高齢者向け施設について詳しく知っていますか?
介護老人保健施設(老健)で働く理学療法士が増えてきています。
それに伴い、老健に転職する理学療法士も増えています。
でも、老健ってどんな所かよく理解していない理学療法士も多いようなきがします。
ここでは、以下のような疑問を解決していきます。
- 老健ってどんな所なの?
- 老健の仕事はどんな感じ?
- 老健に多い入所者は?
- 老健のリハビリ内容は?
- 老健の年収は?
それでは、詳しく解説していきます。
この記事を書いたのは私です。
認定理学療法士・介護認定推進リーダーを取得しており、介護保険の講習会経験があります。
介護老人保健施設ってなんなの?
介護老人保健施設には3つの種類があります。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
簡単に違いを説明すると以下の通りです。
施設 | 特別養護老人ホーム | 介護老人保健施設 | 介護療養型医療施設 |
入居者 | 要介護3以上 | 要介護以上 | 要介護以上 |
月額費用 | 5~20万円 | 5~15万円 | 5~20万円 |
リハビリ | あり | あり | あり |
看取り | あり | なし | なし |
※収入や課税金額によって費用は変わります。
※入居金は必要ありません。
ここで説明するのは介護老人保健施設です。
その他の施設については、こちらから移動してください。
- 特別養護老人ホームはこちら>>>
- 介護療養型医療施設はこちら>>>
介護老人保健施設ってどんな所なの?
介護老人保健施設は、病院で治療(リハビリ)していた人が在宅復帰を目指してさらにリハビリを続けるために入所する施設です。
リハビリが中心になり、レクリエーション活動も多いのでかなり活発に生活することができます。
また、病院からの入所が多いので回復期状態にある利用者も多く、リハビリとしても様々なアクティビティを準備する必要があり、かなり積極的な介入が見込めます。
入所期間は3か月で、要介護1以上の利用者が対象となります。
介護老人保健施設に多い利用者
- 65歳以上
- 要介護1以上
- 症状が安定しており、入院の必要が無い
- 在宅復帰を目指す
以上の条件を満たした人が対象になります。
つまり、若い利用者はほぼいません、また、自立して動けるような利用者もほぼいません。
介護老人保健施設のリハビリ内容
介護老人保健施設は24時間全ての生活がリハビリテーションであるという考えの元実施しています。
理学療法士が介入する時間以外にも、食事・排泄・更衣・整容・入浴も含めてリハビリです。
もちろん、歩行練習は筋力強化練習などの身体機能向上運動や、認知療法などの認知機能訓練も実施します。
でも基本は在宅に向けた生活活動の指導や支援が中心になりますね。
介護老人保健施設の理学療法士の年収はいくら?
介護老人保健施設で働く理学療法士の年収は350,640円です(第28回社会保障審議会介護給付費分科会|厚生労働省資料より)
年収にすると4,207,680円となります(ボーナス含む)
ちなみに理学療法士の平均年収は407万円ですので、やや良い給料が支払われている計算になります。
それだけ忙しいですけどね。
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介護老人保健施設の残業と休日
介護老人保健施設の残業時間は月5時間以下であり、ほとんどの施設で残業をしていないようです。
17時過ぎには利用者さんは食事の準備にかかりますし、あまり遅くまでリハビリをしているとほかのスタッフにも迷惑がかかてしまいます。
だからリハビリは残業は基本的にありません。
休日も、土日祝日休みの所が多く、年間休日も112日~124日と充実しています。
スタッフも多いので有休もとりやすい職場であると言えますね。
介護老人保健施設の就職方法
介護老人保健施設の求人はかなり多く、理学療法士の約6割老健に勤めていると言われています。
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仕事内容は多岐にわたり、需要もある仕事です。
定時で帰れる職場も多いので、自分の時間を大切にしたい理学療法士や、家庭を持っている理学療法士にはお勧めの職場となっています。