、新起立試験を実施して確定診断を出していくそうです。
詳しくは日本小児心身医学会のHPをご覧ください。
朝起きれない状態を克服する
私は特に薬を飲むことなく治療していたと思います。
何かを飲んだという記憶はないですが、もう10年以上前ですから曖昧ですみません…。
先生から血圧の下がりにくい起き上がり方を教えて貰い、水をよく飲むように指示されたと思います。
学校も登校時間を遅くするなどの対処をして、3か月くらいでかなり良くなったように記憶しています。
今では全くそういった症状はありませんが、血圧はいまだに低め。(110/70mmhgくらい)
親も単に朝が弱い寝坊助だと思っていたようで、病院に行って病気だと診断されたから驚いたでしょうね。
もしも「朝が弱い、起きれない、頭痛がする」などの症状が合ったら、怠けているだけだ!と叱責せず、起立性調整障害を疑ってみてください。
朝起きれない、怠い症状の対策
起立性調整障害は身近な病気であると思ってください。
小学生の約5%、中学生の約10%に発症し、そのまま不登校になってしまうような病気です。
でも治療をちゃんとすれば社会復帰できますし、重篤な例でも2~3年で改善するようなので気長に、温かい目で見守ってあげましょう。
治療法
治療法は日本小児心身医学会のHPにも載っているのですが、簡単にまとめます。
- 疾病教育
怠けているわけではない、病気であるという認識を家族・学校に持たせる - 非薬物療法(日常生活上の工夫)
血圧変動の少ない動作指導
1.5L以上の水分摂取
塩分接種
適度な運動 - 学校との連携
- 薬物療法
- 環境調整
ストレスを軽減させる
ちなみに遺伝はしないそうです。
まとめ
朝起きれないことを怠け癖だと考える人が多いですが、それが続くようだと病気を疑うのも必要です。
起立性調整障害は身近な病気であり、誰にでも発症するという事を思えておいてください。
大人が起立性調整障害にかかることは無いらしいですけど、子供の頃に罹患した場合は大人になっても引きずる場合があるらしいです。
もしも思春期に起立性調整障害と診断されなくても、自覚症状なく大人になったら発症する危険性はあるようなので、なんか体の異常を感じたら早めに検査することをおすすめしています。