私たちは毎年昇給をしていきますが、その金額は2000円~3000円と言われています。
私の職場は年5,000円の昇給ですが、それに加えて認定理学療法士を取ることで1万円の昇給に成功しました。
1万円昇給すると、年収は12万円上がる計算になりますので、かなりの増加率だと思いませんか?
▽理学療法士の平均年収は?▽
理学療法士として働きつつ、新しい資格を取得することで年収が上乗せされるのはかなり良い話だと思います。
お金が増えつつ、自分の肩書やキャリアも増えるわけですから。
理学療法士は国家資格のみならず、ドンドン資格を取ってキャリアを上げていくといいのではないでしょうか。
理学療法士が昇給しやすい資格は?
昇給するということは、その資格を持つスタッフがいることで何らかのメリットが病院にある状態であると言えます。
- その資格を持つことで宣伝効果が得られる
- その資格を持つことで算定が多く取れる(収益が上がる)
- その資格を持つことで新たな分野での仕事を開拓できる
- その資格を持つことで新たな人材が育つ
もちろん、病院の規定にもよりますがこういった資格は昇給しやすい傾向にあります。
その一例としていくつかおすすめの資格を上げていきたいと思います。
認定理学療法士
認定理学療法士を取得すると、理学療法士協会の会長から職場あてのお手紙が届きます。
そこには「○○(私の名前)は認定理学療法士の試験に合格しました。職場でこの力を発揮できるよう、優遇措置をとることを期待します」みたいな内容が書かれているんです。
そのお手紙と、合格証のコピーを上司に渡すことで病院のホームページに乗り、特別な資格をもったリハビリスタッフがいる病院ということで宣伝効果が見込めるわけです。
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3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士の資格を取ると、その病院は呼吸療法(Ⅰ)を算定できます。
つまり、通常は呼吸療法(Ⅱ)で1単位80点なのですが、3学会合同呼吸療法認定士を持つスタッフがいるだけで1単位175点も算定できるのでお給料に反映されやすいです。
病院の収益が倍以上になるわけですからね。
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また、算定疾患のリハビリ期限を過ぎると月13単位までしか介入できなくなります。
長く入院している方は、もう算定する疾患がありません。
そこで、この3学会合同呼吸療法認定士を持ったスタッフがいると、新たに呼吸器疾患の算定ができるので、リハビリ実施期間が長くなるメリットもあります。
▽算定についてはこちら▽
臨床実習指導者
※現在は2021年までに実習指導者は必ず受講することが義務づけられています。
臨床実習指導者は厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会に参加することで貰える資格(というか受講証明)であり、実習指導の在り方や方法を学ぶことができます。
当然、このような研修を受けたスタッフはよりよい指導ができるはずなので、実習生が多い職場では昇給アップが見込めます。
しかし、それも昔の話で現在は、臨床実習指導者はかならずこの講習を受けなければならないので、もしこの講習を受けても昇給は難しいかもしれませんね。
▽詳しくはこちら▽
健康運動実践指導士
「健康運動指導士」は、運動指導を担う専門家として、平成19年に「財団法人健康・体力づくり事業財団」によって新たに設立された民間資格です。
高齢化にともない、健康運動指導士の活躍の場も増えてくることが予測され、昇給が期待できる資格です。
理学療法士が資格や勉強をしても優遇されない職場は多い
いくら理学療法士が仕事に役立つ資格を取っても、それで優遇される職場はかなり少ないと思います。
実際、以前の職場ではこういった資格での優遇はありませんでした。
むしろ、勉強会の参加や理学療法士協会の入会費用などで支出のほうが大きく、資格を取ってもメリットが無いのでヤキモキする人も多いのではないでしょうか?
日本理学療法士協会に入るメリットがよく分からない、、、退会したい、、うちの病院で協会に入ってるのほんの少しだし、、、新プロの内容も大した事ないし、、もっとこれからのPTの在り方働き方を考えた方がいい気がする。
— ま ほ (@yuuuzu07) November 17, 2019
確かに、収入も上がらないような資格を何万円もかけて、しかも休みを何日も削って取得する意味はあるのか?
というと疑問ですね。
ただし、そういった努力を認めてくれる職場も少なからず存在するということを知ってください。
資格手当があるかどうかは職場によって異なりますので、もし今資格を持っていたり、今後資格を取ろうと考えている方は求人の募集要項や社内規定を確認してみましょう。
頑張っても昇給しないなら転職時かも
理学療法士は一生勉強すべき!と言われていますが、その勉強会に参加するにも、資格を取るにもお金がかかりますよね。
いくら勉強や患者の為だと思っても、無い袖は振れません。
そんなに勉強してほしければ研修会の資金くらい出してくれればいいのに。
そんな思いのあなたは、昇給や研修の補助制度がある病院に転職することを考えてもいいかもしれません。
研修会は1回5,000円ほどかかりますし、参考書だって1万円を超える書籍もザラですよね。
呼吸認定療法士だって資格取得までに6万円以上かかります。
これらの補助が出たり、資格取得で昇給すれば「もっと頑張ろう!もっと勉強会に参加してみよう!」と思えるかもしれません。
「興味があるけど高いから」という理由で勉強会に参加しないのは非常にもったいないですよね。
補助や昇給があったほうが、今後の理学療法士としても絶対に成長すること間違いなしです。
だからそういった職場を探すというのも、自分磨きの為には必要です。
当サイトではPT・OT・ST WORKERやマイナビコメディカル など、私が実際に使った転職サイトを紹介しています。
登録や利用は無料ですし、働きながらでも利用できるので転職する時に活用しないのはもったいない!
私が使った中でもPT・OT・ST WORKERが親切でしかも求人数も多くお勧めです。