新年度になってもう2か月が経ちました。
新人として入ってきたあなたも、そろそろ仕事に慣れてきたころですよね。でも、こんな気持ちになったことはありませんか?
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給料も満額出てるし、名前も覚えてもらった。でも、なぜかやる気が出ない
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5月病かな…?
実は違います。
今のあなたの気持ちはこういう類の悩みから来ています:
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本当にこのままでいいのか不安
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仕事がちゃんと出来ていないのに給料を貰っていいのか?
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仕事は楽しいけどワクワクが無い
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勉強をしたいけど焦るばかりで進まない
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周りのみんなの方が立派に見える
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自分に自信が持てない
大丈夫。私も同じでしたから!
新人の悩み①:仕事を覚える時期の虚脱感
新人の仕事はまず、仕事を覚えることです。
つまり、この時期は「生産性ゼロ」の状態。
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物理療法を覚える
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リハ科の動きを覚える
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患者さんの名前と顔を覚える
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先輩の治療を見学する
毎日インプットの連続で、正直かなり疲れます。
そして、これが続くと自信がなくなるんです。
先輩は良かれと思って教えてくれます。もちろん教わることは大事です。
でも『指導→理解』だけを繰り返していると、新人は「指導された内容を覚えるだけ」で終わってしまい、満足感が得られません。
ちょっと例を出しますね。
もしあなたがメジャーリーガーの大谷翔平選手からフォークボールの握り方を教わったとします。
すごく丁寧に教えてもらったら、次はどうしたくなりますか?
そう、投げてみたくなりますよね。
でも、ずっと見学だけで投げさせてもらえなかったらどうでしょう。
それは経験としてはいいかもしれませんが、教わった側としては不満が残ります。
これと同じことが、新人のあなたにも起こっているんです。
新人は**「指導→理解→行動」**のサイクルを経験して初めて、満足感を得られます。
実際に行動できたとき、虚脱感は消えます。
【例えばこんなとき】
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誰にも確認せず十分な仕事ができた
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誰かに教えることができた
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実際に治療業務をやれた
私も新人の頃は、ずっと物理療法ばかりやらされていました。
でも、私は理学療法士です。理学療法士なのに物理療法だけ…そりゃ虚脱感に襲われますよ。
だから、今やる気が出ないのは行動や経験が伴っていないからです。
実際に行動に移せたとき、その虚無感は自然と消えます。
新人の悩み②:自分はできないと思っている
新人の頃って、隣の芝生が青く見えるものです。
もしかして、あなたはこんなことを思っていませんか?
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自分が仕事できない気がする
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周りの新人と比べてランク付けされている気がする
例えば、緊急連絡先の名簿の並び順がこんな感じだとします:
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新人A:080-0000
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新人B:080-1111
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あなた:080-2222
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新人C:080-3333
「AやBの方が評価されている?」なんて考えたりするかもしれません。
また、1日に介入する単位数を比べると:
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あなた:11単位
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Aさん:9単位
「自分のほうが評価されている?」と思うかもしれませんが、新人はみんな同じです。
先輩から見れば、新人スキルはまだ学生と大差ありません。
だから、他人と比べて優劣を気にする必要はないんです。
私も新人の頃は、こんなことを考えていました:
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新人の中で一番単位を取りたい
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あいつばかり仕事を振られてズルい
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先輩に飲みに連れてってもらった…!羨ましい
でも今考えると、そんなことはゴミほどの価値もないんです。
大事なのは、患者さんに集中すること。
周りの新人がどうとか、そんな小さなことに悩む必要はありません。
その悩みから脱却できる瞬間は、担当患者をもらった時です。
新しい患者をゼロから任され、その患者のことを考えながら治療する経験が、あなたを成長させます。
さいごに:がんばれ新人!めっちゃ期待してるぞ
新人はみんな期待されています。
そして、どんな人でも立派なセラピストになっています。
今はまだ職場に入って2か月。悩むのは当然です。
でも、あと40年も働くと思えば、今のモヤモヤなんて一瞬。
新患を担当したとき、きっと今の不安は消えます。
もちろん次の悩みはすぐに出てきますが、それも成長の証です。
まずは目の前の患者に全力で向き合うこと。
その経験が、あなたを立派なセラピストへと導いてくれます。