面接や入職試験を受ける前に書類で合否が決まる。
そんな話を聞いたことがありませんか?
実際に書類のみで合否が決まることはほとんどないと断言できます。
いくら書類の内容が良くても、実際に合ってみないと分からないこともあります。
むしろ、書類の内容がよいのであればなおさら「会って話をしてみたい」と思うのが普通ですよね。
ここでは、書類の内容で良い印象を持たれ、面接でちょっとだけ有利になる書き方を採用担当の上司と話をしてきましたのでお伝えします。
この記事のポイントを押さえれば、ほぼ苦労することなく就職や内定が決まるでしょう。
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【新卒・転職】面接で聞かれる質問と印象良い答え方|採用担当に聞いた>>>
履歴書の選考を通す!採用担当が見る判断基準
採用試験の応募者が多数いると、どうしても履歴書で人数を絞らなければなりません。
では、採用担当者は履歴書のどういった部分に注目してみているのでしょうか?
- 誤字脱字は無いか?
- 前向き(ポジティブ)に書かれているか?
- 欲しい人材と志望動機がマッチしているか?
- 履歴書は7割以上埋まっているか?
- 丁寧に書かれているか?
ポイント1:誤字脱字がないか

履歴書で誤字脱字がある場合、採用担当としてはどう思いますか?
ぼくはあまり採用したくないんですけど…

基本的に履歴書は公的文書なので、誤字脱字はNGですね。
とはいえ、それですぐに落とされる…ということもないと思います。
ただビジネスマナー的にマイナスポイントですし、仕事を丁寧に対処できないのでは?と思われてしまうので、誤字脱字チェックや表記ゆれのチェックはじっくりとしましょう!
【表記ゆれ|Wikipedia】
ある言語の文字表記において、ある単語が2通り以上の書き方をされることにより、表記にばらつきが生じること。
- ぼく、僕、ボク
- 合う、会う、遭う、逢う
- 引っ越し、引越し、引越など
履歴書は公的文書なので、修正テープや消せるインクなどの使用もNGです。
素直に書き直すか、訂正印を押しましょう。
誤字脱字以外にも『下書きの消去が不十分』『空欄が多い』『ペンのにじみ』なども当てはまります。
それくらいいいじゃん!と思うかもしれませんが、あなたの文書は「読む相手」がいるんです。
相手の事を想い、尊敬の念を抱いているのであれば、丁寧に書くべき。
ラブレターが誤字脱字や下書きだらけだったらどう思いますか?
ポイント2:前向きに書かれているか

履歴書を書く際に、自分のマイナスポイントを書く際のコツはありますか?

誰にでもマイナスポイントはあるけど、その『悪い所』をうまくアピールポイントに転換してあるかどうかはチェックします。
自分のマイナスポイントを受け入れ、しっかりと良い所に変換していると高評価ですね。

じゃあ自分の悪い所を履歴書に書いても問題ないんですか?

全く問題ありません。
むしろ自分の都合の良いことばかり書いてあるほうが不安です。
自分の悪い所を知っているというのは相当な強みですよ!
履歴書に書く内容は全てが良いことばかりとは限りません。
しかし、そのマイナスポイントを上手くプラスに転換し、アピールポイントにすると採用担当者は好印象を受けます。
【マイナスをプラスにしよう】
- 2回留年した→夢を諦めずに努力した
- おしゃべりだ→誰とでもコミュニケーションを取れる
- 実習で苦労した→指導により自分の悪い所を把握している
ポイント3:欲しい人材と志望動機がマッチしているか

採用する側としては、どんな人材が欲しいかあらかじめ決めているんですか?

もちろん、応募資格をクリアしていればよほどのことが無いと書類で落とすことはあり得ません。
しかし、当院が回復期なのに急性期疾患を見たい!とか、整形外科なのに脳血管疾患のスペシャリストを目指している!という方は残念ながら書類で落とします。

その病院の特色に合った人材が欲しいのは当たり前なので、これは仕方ないかも…
もう少し考えて応募してほしいですね。
応募要件は満たしているのに、希望する仕事内容と実際の仕事内容にズレが生じているケースが意外と多いです。
こういった方は、入職後に「こんなはずじゃなかった、思っていた仕事と違った」と感じて退職してしまうことも多いので、初めから採用には至らないようです。
ポイント4:履歴書は7割以上埋まっているか

履歴書の文章の量はどれくらい書けばいいんですか?

多すぎても少なすぎてもダメです。
基本的に空欄の7割程度は埋めてほしいですし、多く書く場合は空欄からはみ出ないでほしいですね。
【履歴書の文の量】

7割以上・9割未満を目標に!
履歴書にどれくらい書けばいいか悩むと思いますが、基本的には7割以上9割未満を目指します。
とはいえ、長いキャリアのある人は長くなりがちなので、その場合はこの限りではありません。
変に分の量を意識するよりも伝えたいことを簡潔に、はっきりと書いていくほうが先決になります。
ポイント5:丁寧に書かれているか

履歴書の書き方で最も重要なものってなんですか?

それは「丁寧に書かれているか?」ということです。
最初のポイント①と重なりますが、読む人の事を考えて書かれた履歴書は高評価です。

それは字を丁寧に書いたり、文章を分かりやすく書いたりということですか?

はい、字は汚くても丁寧に書こうとした意図は伝わります。
また、文章もそうですが「写真は曲がっていないか」「書類にしわや汚れはないか」「読む側の視点で書かれているか」などがクリアされていると高評価です。
履歴書は、あなたが初めて企業向けに書く「公文書」です。
可能な限り丁寧に書きましょう。
「そんな細かいところまで見るのかよ!めんどくせー!」と、思うかもしれませんが皆さんも日頃から色々な人の細かい所を見ているはずです。
クチャラー・靴を揃えないで脱ぐ・遊んでるのにスマホばかり弄っている…など。
それを見て不快な思いをしている人も多いのでは?
それと同じことが履歴書の書き方にも言えます。
【チェックポイント】
- 写真が曲がっていないか?身だしなみはどうか?
- 書類は読みやすくまとまっているか?
- 文章は箇条書きのようになっていないか?
相手に読んでいただくという姿勢が、履歴書に現れます。
ポイント6:退職理由をしっかり書く

その他に何か伝えておくべきことはありますか?

中途採用の場合に限るんですけど、「転職した理由」や「退職した理由」はハッキリと書いてほしいですね。
転職理由によっては、我が職場ではフォローできない可能性もありますし、また辞められても困ります。
あまり公にしたくない気持ちも分かりますが、あなたの人生のターニングポイントを私たちが握っている可能性もあるのでしっかりとお伝えしていただきたいですね。
辞めた理由は非常に書きにくいのですが、採用する側も辞めた理由は非常に気になります。
何か考えが合って退職したのであれば、その理由はハッキリと示すべきです。
あなたも不安かもしれませんが、採用する側も不安なんです。
転職や就職活動で「やっておいてよかったこと」1位は履歴書の準備
「エン・ジャパン株式会社」によると、転職や就職の際にやっておいてよかったことの第1位は「職務経歴書など応募書類の作成」だそう。
もちろん、履歴書もここに含まれます。
つまり、就職する人にとって履歴書の作成は必須課題。
履歴書の悩みの多くが「上手く書けない・書き方が分からない」ことだと思います。
書類作成はかなり時間もかかるので、転職や就職を控えている方は早めに準備をしておくことをおすすめします。
履歴書で書けないのは「志望動機」がダントツ!
履歴書が上手く書けない…と悩んでいる学生に、どこが書けないのかを聞いたところ、実に半数近くの人が「志望動機」が書けないと悩んでいました。

独自調査によるアンケート結果
自分が志望する職場に対し、なぜその職場を選んだのか?が書けないんです。
書けない理由は様々で
- 自己分析不足
- 職場のリサーチ不足
- 書き方自体がわからないから
というのが多かったです。
履歴書の書き方や、志望動機の書き方なんて習いませんから当然ですよね。
ですので、ぼくが実際に学生に指導している志望動機の書き方をまとめましたので、志望動機が書けない!と悩んでいる方はぜひご参照ください。

もしも履歴書の書き方が分からなかったら?
転職するときに履歴書の書き方が分からなかった場合、インターネットで探せば幾らでも書き方は出てきます。
でもその書き方では人事や採用担当の心は動かせないという事を知ってください。
なぜなら、みんなその書き方をしているから。
果たして面接官が知りたいのはmそんな当たり障りのない文章なのでしょうか?
採用担当は「あなたの内面」を知りたいのではないでしょうか?
あなたが採用される、ほかの人よりも注目されるには自分自身の個性や特徴をしっかりと表せる書き方が必要です。
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また、PTOT人材バンク
ぜひ活用していきましょう!