
PTの今後の需要と供給はどうなるんだろう?
これから資格を取るのも、もうPTとして働いている人も大丈夫なの?
【この記事で分かること】
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今後、PTは給料だけでやっていけるのか?
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PTはこれから需要はあるのか?
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今後、生き残るための進化
これからの理学療法士
PTの給料や需要が、今後どうなるか気になりませんか?
特に理学療法士は15万人を超え、今後の需要がなくなるのではないか?と危ぶまれています。
これからコメディカルを目指す人も、すでに働いている人も今後、理学療法士がどのような歩みをしていかなければならないか?
というものは理解しておいたほうがいいと思います。
理学療法士の需要と供給とお金の話

もしも理学療法士の需要と供給のバランスが取れているとしたら、今の給料に反映されるはずです。
需要が供給より大きい(理学療法士が必要人数より少ない)と給料は高くなり、需要が供給より少ない(理学療法士が多すぎる)と給料は少なくなります。
理学療法士の初任給の記事でも書いていますが、理学療法士の平均的な年収は409万円と言われています。
平均的な会社員の平均年収は440万円くらいなので、理学療法士は供給過多(多すぎる)ので給料が低いといえます。
また、PT/OT/STがリハビリテーションの御三家となっていますが、の給料形に大きな差はありません
どちらかというと、働く場所によって変化し、
- 訪問リハ
- 整形外科
- 病院
- 老健
の順で給料は安くなっていくイメージです。
※あくまでイメージ
給料自体は20万円~25万円で、経験を重ねていくと徐々に昇給していきます。
また、転職をすることで大きく給料がアップしていくのも特徴。
新卒から5年間働いた場合と、5年間働いたあとに転職する場合では、転職した方がはるかに給料がよくなります。
つまり、『転職して経験のある理学療法士の需要が大きく、供給が少ない』ともいえますね。
とはいえ、今の給料はさほど多くなく、昔に比べると稼げる職種ではなくなってきているのが現状です。
結果的に、理学療法士1人の給料では家族を養うことができず、共働きがあたりまえとなっています。
理学療法士は供給過多!将来需要はあるのか?

2025年現在では理学療法士の需要はあります。
理学療法士も20万人を越えましたが、まだまだ求人も多いですし、問題ありません。
作業療法士も同じです。
言語聴覚士は1施設に必要な人数が理学/作業療法士に比べ少ないのですが、言語聴覚士の資格を持っている人数も少ないので需要という意味ではまだまだあります。
このように、資格保有者の数と求人がそれなりにマッチしているので、現状はどの資格取得者も問題なく仕事ができています。
では、これからはどうなるのでしょうか?
理学療法士の需要と供給の今後の変化
今後、高齢化社会は急激に進んでいくので、需要という意味では作業療法士の需要が増えていくのではないかと考えます。
政府も、自宅療養や自宅で看とりを推奨しており、医療機関でなく家で迎えることを推奨しています。
これは、施設が減少していることが背景にあり、高齢者を受け入れる施設が限界を迎えるからにほかなりません。
となると、自宅に戻る為のADL分野で秀でた作業療法士が、今後必要になってくるのではないでしょうか。
言語聴覚士も、嚥下機能、構音機能の改善が在宅療養では必須なので、今後需要はかなりあると思います。
理学療法士はというと、今度は『予防リハビリ』という分野での活躍が見込めます。
政府は『怪我や病気をする前になんとかしよう!』というものも推奨。
怪我をしにくい身体づくり、そして健康寿命の延長をはかる方向で動いています。
今後の理学療法士の仕事は
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『けがをした人の機能を再び獲得する』
から
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『けがをしない身体の機能を構築する』
という方向に進むでしょうね。
それと同時に、理学療法士には『作業療法士』『言語聴覚士』の分野の知識とスキルが必要になってきます。
理学療法士だってADLや嚥下評価ができないと、これからの高齢化社会では生き残れません。
在宅療養し、在宅でリハビリをすることが増えてくる以上これれは必須スキルであると考えます。
供給が多い理学療法士が生き残るには社会の需要に合わせた変化が必要

これから先は変化できたものが勝ちます。
病院が理学療法士に『在宅復帰率を上げろ!FIMを上げろ』と言ってきたときに、『それは作業療法士の仕事です』と言っているようでは生き残れません。
理学療法士こそ
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ADLの評価、向上エクササイズ
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嚥下機能の評価、改善
ができるようになり、そういった能力が今後求められていく時代になると思います。
そして、あなたを求めている職場も当然あります。
PT・OT・ST WORKERには1万件もの求人があるので、きっとあなたにマッチした職場を見つけ出すことができるでしょう。





