理学療法士は勝ち組なのでしょうか?
国家資格ですし、求人もたくさんあり、仕事がなくなることはまずないでしょう。
たぶん勝ち組です。
では、いまの自分は理学療法士の中でも勝ち組なのか?
それを考えるのがこの記事になります。
この記事では、勝ち組と言える理学療法士の職場の特徴を5つ紹介します。
この中の全てに当てはまっていたら「勝ち組」といえるでしょう。
もちろん、この中の1つでも当てはまっていれば「良い職場」と言えます。
逆に1つも当てはまってなければ…負け組?
さて、キミは勝ち組か?
理学療法士の勝ち組の特徴
規模の大きい施設で働いていれば勝ち組
厚労相が定めた公的団体を運営母体とする病院を「公的病院」と呼びます。
一方、公益法人、医療法人、社会福祉法人、個人など国内の病院の7割を占めているのが「民間病院」です。
そんな病院や施設の母体はどの程度大きいでしょうか?
大きい母体であれば、倒産のリスクも少ないですし賞与も十分に出ます。
解雇されることも、経営が傾いて大きく給料が下がることも無いと思います。
有名な所ですと以下の通りです。
【デカい病院グループ】
- 日本赤十字社
- 国立病院機構
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会
【売り上げのデカい医療法人】
- 医療法人 徳洲会
- 医療法人社団 愛友会
- 医療法人社団 協友会
これら大きな母体の病院やグループで働けていれば勝ち組と言えます。
その他大きなグループに関してはこちらからご参照ください。
大きな母体ではなくても「従業員が3,000人以上」「複数の医療機関や介護施設など多角的に運営」できていればかなり安心感はあります。
逆に危ういのは個人経営のクリニックや母体の弱い訪問看護ステーション等です。
訪問看護ステーションは意外と大きな母体があったりしますが、そのあたりをよく調べておくと良いと思います。
個人経営のクリニックはワンマン経営の場合が多く、微妙です。
いい職場もあるんでしょうけどね。
母体が小さいから負け組とは言いませんが、1つの目安として覚えておいてください。
年収500万円以上は勝ち組
年収500万円以上の理学療法士は勝ち組と言えます。
年収とは、総支給額とボーナスを合わせた源泉徴収上で税金が引かれる前のお金です。
理学療法士の平均年収は407万円で、中央値は370万円と言われています。
年収450万円くらいの理学療法士は多くいますが、500万円以上はなかなかいないと思います。
いたとしても訪問リハビリや整形外科クリニック、特別養護老人ホームとかでしょうか。
理学療法士が働き続けて年収500万円以上は45歳~50歳でようやく届くとされています。
それより若い年齢で500万円以上貰っていたら、それは間違いなく勝ち組です。
逆に平均年収(407万円)や中央値(370万円)より少ない給料だと負け組?
年間休日120日以上は勝ち組
年間休日が120日以上という事は、完全週休2日制+祝日が全て休めるという事です。
年間休日についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
理学療法士の年間休日の平均は108日だそうです。
それ以下だと…負け組?
だからあなたの職場が年間120日以上の休みがあれば当然勝ち組と言えるでしょう。
まぁせめて110日くらいは欲しい所ですね、最低限。
有休消化率100%だったら勝ち組
理学療法士も、一般会社員も半年働けば有給休暇が貰えます。
その有給休暇、好きな時に好きなだけ使えていますか?
日本の有給取得率ですが、2019年に厚生労働省が発表した就労条件総合調査では、2018年の取得率は52.4%、取得した日数は9.4日であったことが明らかになりました。
つまり20日ある有給の半分くらいは残してしまっているんですよね。
だから有休消化率100%の職場であれば勝ち組と言えます。
逆に有給消化率が50%以下だと負け組と言えるかもしれませんね、平均より少ないので。
もちろん、好きな時に取れるのが一番いいのですが、職場の都合もあるのでそうはいきません。
でもたまには、予定が何にもない日に休むのもいいもんですよ。
あ、そうそう、有給取得に理由は要りません。
休みたいときに休むものなので、変な紙に「有給希望理由」を書いて上司に提出する必要なんてないんですよ!
1日18単位でOKだったら勝ち組
最期は仕事量の話です。
あなたは1日に何単位取得していますか?
理学療法士は1単位20分として計算し、治療によって180~245点の医療点数を貰っています(施設基準Ⅰの場合)
だから単位をとればとるほど病院に入るお金が多くなるんです。
そんなわけで、病院で働く理学療法士は20単位とか21単位とか取って病院の為に稼いでいるんです。
でもね、理学療法士の仕事って「治療」だけではないんですよ。
「カンファレンス」「計画書」「後輩指導」「サマリー」「申し送り」「カルテ記載」などまだまだあります。
1日21単位取ると、それだけで7時間が臨床になりますからね、あと1時間で書類業務を終わらせるなんて無理ですよ。
でも1日18単位だと、臨床が6時間となり2時間の余裕ができます。
そこで書類業務とかできるので、とっても働きやすいんですよね。
だから1日18単位取得で回っている職場は勝ち組です。
22単位以上取らされている人は負け組かもしれません。
勝ち組の職場まとめ
- 大手母体が運営している職場で働いている
- 年収が500万円以上
- 年間休日が120日以上
- 有給取得率が100%
- 1日18単位
この5つを全てかなえている人は勝ち組です、羨ましい!
逆に1つもクリアしていない方は、ちょっと考えたほうが良いかもしれませんよ。
勝ち組の理学療法士になるためにはどうすればいい?
年間休日が120日の職場を探すこと
まず自分の力ではどうにもできない「年間休日120日」ですが、これは職場を選ぶときに確認する以外の方法はありません。
でも年間休日120日の職場も多くあるので、たくさん休みのある職場を探しましょう!
長く勤めること
勝ち組の理学療法士だって、最初から勝ち組だったわけではありません。
新卒で年主500万円は不可能ですし、なにより有給だって半年勤めてやっと10日貰えるんです。
だからまずはキチンと長く勤めることが大切になってきます。
年間昇給が3,000~5,000円の職場であれば、10年勤めれば年収は48~90万円上がります。
有休も6年半後から20日貰えるようになります。
まずは長く勤めるのも勝ち組理学療法士には大切になるんです。
転職する
一番手っ取り早いのが転職です。
- 大手母体
- 年収500万円
- 年間休日120日
- 有休消化率100%
- 1日18単位
の職場を探せばいいだけです。
でもそんな職場なかなか見つかりませんね。
PT・OT・ST WORKERやマイナビコメディカル を駆使しても見つかるかどうか…というレベル。
そりゃそうです、だって勝ち組理学療法士の座をわざわざ明け渡す人はいませんから。
でも根気よく探せば見つかるでしょうし、先ほども言ったように「年間休日120日」の職場さえ見つけて6年半くらい働けば勝ち組理学療法士の座を手に入れているかもしれません。
できるだけ勝ち組に近い職場を探すには、プロの力が必須です。
PT・OT・ST WORKERやマイナビコメディカル に登録し、良い職場を探してもらって勝ち組理学療法士になってみませんか?