年間休日の平均は?120日と105日ってどのくらい違うの?

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転職先で気になる条件の1つに「年間休日」が挙げられます。

年間休日ってどれくらいあれば平均的と言えるのかご存知ですか?

一般的な年間休日の平均と、120日と105日では実際にどれくらい差が出るのかを知り、転職活動に役立てていきましょう。

 

年間休日の定義

労働基準法の第35条
「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回、または4週間に4回の法定休日を与えなければならない」

労働基準法32条
労働時間の上限を1日8時間、週40時間まで

 

年間休日の最低ライン

労働基準法の第35条の「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回、または4週間に4回の法定休日を与えなければならない」と、労働基準法32条の「労働時間の上限を1日8時間、週40時間まで」の2つを基準に考えてみます。

毎週1回以上の法定休日を取り、かつ1日8時間労働だと週に5日しか働けません。

週5日勤務×52週間なので、勤務日数は260日。

つまり、最低限必要な年間休日数は、365日-260日=105日ということになります。

 

夏季休暇や有給休暇の扱いについて

年間休日は「1年間の休日数の合計」なので、労働基準法が守られていれば(週40時間未満の勤務時間で、週1回以上の休日があること)年間休日数は職場によって異なってもOKです。

 

そこで、年間休日数に「夏季休暇」「年末年始休暇」「有給休暇」が含まれるのか?という問題です。

「有給休暇」は、取得できる日数やタイミングなどが個人によって違うため年間休日には含まれません。

 

しかし「夏季休暇」「年末年始休暇」は就業規則によって「休日」として定められている場合、これらは年間休日に含まれてしまいます。

私の職場は年間休日121日+夏季休暇3日と記載があるので、夏季休暇は年間休日数に含まれません。

つまり年間の休日数は124日です。

これは求人票などで確認する必要があります。

 

慶弔休暇・結婚休暇・バースデー休暇などの扱いについて

会社が独自に導入している「法定外の休暇」は年間休日に含まれません。

「慶弔休暇」「結婚休暇」「リフレッシュ休暇」「バースデー休暇」などを取得した場合、年間休日数には含まれません。

 

4週8休と完全週休2日の違い

完全週休2日制は1週間で2日の休みがあるということ。

老人保健施設や整形外科クリニックなどが完全週休2日制を取り入れています。

 

週休2日制や4週8休、4週6休は、4週間(1か月)の間で8日または6日の休みが貰えるということ。

例えば4週6休の場合、土曜日が隔週で休みになるなど。

週休2日制と完全週休2日制が混乱しやすいのですが、週休2日制は完全週休2日制のように、毎週2日休みがあるということではなく「1ヶ月間に2日休みがある週が1度以上ある」という意味です。

これは回復期の病院など365日リハを行っている病院が採用しています。

 

最悪の場合は月に5日しか休みがなくても「週休2日制」と記載されます。

法律的には4週間で4日以上の休日があれば問題ないので違法にはなりません。

でも4週8休や4週6休ではかなり休みは少ないと感じます。

求人票を見る場合には、こうした部分をしっかりとチェックしておきましょう。

 

私の病院は年間休日が121日ですが、完全週休2日制ではありません。

ある週は6勤務し、ある週は水・土・日が休みなどと変則的です。

病院ではこういったケースの方が多いと思います。

 

 

年間休日の計算(120日・105日の差)・平均

年間休日120日の計算

1年間は52週間です。(365日÷7日=52.4週間)

完全週休二日制とすると、(52週×2日=104日)となり、年間104日の休日があることが分かります。

そこに国民の祝日(旗日)が16日あるので、さきほどの104日と16日の祝日を足すと年間休日は120日になります。

 

つまり年間休日120日の職場は、完全週休2日制で祝日も全て休めるということです。

 

年間休日105日の計算

完全週休二日制の場合は年間104日の休日が発生します。

そして前述した労働基準法32条の「労働時間の上限を1日8時間、週40時間まで」を計算すると

週5日勤務×52週間なので、勤務日数は260日。

 

つまり、最低限必要な年間休日数は、365日-260日=105日ということになります。

最低限の休みは保証され、労働基準法も守っているけど、祝日は休めない可能性があるということですね。

 

年間休日の平均

厚生労働省「平成31年就労条件総合調査」では、労働者1人あたりの年間休日数の平均は114.7日となっています。

つまり115日以上の年間休日数が提示されていれば、その企業や病院は平均以上と言えます。

 

年間休日が多い企業の特徴

厚生労働省「平成31年就労条件総合調査」で、企業規模別で見てみます。

すると以下のようになります。

企業規模平均年間休日数(企業あたり)平均年間休日数(個人あたり)
1000人以上115.5日119.1日
300~999人113.7日115.7日
100~299人111.1日112.5日
30~99人107.5日109日

従業員数が1,000人以上の企業では平均年間休日数が115.5日ですが、99人以下では107.5日となっています。

企業の規模が大きいほど年間休日数も多いようです。

 

医療・福祉系の年間休日数

厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」によると、医療・福祉系の年間休日数の平均は109.4日でした。

上位を見ると情報通信業と学術研究、専門・技術サービス業が118.8日、金融業・保険業が118.4日となっています。

 

年間休日の多い職場

大学病院・国立病院(年間休日125日)

大学病院・国立病院の年間平均休日日数は125日です。

私立大学病院の中には130日以上というところもあるようで福利厚生もしっかりしているのでかなり働きやすいと思います。

 

一方で、病床数が多いので業務が忙しいです。

また研究会や研修会などにも参加しなければならないので、休日出勤も多め。

休みなのに資料作りをしなければならない場合も?

 

クリニック(年間休日104~112日)

クリニックの年間休日数は104~112日程度です。

私が以前勤めていたクリニックは完全週休2日制(水・日)と土曜が半日でした。

ただし、夏季休暇はありませんでしたけどね。

 

整形外科クリニックや脳神経外科クリニックなどは休日数も多いかもしれません。

ただし、場所によっては水・土が半日で日曜が休みという職場もあります。

この場合、働く時間は法定通り(週40時間)ですが、年間休日数は68日とかなり少なくなります。

 

よく考えてて選ぶ必要がありますね。

 

訪問リハビリ(年間休日120日)

訪問リハビリの多くは4週8休の制度を取っています。

土日祝日や夏季休業、年末年始の休業をするところも多く、年間の休日数は120日前後になるので休みは多いです。

しかし一日の訪問件数が組まれているので突発的な休みは取りにくいかもしれません。

また、理学療法士でも勤務体制によっては、夜間や休日にオンコール対応をする場合もあります(多くは看護師の仕事ですが、勤務先によります)

 

年間休日120日の求人の探し方

  1. 完全週休2日制の職場を探す
  2. 祝日は休めるか

上記3点をクリアすれば年間休日120日となります。

ここだけは譲らないようにしましょう。

また、従業員数が多い大規模の職場を探すのも手です。

 

また、別途で夏季休暇・冬期休暇があればラッキーです。

そうすれば年間休日125日も夢ではありません。

 

しっかり休める職場がいいのは当たり前ですね。

入職してから「全然休めない」「思ったより休日が少ない」というトラブルに巻き込まれないために、しっかりと初めにリサーチしておくことが重要です。

 

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転職理由が「休みが少ないから」でもいいの?

休みに関する不満がきっかけで転職を考える人も多いと思います。

でも年間休日数や休みの取りやすさだけを求めて転職するのはあまり良くないです。

退職理由でも「休みが少なかったから」と伝えるのは避けたほうが無難。

 

例えば、「家族との時間を増やしたかったから」「自己研磨の時間を作りたい」などと伝えるのが良いと思います。

転職理由はポジティブに伝えることが大切です。

 

 

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