- 「10年目になったけど転職しようか悩んでいる」
- 「転職をしたいけど、踏ん切りがつかない」
- 「転職して今より良い職場に出会えるか不安」
そんな悩みを持っている理学療法士も多いと思います。
10年目にもなると、ただ単に「働きやすい職場」とか「給料の良い職場」だけを求めていくだけではないんですよね。
実際に私もそうでしたが、10年目ならではの悩みの理由と解決策について、お伝えします。
理学療法士が転職したいなら今すぐ行動すべき
私は転職経験が2回あります。
そして理学療法士として10年目になった今も、もう一度転職しようか悩んでいます。
いや、行動しています。
まず初めにお伝えしておきたいのは、悩んだらまず行動してみよう!ということ。
自分だけで悩んでいても解決はしません。
10年目が転職で 悩む理由は「今この職場で続けるか、それとも外に出て新たな社会に飛び込んでいくか」で悩まれる方が多いと思います。
要は「もう10年目、転職して新しいことをするならラストチャンス!でも生活もあるし、リスクを取るのも怖い…」という感じでしょうか。
20代の理学療法士なら迷わずチャレンジできることが、30代や40代になるとなかなか難しいんですよね。
悩むという事は、今の職場が絶対に嫌だ!というわけではないと思うんですよ。
今の職場がちょっとイヤだけど我慢できないわけでもない。
給料や人間関係、福利厚生、将来性などを総合的に判断して、今の職場より良い所に勤めたいな…と考えている方が大半ではないでしょうか?
10年目の理学療法士が転職を悩む理由と解決策
転職したいけど転職できないのは、何が行動を抑止しているのか?
「転職したいのなら、転職活動すれば良いのに」と僕は思ってしまうのですが、そんな簡単な話ではないんですよね。
私が実際に考えた、転職に踏み切れない理由を挙げて解決していこうと思います。
給料が思ったほど上がらない
10年目の理学療法士が転職すると、3年目の転職時に比べて思ったほど給料は上がりません。
それなりに良い病院に勤めていると、昇給があるので10年目だとそこそこの給料が貰えているはずです。
その時点で転職をしようとしても、給料は思ったほど伸びません。
私が10年目(基本給27万円・年収450万円)のときに、3つの病院の見学に行き給与提示をしてもらいましたが、給与は全ての病院で現在を下回っていました。
今と同じ回復期の病院です。
- A病院:基本給24万円・年収410万円
- B病院:基本給23万円:年収380万円
- C病院:基本給26万円:年収440万円
また、求人票には「給与19~29万円」と書かれていても、10年目で経験はあるのですが提示された給与は25万円でした。
10年目で転職活動をすると、給与は基本的に下がるか横ばいであることが多いので、これが転職を悩む原因となります。
当然、転職してすぐは賞与も出ませんので、年収は下がります。
解決策
給与面での解決策は、昇給額とボーナスが何か月分出るか?に注目してください。
現在の昇給額よりも次の転職先の昇給額が多いと、最初は給与を少なく貰っていたとしても5年後、10年後に逆転される可能性もあります。
この表は、私が計算した現職と転職先の年収の推移です。
初年度は現在の職場の方が24万円も年収が高いのですが、昇給額が少ないため5年後には年収が追い付き、翌年に逆転します。
また、賞与の月数もかなり影響します。
賞与は基本給の影響をモロに受けるので、昇給額が高いと年収の上がり方もハンパじゃないです。
4か月分と3.5か月分では、年収にかなりの開きが出てくるんです。
だから基本給が多少下がっても、昇給額と賞与の実績月数が多いほうがより年収が上がっていきます。
転職を考える場合、給料で悩んだら目先の金額に捕らわれず、5年後・10年後も見据えて考えていく事が非常に重要なんです。
年間休日数が減ってしまう
年間休日数は、企業が設ける休みの日数のことですね。
年間休日数が120日であれば、完全週休2制+祝日休みであると言えます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
さて、転職先の年間休日数が減ってしまうのは嫌ですよね。
でももう一つ、じつは我々が考えているのが「有給数」なんです。
有給数は労働基準法で決まっており、以下の表のように考えられます。
勤続年数が6年6か月以上となったとき、年次有給休暇の日数が年20日となり、これ以降は増えません。
有給休暇は2年で失効してしまいますので、年間1日も有給を取得しなかった場合、翌年に20日の有給が発生するので最大年40日間の有給を取得することが出来ます。
さて、10年目になると有給は年間20日貰えます。
でも転職すると有給は10日に戻ってしまうんですよね。
有休消化率100%だったとすると、年間休日数はこのように変化します。
- 現職場:年間休日120日+有給20日=年間休日140日
- 新職場:年間休日120日+有給10日=年間休日130日
同じ有給数になるためには6年間勤務しなければいけません。
その間、今の職場では毎年140日の休みを貰えますが、新しい職場では1年目130日、2年目131日、3年目132日…と少しずつ増えていくわけです。
6年間の合計で計算すると
- 現職場:年間休日720日+有給120日=総休日数840日
- 新職場:年間休日720日+有給101日=総休日数821日
となり、6年間でじつに19日も多く勤務しないといけないんです。
解決策
福利厚生や勤務時間、取得単位数に注目してください。
まず福利厚生で「バースデー休暇」「リフレッシュ休暇」「夏季休暇」「年末年始休暇」などがあるか確認します。
これらは年次休暇に含まれていない場合が多いので、面接時にご確認ください。
例えば、夏季休暇が+3日あれば年間休日数は123日となります。
すると6年間での休暇数は以下のようになります。
- 現職場:年間休日720日+有給120日=総休日数840日
- 新職場:年間休日720日+夏休18日+有給101日=総休日数839日
これだけで、有給が減ってしまうデメリットを帳消しにすることが出来ます。
また、勤務時間も重要です。
勤務時間が8時間の場合と、7.5時間の場合では休日数に換算するとかなりお得になります。
365日-年休120日=245日勤務とした場合
- 現職場:8時間勤務×245日=総勤務時間1960時間
- 新職場:7.5時間勤務×245日=総勤務時間1837.5時間
勤務時間が7.5時間の場合、年間122.5時間も勤務時間が短くなるので日数に直すと約15日も働く時間が短くなる計算になります。
つまり年間休日数が110日でも勤務時間が7.5時間なら、年間休日120日の職場より働く時間は実質短いという事です。
取得単位数でも同じことが言えます。
1日20単位の職場と、18単位の職場ではリハビリにかける時間がかなり異なります。
- 現職場:20単位×245日=総単位数4900単位
- 新職場:18単位×245日=総単位数4410単位
単位数が年間で490単位も違うので、1日20単位の頃よりも実質的には24日分も働く日が少ない計算になります。
このように、単純に休日数だけで考えるのでなく福利厚生や勤務時間、取得単位数などにも着目してトータルで休みは増えるのかどうか?を考えると良いと思います。
同時に通勤時間も考えてみるといいですね。
職場が見つからない
よい転職先がなかなか見つからないというのも、悩みの1つです。
いちいち病院のサイトを見て求人情報を確認しても数が膨大すぎて面倒ですし、なにより給与や休日に関しても明確でないことが多いです。
「当社規定による」とか書かれていて、実際に面接に行ったら思ったより給与が低くて時間を無駄にした…なんて人も多いと思います。
最初から給与〇〇万って書いてあれば、面接なんかわざわざ受けなかったのに…
私もそんな経験があります。
解決策
そんな悩みを解決する方法は、リハビリ特化の転職サイトに登録して求人を紹介してもらうことです。
もちろん、一人で職場を探すこともできますが、転職サイトを利用することで
- 多くの情報を集める
- 給与や休日など聞きにくいことを聞ける
- 実際の職場の雰囲気などを聞く
- 求めている人材を聞ける
など、重要な情報を得ることが出来ます。
いざ新しい職場に移ったときの失敗を失くしておく考えて転職活動をしたほうが良いです。
実際に私も転職サイトを活用し、情報を貰っています。
いまは電話でなく、LINEやメールで対応できるのでラクですし、働きながら転職活動ができるのでおすめです。
面接の日程も組んでくれるので、こちらから職場に電話する必要がないので緊張しなくていいんです。
転職サイトに登録すれば、自分の要望に合った求人を紹介してくれます。
自分が求める条件の職場があれば、担当者に連絡し、職場見学や面接に行き、内定が決まれば晴れて新しい職場に移ることができます。
もちろん、給与交渉もできます。
実際に私も給与交渉をしたら、基本給がけっこう上がりました。
給与交渉なんて個人じゃできないですよね!
こんな使い方ができるのも、転職サイトを活用した結果だと思います。
10年目理学療法士の転職は悩んだらまず行動!
私の場合、転職をしようかなー?となんとなく考え始めた時期から転職サイトに登録しました。
情報は常に変わっていくので、最新の情報が送られてくるので便利だからです。
実際に転職するかどうか?は置いておいて、まずは情報収集くらいはしておいたほうが良いと思います。
辞める決断ができずに、悶々としながら働き続けるのはかなりの機会損失です。
そういう無駄な事をせず、まずは情報収集して決断するほうがいいです。
情報収集することで「やっぱり転職しよう!」とか「やっぱりこの職場に残ろう!」と決断できます。
悩んで行動しない時間は、じつに勿体ない。
本当にそう思います。
私は実際に活用した転職サイトはPT・OT・ST WORKERです。
さきほど紹介したLINEの画像もPT・OT・ST WORKERさんとのやり取りで、とても丁寧に対応してくれますし、私の無茶な要望を聞き入れてくださいました。
もし転職活動をしたいなぁ・・・とお考えなら、まずはPTOTSTワーカーを使ってみることをおすすめしますよ!