登録理学療法士って取ったほうがいいの?登録PTのメリットは?

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2019年6月に開催された第48回定時総会で、理学療法士協会の新生涯学習制度の運用が2021年4月より開始されることが発表されました。

新制度で注目されるのが「登録理学療法士」です。

 

  • 登録理学療法士とはなんなのか?
  • 登録理学療法士と認定理学療法士との違いは何なのか?
  • 認定理学療法士はこれからどうなるのか?

【日本理学療法士協会】の告知や資料から簡単にわかりやすく説明し、考察していきたいと思います。

 

※この記事は2019年11月1日に更新したものです。内容のズレ等あるかもしれませんがご了承ください。考察内容は筆者の見解になり、日本理学療法士協会の見解と異なります。また、会員限定コンテンツも参考にしていますが、限定内容なので画像等ありません。

【参考|日本理学療法士協会

 

登録理学療法士とは

登録理学療法士は異本理学療法士協会が2021年4月から開始する新制度のひとつです。

 

登録理学療法士になるには

  1. 日本理学療法士協会に登録
  2. 前期研修の履修
  3. 後期研修の履修

を済ませることで登録することができます。

 

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前期研修の履修

日本理学療法士協会会員になると1年目から前期研修が始まります。

新人教育プログラムと同じ役割を持つと考えられています

前期のプログラム
  • 座学:33時間
  • 実地研修:48時間
  • 合計:54コマ/81時間

 

履修目安は2年間です。

 

後期研修の履修

前期研修が終わると、次は後期研修に入ります

後期のプログラム
  • 座学:76.5時間
    A:臨床推論
    B:臨床疫学
    C:領域別研修(座学)
    D:関連領域
    E:領域別研修(事例)(育成)
    F:最近の知見
  • 実地経験:3年程度(6,000時間相当)

 

実地経験は仕事をしてればOKなので、後期にすることは76時間の座学だけです。

つまり、登録理学療法士になるためには最低でも5年はかかるということですね。

 

登録理学療法士の維持

登録理学療法士となった会員は、5年ごとに更新していかなければなりません。

どういうシステム化は公表されていませんが、認定理学療法士のように協会主催の研修会に参加するとポイントが貰え、それを加算させていくシステムじゃないかな?と思います。

 

なぜ登録理学療法士の制度が生まれたか?

なぜ登録理学療法士という制度が出てきたかというと、生涯学習をして理学療法士の質の向上と知識・技術の向上をしていこうというのが根底にあります。

認定理学療法士もそうですが、5年ごとに更新が必要ということはそれなりにポイントを集めるために研修会に参加しなければなりません。

 

つまり学習していくということに繋げていくのが狙いであると考えられます。

 

登録理学療法士になるメリット

登録理学療法士になることでどんなメリットがあるのか?は協会から以下のように声明が出ています。

将来的には登録理学療法士となることで、登録理学療法士でない会員との差が社会や勤務先での評価に反映されるような制度になることを望んで新制度を構築しています。

 

登録理学療法士になってると、優遇されるよ!ということ。

でもその具体案は出ていません。

大丈夫なのだろうか…?

 

認定理学療法士免許が剥奪される?

いま理学療法士界隈で問題になっているのが「認定理学療法士を取得している人は、一旦、全員登録理学療法士からのスタートになるのでは?」ということ。

 

せっかく認定理学療法士になっても、廃止されるかもしれないという噂が流れ、すでに認定理学療法士を持っている会員や、これから取得を目指す会員から「それはダメだろう!」と声が上がっています。

 

一応、ここで私の考えを伝えさせていただくと、認定理学療法士・専門理学療法士はまた別に住み分けさせていくように感じます。

日本理学療法士協会では、認定理学療法士と専門理学療法士を2019年秋頃までに 制度確定を目指す。としています。

 

これがどういう意味なのか詳しくわかりませんが、恐らく登録理学療法士とは別で考えていくという事だと思います。


  • 登録理学療法士→理学療法士全体としての知識・技術の底上げ
  • 認定・専門理学療法士→専門分野に特化した知識・技術をもつ者

という認識かな?

 

だから認定理学療法士も、登録理学療法士として会員登録されると思いますよ。

 

登録理学療法士は登録年度で難易度が変わる

日本理学療法士協会から送られてくる冊子【JPTA NEWS】に登録理学療法士になるための概要が載ってますのでご確認ください。

 

内容を簡単に説明すると、登録理学療法士になるには協会に会員登録した年月日で登録理学療法士になるためのハードルが変化するということ。

新人教育プログラムが終わってない場合は、最初(前期研修)からやらなければなりませんが、新プロが終わっていればある程度優遇されるみたいです。

 

登録理学療法士になるには
  • 認定理学療法士取得者:登録理学療法士とする
  • 2011年以前に入会:登録理学療法士とする
  • 2012~16年に入会:獲得ポイント200以上で登録理学療法士とする
    それ以外は指定の研修に参加する必要があるが、ポイント数で研修数が異なる
  • 2017以降に入会:認定理学療法士を持ていても指定される研修に参加しなければならない

詳しくは冊子を見てください。

と、いうことは2016年度より前に協会に入ってる人は、2021年4月までに200ポイント取っていれば面倒な前期・後期研修を受けなくて済む、ということ。

 

恐らくですが、今のうちにドンドン研修会に参加することをおすすめします。

 

認定理学療法士制度と登録理学療法士制度の将来

今のところ、登録理学療法士を取らなくても問題ないのかな?と思っています。

認定理学療法士も持ってるだけでなんの役にも立ちませんし、これから登録理学療法士も会員との差が社会や勤務先での評価に反映されるような制度になることを望んで新制度を構築できるとは思えません。

 

私は認定理学療法士として、院内勉強会を開催したりしていますがその認知度も低く、保険点数も変わらないのでメリットはないですね。

むしろ3学会合同呼吸療法認定士を取ったほうがメリットは多いです。

 

認定理学療法士制度を活用したい

日本理学療法士は新制度を打ち立てるよりもまず、認定理学療法士が影響を及ぼせるような環境にしていくべきだと思います。

 

認定理学療法士を持っていても、そこらの理学療法士とスキルや知識は変わりません。

試験だって、1000文字程度の簡単なレポート10症例と、丸暗記するだけの試験に合格しただけで専門的な知識がついたとは思えませんし、そこまで難しくもないのでやる意味はほぼないです。

 

ある理学療法士は、認定・専門理学療法士を廃止するのはいいことだ、という声もあります。

確かに、このままではクソほど意味が無いのですが、認定理学療法士になるためにそれまでに費やした時間やお金を考えるとそれは無いんじゃないかな?と思います。

 

もっと、現存する認定理学療法士・専門理学療法士という制度を上手く活用していくことはできないのかな?と考えてしまいますね。

例えば、認定理学療法士は年に1度学術発表をしなければならない!とか、認定理学療法士は協会の費用が半額になるとか。

 

本当は認定理学療法士は保険点数が1割くらい上がれば病院も認定理学療法士を採用したがるんでしょうけど、現状は無理そうですもんね。

協会を含めて、個々の会員の技術・知識・スキルの底上げが必須だろと考え、勉強会に参加していきます。

 

そうそう、勉強会って参加するより開催したほうが知識は増えるので、院内でもいから勉強会はドンドン開催したほうが良いですよ!

 

https://hanasaka-pt.com/medical‐license

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