私は技術もないし、先輩がやったほうが効果があるから存在意義が無いと思う…。
患者もすぐに治してくれる人のほうがいいと思うんです!
【この記事で分かること】
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知識、技術がない新人の戦い方
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自分にしかできない技術を探る方法
不安
新人(1年目)の理学療法士がよく感じる『不安』。
それが『知識も技術もない私がこのまま働いていていいのだろうか…』というもの。
入職時はやる気に満ち溢れていた新人も、徐々に仕事が振られていき、仕事にも慣れてきます。
がむしゃらに働いてきてふと気づいたときに、自分を見つめなおす時期がきます。
あれ?私、なにも成長してないんじゃない?
先輩と比べると全然ダメじゃん!
と考えてしまうことも。
ここでは、そんな自信を失いかけている新人に向けてメッセージを発信したいと思います。
それでも、今の仕事に向いていない・・・とお考えの方はとりあえず転職サイトに登録しておくのもOK。
この職場以外の選択肢もある!という逃げ道を持っているだけで心身疲労が少し軽くなります。
とりあえず【PTOTキャリアナビ】だけ登録しておけばOKだと思います。ぼくも登録しています。
新人理学療法士の悩みは先輩や同僚と比べてしまうことから始まる
新人も担当の患者を受け持っています。
そして、自分の休みの時は先輩や同僚が介入してくれることも多いはず。
自分が休みの時にどんな治療をしているか気になりませんか?
めっちゃ気になるよー!!
気になるのは当たりませだけど、気にしすぎもよくないからね!
自分は筋力が足りない!と思って一生懸命筋トレをしていたとして、先輩が介入した時、カルテに
- 『対象は筋力よりバランス反応の低下にアプローチしたほうが良いと考えられる』
なんて書いてあった日には自分の治療が間違っていたのではないか?と不安になりますよね!
ほかにも、自分の担当患者に入った時に
昨日の○○先生に揉んでもらったらすごくラクになったの!
と、言われたときも自分の技術のなさを痛感するのではないかと思います。
そんな時に
あぁ、私がリハビリするより先輩にリハビリしてもらったほうが患者もうれしいんだ…
と、悲観的になってしまうこともあるでしょう。
最悪の場合、この仕事が自分に向いてないのでは?と考えてしまうことも。
しかし!そんなことを考える必要はないんです!
新人に技術がないのは当たり前!先輩がフォローすべき
治療技術が先輩に追いつかないのは当たり前です。
むしろたかが1年未満のくせに何をいうか!
10年目の先輩は、1日7時間の介入を年200回も続けています。
10年で14,000時間!
新人のキミはまだ実務6か月だから840時間!
もうね、経験のレベルが違うわけですよ。勝てるわけない。
そして勘違いしないでほしいのが、先輩も昔からそんな簡単に治療できてるわけじゃないってこと。
ぼくも昔はキミと同じような悩みを持っていたんだよ。
同じ…悩みを…?
周りと比べて悲観するより過去の自分と比べて成長を喜ぼう
新人はできなくて当たり前です。
仕事も要領がつかめないので遅いですし、優先順位も分かりません。
それを、先輩と比べても全く意味なし。
同僚と比べるのも同じで、人間には得手不得手がありますし、要領のいい人もいるでしょう。
それを見て『やっぱり私はダメなんだ…』と落ち込むのは全く意味のないことです。
周りのことは気にせず、自分の事に集中しなさい!
周りと比べて悩む前に、まずは過去の自分と比べて成長したかどうか?が重要だと思います。
- 新入職の時にできていないことができるようになった
- 患者から感謝の言葉をもらえた
- 新しい仕事を任された
自分の成長を噛み締めましょう。
もちろん、今先輩が経ってるポジションも、数年後にあなたが通過できるポジションです。
そっか、今じゃなくて未来の姿が先輩なんだね!
知識・技術がない新人理学療法士の戦い方
過去の自分より成長できてるのは分かったけど、やっぱりみんなの役に立ちたいし自信もつけたいよ…
そうだね。じゃあ自分にしかない強みを武器に戦おうか。
技術が無い新人はどうやってぼくらと対等に渡り合えるか?というと、新人がぼくたちに『絶対に勝てるもの』があるはずなのでそれを利用しましょう。
新人がぼくたちに絶対勝てるもの…それが
- 若さ
- 元気
- 知識のなさ
いまのキミたちにしかないこの3つのスキルを存分に発揮しよう!
新人は若さを武器にして戦う
患者は基本的に高齢者です。
その高齢者にとって、22歳(または21歳)というのは孫みたいなもんです。
新人の理学療法士、22歳です!
あらあら?私の孫よりお若いのね
孫と同じ年代の人に優しくされたり、楽しく話をされたりしていやな気分になる人なんてほとんどいないです。
もちろん、患者にもよりますが、その若さを武器に患者に接していきましょう。
【例えば】
- 自己紹介で年齢を伝える
- 肩を揉んであげる
- 昔の遊びを教えてもらう(患者に先生になってもらう)
ぼくはリハビリの前後に握手をするようにしえるよ。
高齢者は若い人に触れる機会も少なくなるので、こういったスキンシップのほうが喜ばれることが多いんだ。
有名な眼科医も握手に始まり、握手で終わるってテレビでやってたね!
新人は元気を武器にして戦う
新人は元気であるべきです。
技術もない、知識もない、そのうえ元気もないんじゃどうしようもない。
患者は病気や怪我で入院しているので、全員元気がないと思ってください。
元気のある患者もいますが、それでも入院前よりは活気が落ちてるはず。
- そんな患者より元気がない理学療法士ってどうですか?
- そんな理学療法士に治療してもらいたいと思いますか?
知識や技術がなくて落ち込むのもわかるけど、そんなの患者に関係ないです。
今自分ができることをきっちりやっていくべき!
元気な声で話しかける、にっこりと笑いながら話しかける。
これなら知識や技術がなくてもできるんじゃないでしょうか。
理学療法士は手技以前に『話術』で患者の気分を高めてあげる必要がある。
うまく乗せるってことね!
新人は知識のなさを武器にして戦う
知識がないのは当たり前。でもそれを武器にしてみたら?
知識がないのが武器になるの?
もちろん!理学療法士だって完璧じゃないからね。
人間は誰かに物を教えるのが好きです。
どや顔をするのが好きです。
平成生まれのキミたちが知らないことを、昭和や大正生まれの患者は知っています。
だったら逆に教えてもらいましょう。
ぼくもよく使う手ですが、戦争の時代の話を聞いたりバブルの話を聞いたり…
そんな話をしていると自然と緊張がほぐれ、病棟の廊下ですれ違った時も挨拶をしてくれたりします。
そうやってラポール形成をするんです。もちろん、治療にも使えるます!
知識のなさを嘆くのでなく、それを武器にしてしまいましょう!
【例えば】
- お手玉を教えてもらう
- 編み物を教えてもらう
- 昔のテレビをyoutubeで一緒に見る
患者さんに教えて貰うことってたくさんあるのね
あとは『揉み方』『強さ』なんかも患者から教わることが多いよ。
信頼関係を築く話し方はこちらの記事をどうぞ!
新人こそオンリーワンになれ!自分の強みを探す方法
新人が先輩に対して劣等感を感じるのは仕方のないことです。
しかし、それは『治療技術』という側面で見た場合のみ。
新人が、先輩よりも高いスキルを持っていることもありますので、そのスキルをまずは探してみましょう。
- 学生時代に得意だったこと
- 大好きな趣味
- ずっと続けていること
これは強みです。
また、『弱み』も『強み』になる場合があります。
- 深い知識がない→浅く、多くのことを経験してきた
- 部活4年間補欠だった→4年間腐ることなく一生懸命練習してきた
- 治療技術がない→それでも理学療法士になれたということは能力がある
あなた独自の強みがきっとあるはずです。
先輩や同僚の真似をしても、それはあくまでコピー。
自分の強みを生かしてたった1人の理学療法士になれるといいね。
わかりました!自信をもって仕事してみます!
まとめ:新人理学療法士だからこそできることがある!
新人には新人の良さがあります。
- 新人だから…
- 知識がないから…
- 技術がないから…
そんなことでヘコむのは終わりにしません?
新人にしかできない治療というのは必ずあります。
理学療法士は手技だけじゃなく、話術でも治すことが可能。
だって患者の体を治すのは患者自身だから。ぼくらはアドバイスやコツを教えているだけ。
ぼくらが治療している訳ではないということをもう一度念頭におき、患者に接してみてください。
そして、自分にしかない強みを生かし、自信をもって介入していきましょう!
ぼくは新人たちを羨ましいと思ってみているよ!
それでも理学療法士に向いていない…と考える方はこちらの記事を読んでみてください!
新人が戦える場所を提供されていますか?
これまで話してきたことは、あくまで一般的な病院の話です。
場所によっては、新人に戦う場所を提供させていない病院もあるとか。
- 評価が上手くできていない!という理由で臨床参加させない
- リハ助手のようなことばかりやらせる
- 指導という名のレポート作成などで業務に支障が出る
このような病院では、いかにあなたが素晴らしい人材でもその能力を発揮させることは困難です。
こういった職場は呆れるばかり。新人を育てようとする気持ちがまるで見えないね。
新人だから、という理由で臨床参加させなかったり、指導という名目で大変な仕事や業務に関係ないことを押し付けるのは単なる新人いじめです。
もしも心当たりがある方は、【職場での嫌がらせ、いじめに対する戦い方】を読んでください。
そして、もしもそのような職場で働いているようでしたら、あなたの能力を最大限発揮できる職場に転職するのも一つの手段です。
『理学療法士』として働ける場所を探し、どんどん知識と経験と技術を付けていったほうが絶対に良いです!
だから修復不可能な場合は転職・退職をおすすめします。
自分だけでは退職できない・・・どうしたらいいの?とお悩みの方は退職代行サービスを考えてもいいかもしれません。
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