- 理学療法士になるのって難しいの?
- どれくらいの学力が必要なんだろう?
- 私でも学校に受かって卒業できるかな
理学療法士を目指そうと思った時にそんな疑問が出てきませんか?
また、子どもから「理学療法士になりたい」と相談された時に、どれくらいの学力が必要か気になりませんか?
もちろん、理学療法士になるにはそれなりの学力が必要ですが、そこまで勉強ができる必要はありません。
理学療法士になるには、養成校に入れるだけの基礎学力と、入学してからどこまで努力できるか?がカギになります。
実際に私も高校の頃の学力は下から数えたほうが早かったのですが、養成校ではトップの成績を何度か取った事があります。
理学療法士の勉強って、中学・高校で習ってきたこととは全く違うのでそれまでの成績はあまり加味されません。
むしろ、今までトップクラスだった人が苦戦することだってあります。
ここでは、学生指導に関わる理学療法士の私が、理学療法士になるためにどんなことをしていくのか?という話をしていきます。
理学療法士になるには入学倍率の低い養成校を選ぼう!
理学療法士を目指す為には専門的な知識を習得するために、理学療法士養成校と言われる大学や専門学校などの施設に入ります。
そんな養成校も、全国で数百もあるのでどこを選べばいいか迷いがち。
そんな時は、入学しやすい学校を選ぶのがおすすめです。
よく、「合格率の高い学校を選んだほうがいいですか?」と聞かれますがそんなことはありません。
国家試験を受ける人数を減らすような学校も存在します。
例えば、60人の学年だけど、合格率を上げるために合格できなさそうな学生10人を留年させる、といった行為をする学校もあります。
合格率だけに惑わされず、まずは入学できる学校を選ぶべきです。
入学して、しっかりと勉強して国家試験に合格すればいいんです。
偏差値60の学校も、49の学校も、卒業してしまえば両方同じ理学療法士ですから。
専門学校や大学の入試は難しいの?
一言で言えばピンキリです。
めちゃくちゃ頭のいい(偏差値の高い)学校もありますし、さほど難しくない学校もあります。
調べた中で最も偏差値が高い専門学校が
- 専門学校社会医学技術学院(偏差値60)
でした。
東京の学校です。
設備もなかなか充実していますし、このような学校の入試は難しいかもしれません。
しかし、偏差値が50程度であれば、さほど難しくないでしょう。
偏差値がまとめてあるサイトがこちらですが、少々情報が古いので、しっかりと自分で調べましょう。
主な入学試験は
- 国語
- 数学
- 英語
- 小論文
- 面接
という所が多いです。
私が受けた専門学校は
- 国語
- 数学
- 英語
- 小論文
の4項目でした。
まぁ1校めは落ちたんですけどね…
2校目で受けた所で合格しましたが、ぼくの受かった専門学校の入試は
- 国語、数学から選択
- 英語
- 小論文
- 面接
だったと思います。
試験内容はあまり覚えていませんが、高校卒業程度の学力で十分合格できるレベルです。
ちなみに、第一志望は地元の静岡県内の養成校でした。
でも落ちちゃったので、遠く離れた千葉県内の養成校に行きました。
受かればいいんですよ。受かれば。
理学療法士の学校は大学がいいの?専門学校がいいの?
養成校には大学と専門学校があります。
これからの時代は大学に入って資格を取った方がいいです。
また、大学卒業者は大学院に進むこともできるのでキャリアアップにももってこい!
現代では理学療法士は飽和状態ですので、なんらかの強みを持った理学療法士になることが重要です。
【関連記事>>>PT20万人時代へ。淘汰されず選ばれる理学療法士になるには? 】
そういった意味で大学はおすすめです。
初任給もちょっとだけ高いですし。
でも専門学校はその名の通り、「理学療法士になるための勉強」しかしません。
実技練習も多いですし、大学のように一般教養はやらないのでより深い知識を身に付けることができます。
また、大学は4年ですが、専門学校は3年の所もあります。
その場合、同期の人より1年早く臨床に出ることが出できるので、同い年でも先輩になれます。
この1年のアドバンテージはめちゃくちゃデカいですよ。
経験年数が長いほうが出世もしやすいですしね。
専門学校や大学は入るのは簡単、出るのが難しい!
専門学校や大学の入学はわりと簡単なんですよ。
あまり高校時代の成績も良くなかったのですが、けっこう簡単に受かります。
しかし、問題は入学してからです。
入学してからは
- 毎日7時間授業
- 各種テスト
- 実技試験
- レポート作成
- 臨床実習
- 卒業論文
- 国家試験
と、かなりハード。
ちなみに学費は4年間で500万円くらいです。
学費に関してはこちらの記事にまとめてありますので、ご参照ください。
専門学校や大学の臨床実習
人によっては実習が最も難関です。
それはGoogleの検索結果にも如実に表れています。
興味があればググってみてください。
実習に関する対策は、花咲かPTで解説していますのでぜひお立ち寄りください。
理学療法士になるには国家試験をクリアする
理学療法士になる為には、専門学校や大学を卒業し、国家試験に合格する必要があります。
- 専門学校や大学に入学し、カリキュラムを全てクリアする
- 専門学校や大学を卒業することで『国家試験の受験資格』が得られる
- 国家試験を受験し、60%以上の点数を取る
理学療法士になるためにはこの3つのステップを踏まなければなりません。
国家試験対策はこちらの記カテゴリーを参考にしてください。
理学療法士国家試験の合格率
理学療法士の合格率は大体80~90%程度です。
ふつうに『国家試験である』ということを考えれば、かなり合格率は高いと思えます。
4年も勉強していればほぼ確実に受かる試験だと思いますね。
ただ、裏を返せば必死で勉強しても20%は落ちる。
とも言えます。
それなりに頑張らないと理学療法士にはなれませんので、甘く見てはいけません。
▼国家試験対策▼
まとめ:理学療法士になるには大学で真面目に勉強すべき
理学療法士の資格を取る事は簡単か?
と聞かれれば、答えは『YES』になります。
大学に入るのも選り好みしなければ多少頭が悪くても受かりますし、4年間きっちり勉強をしていれば国家試験にもほぼ受かります。
もしも今から理学療法士を目指している人がいるとしたら、まず専門学校や大学のカリキュラムをしっかりこなし、遅刻やずる休みをしないでテストを全教科落とさない程度の勉強はしておくべきです。
そうすれば、国家試験なんて簡単に受かると思いますよ。
資格取得するための勉強を一生懸命頑張りましょう!
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