今回、PT・OT・ST WORKERの担当者と面接の対策についてお話してきました。
どんな質問が飛んでくるのか?
どんな答え方をすれば良い印象を与えられるのか?
そんな内容をお伝えいたします。
理学療法士の面接でよくある質問と回答例
経歴を教えてください

まず最初の質問は経歴を聞かれることが多いです
いままでの略歴を順序だてて簡潔に説明します
その時に「何をしていたか」も説明できるといいですね
目的は履歴書や経歴書との違いがないかを確かめる作業です
解答例

理学療法士免許を取得後、整形外科クリニックに入職し、3年間勤めました。主に術後の下肢疾患を診てきました
その後、引越を期に回復期病院に転職し、主に専従として従事しています。脳血管疾患もこのころから見るようになり、5年間勤めました、そして現在に至ります
注意点
あまり長くなりすぎないように簡潔に話します。
そして、「どんな職場で」「どんなことを」「どれくらいやってきたか」も端的に話すことができればいいです。
なぜ当院を選んだのですか?

数ある職場から、なぜこの職場の面接をしようと思ったのか?を確認します
「給料が高い」「家から近い」というのもアリなのですが、それなら他の職場にも言えることです
そのほかにも「給料が高い」「家が近い」職場があるにもかかわらず、なぜこの職場を選んだのか?を問われています
解答例

私は整形外科疾患に興味があり、いろいろと勉強も経験もしてきました
貴院は整形外科の患者様も多く、自分の経験が生かせると思ったので志望しました
また、地域環境も良く、施設の設備も良かったので、ここで働いてみたいと思い志望しました
注意点
当たり障りのないことよりも、その施設の特色や地域性に関しても伝えられると良いです。
その施設にしかない強みなどをホームページなどで確認し、ここで伝えられると良いですね。
なぜ理学療法士を目指したのですか

すごく基本的なことですが、重要な質問になります
理学療法士という仕事を選んだきっかけをそのままお話すればいいです
この質問により、理学療法士として働く前のあなたの人間像がイメージできます
解答例

私はもともと理学療法士という仕事をしらなかったのですが、進路に悩んでいた私に友人から勧められたのがきっかけです
もともとスポーツ関係は部活動などですきだったため、調べていくうちに興味がわき、この仕事をしてみたいと思いました
注意点
「部活動で怪我」→「病院でリハビリ」→「理学療法士に興味を持つ」というのが黄金パターンです。
それでも良いのですが、それ以外に何かエピソードがあると良いと思います。
いままでどんな困難なことがあり、どう乗り越えてきましたか

仕事に対する苦難は付き物ですが、それを乗り越えた時の対処法などを聞いています
この質問は「壁にぶつかった時の対応力」「柔軟性」「アイディア」などが分かります
もちろん、仕事以外にもアルバイトや友人関係などでも良いですよ
解答例

私は後輩の指導が苦手で自分の伝えたいことを上手く伝えられませんでした
後輩もそれでミスをしたりしていたので、困っていたのですがパワーポイントと画像を上手く使って指南書を作り、後輩指導の際にそれを見ながら伝えることでミスが減りました
得意な画像や表を使うことで、上手く後輩指導が出来るようになったと感じています
注意点
「困難」は人によって度合いが違います。また、すぐに聞かれてもパッと回答が出てこない質問です。
あらかじめ、どんな事があったのかを想起しておく必要があります。
将来どのような事をしたいと思っていますか

この施設で勤めた後、将来的にどんなことをしたいのかを聞いています
特に考えていない人や、漠然としか考えられていない人も多いのでキチンと目標を持っておけると良いと思います
施設は長く勤めてくれる人を探しているので、将来のビジョンがある人は採用されやすいです
解答例

私は将来的に指導者の道を歩みたいと考えています
現場もそうですが、管理・運営・指導など新しいことを学んでいけたらいいなと考えています
注意点
「その病院でどうなりたいか」を聞いているので、「その病院以外でどうなりたいか」を答えないように注意。
例えば「訪問リハをやりたい」「独立したい」など。
それってこの病院を退職するつもりですよね?と思われてしまいます。
長所・短所はなんですか?

自分の事を客観的に見ることができているかを見ています
また、その長所・短所をどのように仕事に結び付けられているのかも見ています
つまり、ただ単に長所と短所を答えるだけでなく、それがどう仕事に生かせるかを解答しないとダメです
解答例

私の長所はあきらめない事です、仕事上でもいろいろな苦労がありましたが、勉強したり先輩に聞いたりして諦めずに頑張りました。それが今にも生かされていると思います
短所は少し忘れっぽい所です。書類の提出期限などを忘れてしまう事が多かったので、手帳を買ってそれに記入することで忘れ物をなくすようにしています
注意点
短所は自分が「本当に短所だと思っていること」は言わなくても良いです。
言いたくない事もあると思いますから。
ただその中でも、自分の悪い所を自覚し、それにたいしてどんな工夫をして乗り越えようとしているのか?を伝えてください
最後に何か質問はありますか

最期の質問は、あなたから企業に対しての質問です
あまり多くなりすぎず、2つくらいにしておくとよいでしょう
また「給与」「福利厚生」などはここで聞かず、あらためて給与提示された時に質問しましょう
解答例

2つ質問があります。
まずユニフォーム等の貸し出しはあるのでしょうか?
そして、車通勤は可能でしょうか?
注意点
特に質問が無い場合「今のところ質問はございません、また疑問点等ありましたら改めて伺わせていただきます」と伝えてください。
また、ホームページに載っている情報や、一度説明された内容も質問しないほうが良いと思います。
確認の意味で「入職日は〇月〇日でよろしかったでしょうか」と聞くのはオッケーです。
面接に向けてやっておいた方が良いこと
質問にどう答えるか予想しておく

面接では雰囲気にのまれてしまう方も多いです
どんな質問が来るのか?それに対してどうこたえようか?を考えておいてください
面接が終わってから「こうして答えておけばよかった!」
ホームページをよく読んでおく

ホームページの情報は必ず読んでおいてください
「診療科」「リハ科」「病院の理念」の3つのページは見ておくとイイです
そして、面接の中でうまく取り入れていきましょう
まとめ
【よくある質問】
- 経歴を教えてください
- なぜ当院を選んだのですか?
- なぜ理学療法士を目指したのですか
- いままでどんな困難なことがあり、どう乗り越えてきましたか
- 将来どのような事をしたいと思っていますか
- 最後に何か質問はありますか
これだけがすべてではないのですが、エージェントから話が出たのはこの6つの質問です。
つまり、質問される頻度が高いものです。
しっかりと対策をし、面接に臨んでくださいね。
転職エージェント|PT・OT・ST WORKER
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