理学療法士や看護師など、医師や歯科医師の指示の下に業務を行う医療従事者を「コメディカル」と言います。
- 看護師
- 薬剤師
- 診療放射線技師
- 臨床工学技士
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 義肢装具士
- 栄養士
- 救急救命士
- 社会福祉士
- 介護支援専門員
- 介護福祉士
- 柔道整復師
- 医療事務
たくさんあります。
さて、そんなコメディカルの中で、理学療法士はどれくらいの給料を貰えてるのか気になりませんか?
理学療法士の給料は以下の通りです。
※ちなみに、作業療法士と言語聴覚士は理学療法士と給料は全く変わりません。
この給料、ほかのスタッフと比べて多いの?少ないの?という話をしていきます。
少しでも給料を上げたいのならPT・OT・ST WORKERで転職すると、10万円くらい簡単に上がりますよ
理学療法士と看護師の給料を比較!
理学療法士 | 看護師 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 33万4400円 |
ボーナス | 64万6400円 | 81万6300円 |
年収 | 409万6400円 | 482万9100円 |
理学療法士と比べると、圧倒的に看護師のほうが給料が高いです。
しかも勤務時間を見てみると理学療法士が158時間に対し、看護師は154時間と少ない。
この給料の差は、夜勤の有無、仕事の内容であると考えられますが、本当に看護師がここまで給料を貰っているかは疑問ですね。
私の友人はそんなに貰っていないように思えます…。
理学療法士と看護師はよく比較されます。
年収で考えると、理学療法士は看護師を上回ることは今のところ難しいですね。
しかし、看護師の仕事には「注射(採血)」「夜勤」「オムツ交換」「食事介助」などかなり重労働。
これがイヤで、理学療法士になった、という人も多いのでは?
それを考えると、理学療法士との年収の差は当然ですし資格の種類も「業務独占」と「名称独占」の差があるのである意味仕方ないと思います。
理学療法士と薬剤師の給料を比較!
理学療法士 | 薬剤師 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 39万8600円 |
ボーナス | 64万6400円 | 83万3300円 |
年収 | 409万6400円 | 561万6500円 |
薬剤師の給料は半端じゃなく、理学療法士より150万円も高いです。
働き場所も病院以外にドラッグストアや調剤薬局など多岐にわたるので、メチャクチャ良いです。
ただし、勉強はすっごく難しいみたいですよ。
勤務時間も160時間、超過勤務11時間と長いみたいですしね。
でもPTより150万円も上なのはすごい!
ちなみに、2020年、理学療法士の国家試験合格率は86.4%ですが、薬剤師の合格率は69.58%。
薬剤師のほうがちょっと難しいです。
ただ薬剤の名前と効果が覚えられないのがキツイ。
〇〇チブとか〇〇ゾールとか。
薬剤師ってすごいわ。
でも薬剤師に言わせると、理学療法士が筋や骨の名前を憶えてる方が凄いとのこと。
適材適所ですねw
理学療法士と診療放射線技師の給料を比較!
理学療法士 | 診療放射線技師 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 34万6200円 |
ボーナス | 64万6400円 | 86万5100円 |
年収 | 409万6400円 | 501万9500円 |
診療放射線技師もかなりの高給取りです。
レントゲン撮影は点数も高いですし、診断を行う上で必須なので必然と給料も高くなるんですね。
実はすごく高い技術が必要で、読影もできなければなりません。
レントゲンやCT、MRIの撮影もできないといけません。
放射線技師はラジエーションハウスという漫画やドラマでも有名になりましたが、かなり特殊な職業です。
実際に私も以前までは「写真撮るだけでしょ?」と思ってましたがトンデモナイ!
かなり奥深い職業です。
ぜひこの漫画を読んでみてください。
理学療法士と介護支援専門員(ケアマネージャー)の給料を比較!
理学療法士 | ケアマネージャー | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 27万5200円 |
ボーナス | 64万6400円 | 62万8000円 |
年収 | 409万6400円 | 393万400円 |
ケアマネージャーの給料は理学療法士をあまり変わりません。
ケアプランを立てるという重大な任務があるのですが、まだまだ優遇されきっていない職種のひとつですね。
理学療法士がケアマネージャーの資格を取った!という話も聞きますが、それによって給料が大幅に上がるか?と言ったら・・・どうなんでしょう?
ケアマネはもっと給料を貰っても良い職業のひとつだと思います。
介護保険も理解していなければなりませんし、患者の将来をキチンと考えなくてはなりませんから。
特に理学療法士がケアマネの資格を持っている場合、もっと優遇されても良いと思うんですけどね。
ちなみに、ケアマネになるにはPTとして5年間臨床で働いていればいいので、比較的ハードルが低いです。
もちろん、試験は難しいですよ。
理学療法士がケアマネを取るなら、この2冊の参考書をぜひやりこんでください。
理学療法士と柔道整復師の給料を比較!
理学療法士 | 柔道整復師 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 20~28万円 |
ボーナス | 64万6400円 | 40~60万円 |
年収 | 409万6400円 | 300~400万円 |
柔道整復師の給与に正確なデータはありませんでしたが、理学療法士より少し少ない程度だと思われます。
日本医学柔整鍼灸専門学校によると、平均年収は約300~400万円、経験年数や施術家としてのスキルに応じて、600~700万円程度にまで昇給できる可能性もあるとのこと。
独立開業した場合はこれ以上の高収入を得ている人もいますが、接骨院や整骨院の競争は激化しているため、独立開業で高収入を得ることは容易ではありません。
そういった意味では夢のある職業ですが、なかなか大変だと思いますよ。
柔道整復師になろうか、理学療法士になろうか悩む人も多いのでは?
実際に私も柔道整復師の学校と理学療法士の学校を両方受けました。
で、結局理学療法士を選んだのです。
なぜ理学療法士を選んだか?というと
- 病院で働ける
- 収入が安定している
- 多くの疾患が見れる
このあたりが決め手ですね。
特に柔道整復師は働き口もPTに比べて少ないですし、年収も低いのが選ばなかった決め手です。
ただし、腕に自信があれば独立開業できますので、繁盛すれば理学療法士なんか目じゃないくらい稼げます。(めちゃくちゃ忙しいですけどね)
どちらを選ぶかは、あなた次第。
私はPTをお勧めします。
理学療法士と介護福祉士の給料を比較!
理学療法士 | 介護福祉士 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 24万円 |
ボーナス | 64万6400円 | 60万円 |
年収 | 409万6400円 | 348万円 |
理学療法士と比べると、介護福祉士の年収はやや劣ります。
求人情報を見る限りでは月給(基本給)22万円前後、年収にすると340~360万円程度が相場みたいですね。
理学療法士よりは年収は低いですが、立派な国家資格なので仕事はたくさんあります。
理学療法士と協力して医療を支えていく仲間です。
とはいえ、介護福祉士もかなりハードな仕事なので人の入れ替わりが激しいです。
患者の入浴、オムツ交換、食事介助などが苦手な人は選ばないほうが無難。
しかもいまは介護職員(介護福祉士の資格を持たない職員、ヘルパー2級など)とあまり変わらない扱いを受けるのも腑に落ちないポイントですね。
とはいえ、介護福祉士や介護職員が居なければ病院経営は不可能といっても過言ではないです。
一応比べておく?理学療法士と医師の給料を比較!
理学療法士 | 医師 | |
月収(総支給額) | 28万7500円 | 91万円 |
ボーナス | 64万6400円 | 77万2300円 |
年収 | 409万6400円 | 1169万2300円 |
医師は理学療法士の年収の倍以上貰えます。
医師は1000万円以上の年収を誇りますが、その仕事の激務っぷりや責任感、そして資格を取るまでの苦労を考えると少ない方なのかもしれません。
ボーナスが少ないですが、開業医や年俸制の医師も多く、ボーナスという概念が少ないのも原因のひとつですね。
もう少し理学療法士の年収も上がってほしいものです。
医師になれなかったから理学療法士になったの?と言われることもありますが、トンデモナイ!
医師と理学療法士では勉強の量、範囲そして一人前になるまでの期間で膨大な差があります。
ちなみにPTになるには最低3年間、養成校で学べばいいのですが、医師は最低6年間学ばなければなりません。
しかも、PTは入職して半年程度で一人前として扱われますが、医師は試験合格後、病院で2年間の臨床研修ののち、さらに最低5年の実地研修を行い、専門医試験に合格することで内科や眼科などの「専門医」として働くことができます。
もう一緒に比べてはいけないよ。
まとめ
理学療法士の年収は、ほかのコメディカルと比べるとちょうど「真ん中くらい」と言えます。
良くも悪くも平均的ですね。
理学療法士と〇〇はどちらがおすすめですか?と聞かれることもありますが、年収を比較してみるのも1つの指標となりえます。
当然給料が多いほうがいいので、選ぶときの参考に。
そして、すでに理学療法士として働いている方は、他コメディカルの年収と今の年収を比較してみてください。
どうすれば看護師や薬剤師並みの年収に近づけると思いますか?
1つの手段として転職という方法があります。
理学療法士が1度転職するだけで、年収が100万円以上あがったり、総支給額が10万円上がることもあります。
年収で他コメディカルに負けたくないのであれば、転職してより良い収入の職場に移動するのも良いですね。