理学療法士として実績を積んだ40歳に入り、そろそろ収入が頭打ちになってくる時期だと思います。
20代と違い、40代の理学療法士の年収はかなり差が開いていき、年収を上げるために行動する最後のチャンスだったりします。
そんな40代の理学療法士の年収について調べてきました。
気になる周りの人の平均額や手取り額、ボーナスの平均額、昇給額をぜひ参考にしてみてください。
参考
理学療法士の平均年収は409万円
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均年収は男性412万円、女性396万円で、平均すると409万円になるそうです。
日本人の平均年収は431万円なので、理学療法士の平均年収は若干低いです。
しかし、40代の理学療法士になると、普通は日本人の平均年収を超えてくるはずです。
- 平均年収:409万600円
- 男性の平均年収:412万4600円
- 女性の平均年収:396万6700円
- 手当含めた月給平均:約28万円
40代の理学療法士の年収はどれくらい?
40代の理学療法士の平均年収は480万円だそうです。
理学療法士として役職もついたり、昇給もあるので40代になると年収はグッと伸びてきます。
ちなみに、一般的な会社員の40代の平均年収は510万円だそうです。
さらに細分化すると以下のようになります。
- 10〜14年目:443万8,000円
- 15年目以上:505万6,000円
40代だと経験年数15年以上になります。
この頃になると500万円を超える人も出てくるのではないでしょうか。
理学療法士の給与の要素
理学療法士の給与は以下の要素で決まります。
- 転職回数
- 病院/クリニック/訪問
- 規模は大きい/小さい
- 勤務地は都会/田舎
理学療法士としての経験や能力も大いに加味されてきます。
転職回数による給与の違い
40代になると転職をする人も増えてきます。
日本理学療法士協会の「2016年(平成28年)医療従事者の需給に関する検討会」によると理学療法士の平均離職率は医療機関で10.2%、介護福祉領域で18.8%だそうです。
その原因の1位が『給与アップのため』です。
40代は転職をして収入をアップするにはラストチャンスです。
条件のよい転職先を見つけられれば、平均以上の給料を得ることもできます。
今の給料と相場をチェックして、昇給が難しい場合は転職も検討しましょう。
病院/クリニック/訪問による給与の違い
理学療法士が働く先としていくつかの施設があります。
それにより給与が若干異なります。
また、賞与額も異なりますので、年収ベースでも検討した方が良いと思います。
- 一般病院:25〜31万円/410〜450万円
- クリニック:27万円/350〜480万円
- デイサービス:29万円/420〜450万円
- 訪問リハビリ:24〜35万円/450〜600万円
PT・OT・ST WORKERで検索した独自調べ
規模は大きい/小さいによる給与の違い
施設の規模が大きいほど給与は高い傾向にあります。
規模=勤務している人の多さと考えていただければよろしいです。
理学療法士以外のスタッフの人数が多ければ多いほど規模が大きいと言えます。
勤務地は都会/田舎による給与の違い
勤務地が都会の方が給与が高い傾向にあります。
- 東京都:447万7200円
- 神奈川県:438万9000円
- 埼玉県:430万1600円
- 奈良県:427万4000円
- 千葉県:424万8000円
【参考|PT・OT・ST WORKER】
- 秋田県:337万5500円
- 長崎県:337万8000円
- 島根県:344万2000円
- 宮崎県:356万円
- 熊本県:359万9000円
【参考|PT・OT・ST WORKER】
40代理学療法士の手取りはいくら?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、10年目以上の理学療法士の総支給額は34万1,000円程度です。
注意していただきたいのが、これは総支給額なので手取り額はもう少し少なくなるということです。
手取り額について
手取り額は、総支給額の75%程度と考えてください。
健康保険や厚生年金、住民税の控除はもちろん、収入が増えたことによる所得税も増えるので、給与は増えてもとられるお金も増える傾向にあります。
- 総支給額:34万1,000円
- 控除額:8万5,250円
- 手取り額:25万5,750円
40代の手取り額は25万6,000円程度が平均的です。
ボーナスについて
ボーナスは査定期間が約半年あり、その期間にどれだけ会社に貢献したか?で支払額が決まります。
一般的には基本給×○ヶ月分として計算されます。
この場合、おそらく夏と冬に基本給の1ヶ月分のボーナスが支払われます。
つまりボーナスを多くもらいたい場合は基本給が高い職場または実績月数が多い職場に入職する必要があります。
手当について
40代になると、いろいろな手当がつきます。
- 役職手当
- 資格手当
手当は認定や専門、呼吸療法認定士 、福祉住環境コーディネーター1級で5000円/月前後、手当以外には取得時の費用支援やボーナスや職位アップの際の反映が別にあったりします。
特に主任や係長などの役職に就くことで手当がでます。
この手当はボーナスにも反映されるので年収がグッと上がる要因になります。
- 主任:約2万円
- 係長:約4万円
- 課長:約6万円
生涯年収について
理学療法士の生涯年収は男性では約1億7758万円、女性では1億6778万円だそうです。
40歳から定年の60歳までの20年間で、大きく稼ぐことができます。
年収400万円なら20年で8000万円、年収500万円なら20年で1億円です。
理学療法士のキャリアの中で、40代以降が収入の大きな割合を占めるので、年収アップさせておきたいところですね。
- 男性:1億7758万円
- 女性:1億6778万円
給与明細の見方について
給料を把握するためのものが、給与明細です。
その見方を知っておいた方がいいので解説します。
- 総支給額:基本給・残業・手当など全て含めた金額
- 差し引き支給額:年金や保険などの控除額を引いた手取り額(銀行に振り込まれる金額)
- 基本給:会社から支払われる給与のベースとなる金額、残業や賞与のベースにもなる
- 通勤手当:通勤する際に発生する交通費に対する手当、課税されない
- 時間外手当:所定の労働時間を超え働いた場合に支払われる手当、時給の125%で計算
- 家族手当:配偶者や子供がいる家庭を対象に会社が一定額支給する手当
- 資格手当:従業員が資格を取得した場合に支払われる手当
40代理学療法士の給料まとめ
- 平均年収480万円
- 平均月収34万1,000円
- 給与は転職回数や地域で差がある
- 手当がつく場合がある
40代理学療法士の年収は平均を上回ります。
しかし勤務先や働き方によっては、平均より下の場合もあるでしょう。
40代になると、老後の心配もし始めなければなりません。
老後は2800万円の貯蓄が必要と言われているため、20代の頃のように行かなくなることも。
40代は老後を見据えた働き方をしておいた方がいいと思います。
40代の理学療法士の年収は500〜600万を目指したい
40代は、子育てで教育資金などお金がかかるライフイベントがメインです。
経済的な余裕をもって生活をするためには、平均年収409万円から脱し、年収500~600万は稼ぎたいところ。
理学療法士業界は昇給率が低く、経験を重ねても大きな年収アップは見込めないことが多いと思います。
年収をアップさせる方法についてご紹介します。
管理職を目指す
管理職になれば役職手当がつきます。
- 主任:約2万円
- 係長:約4万円
- 課長:約6万円
これはボーナスにも反映されるので、チャンスがあれば目指してみてください。
年収ベースで24〜72万円もアップします。
企業によっては管理職試験や登用制度があるので、ぜひ調べてみてください。
毎年昇給する職場に行く
理学療法士は年に1回あります。
昇給額は 500〜5,000円程度が多いのではないでしょうか。
この昇給額が大きいほど、年収は伸びていきます。
仮に毎年3,000円昇給すれば、毎年36,000円ずつ年収がアップします。
転職する
40代の理学療法士にとって、転職するラストチャンスです。
経験も豊富で、まだまだ若いので転職はそんなに苦労することはないと思います。
ただし、自分のスキルや経験を活かせる職場を探し、自分を求めている職場に転職しないと給与アップは望めません。
40代の転職は新しい仕事にチャレンジするのでなく、自分の知識や経験を活かしてキャリアアップを目標にするものです。
あなたのスキルを欲しいと思ってくれれば、年収600万円も見えてきます。
そこで重要なのが、自分に合った求人を探せるかどうか?です。
1人で求人票を眺めてても、なかなか自分を欲しがっているかどうかはわかりません。
だから転職サイトの活用をお勧めしています。
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忙しい40代の転職には欠かせない存在です。