新人が敬語を使えないのはいつまで?指導者が知るべき原因と正しい指導法

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新人の敬語が気になって仕方がない

そんなモヤモヤを抱えながら、注意するべきか、見守るべきかで悩んでいませんか?

でも新人が敬語を使えないのは珍しくなく、6か月までは我慢してみましょう。

 

患者はまだしも、医師や看護師、上司への受け答えが軽く感じたり、フランクすぎる話し方をされたりすると、「社会人として大丈夫なのか?」と不安になるのは当然です。

一方で強く注意すればパワハラと言われないので、結局放置してしまいがちです。

 

実は新人が敬語を使えないのは、育ってきた環境や学校の教育、本人の意識や性格だけが原因ではないんです。

敬語は教え方や関わり方次第で大きく変わる課題と言われています。

 

この記事では、敬語が使えない新人に悩んだ経験のある『私自身の立場』から、原因・よくあるパターン・正しい指導法・やってはいけない対応、そして許容すべきラインまでを分かりやすく解説します。

「どう注意すればいいのか分からない」と感じている方こそ、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

新人が敬語を使えないのはなぜ?【原因を解説】

新人が敬語を使えないのはいくつか理由があります。

 

新人が敬語を使えない主な理由

  1. 正しい敬語を実践で使う機会が圧倒的に少ない
    学生時代やアルバイトで厳密な敬語を求められない場合も多いのが原因
  2. 何が失礼で、何がOKなのか判断基準が分からない
    新人は言葉遣いの判断基準がわからず無難そうな表現や自己流の敬語になりがち
  3. 敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を理解していない
    学校で学んだ記憶はあっても、実務と結びついていない
  4. 間違えるのが怖くて、曖昧な表現になっている
    注意されることを恐れ、「無難そうな言い方」や語尾を濁す話し方になる
  5. 周囲の大人が正しい敬語を使っていない
    上司・先輩同士が崩れた敬語やフランクな言葉遣いをしている

 

敬語が使えない新人に共通する典型パターン

敬語が使えない新人に共通したパターンとして、とりあえず「〜です」「〜ます」で済ませてしまうケースが散見されます。

一見問題なさそうに見えますが、目上の人に対して使うべき表現としては不十分な場面も多くあります。

 

例えば「ご確認ください」と言うべき場面で「確認してください」と言ってしまうなど、『です、ます』では対応できないことも多いと思います。

そういった場面を我々が見ると、敬語ができない新人として映ってしまいます。

本人からすればきちんと敬語で話しているつもりですが、注意される理由が分からず戸惑ってしまうことも。

 

敬語が使えない新人への正しい伝え方・注意の仕方

敬語が使えない新人に対して間違いを責めてはいけません。

なぜなら、新人は『敬語が使えている』と思い込んでいるから。

 

だからいきなり「それ失礼だからやめて」と注意しても、どうすればいいのかわからず発言自体を避けるようになってしまうかもしれません。

 

効果的なのは、実際に見せること。

「今の言い方でも意味は通じるけど、こう言うとより丁寧だよ」と、改善点として伝える方法です。

正しいの例文をその場で示すことで、新人は具体的に理解できます。

これは実習指導と同じですね。

 

また、一度にすべてを直そうとせず、ポイントを絞ることも大切です。

我々の役割は正しい敬語を使えるようにすることではなく、安心して働ける環境を作ることです。

敬語はその環境を作るための1つの手段に過ぎません。

敬語を使う経験の積み重ねが、結果的に早い成長につながるんだと思います。

 

敬語が使えない新人にやってはいけない指導NG例

敬語指導でやってはいけないこともあります。

ぜひご確認ください。

やってはいけないこと なぜNGなのか 起こりやすい悪影響
感情的に叱る 敬語の指摘が人格否定に変わる 萎縮して発言しなくなる
人前で注意する 恥の記憶だけが強く残る 報連相が減る
「常識でしょ」と言う 前提知識のズレを無視している 理解できず改善しない
抽象的に「敬語に気をつけて」と言う 具体的な修正点が不明 同じミスを繰り返す
完璧な敬語を最初から求める 成長段階を考慮していない 自信喪失・発言回避

 

この表を見て、自分がこんな指導をしないように注意してください。

また、「前も言ったよね?」と過去のミスを持ち出すのもNGです。

新人にとっては、何が正しくて何が間違いなのか整理できていない状態のため、責められるほど混乱してしまいますよ。

 

敬語が使えない新人への正しい指導法

先ほどの「やってはいけないこと」と対になるよう、今日から実践できる正しい教え方を表にまとめました。

正しい教え方 具体的な伝え方・行動 期待できる効果
まず「意図は伝わっている」と認める 「言いたいことは合ってるよ。その上で言い方だけ直そう」 萎縮せず話せるようになる
正解の言い方をその場で示す 「今の場面なら『ご確認いただけますでしょうか』が自然」 即修正でき、定着しやすい
一度に直すのは1〜2点まで 「今日はこの言い回しだけ意識しよう」 混乱せず改善できる
個別・静かな場で伝える 1on1や業務後に短くフォロー 素直に受け取りやすい
できた点を必ずフィードバックする 「さっきの敬語、すごく良かったよ」 成功体験が積み上がる

 

1回5分でできる敬語指導テンプレ

時間目安 やること 具体的な声かけ例 ポイント
1分 まず良かった点を伝える 「さっきの説明、内容は分かりやすかったよ」 心理的安全性を確保する
1分 直したい敬語を1つだけ指摘 「言い方だけ1点直そうか」 複数指摘しない
1分 正解の言い方を提示 「ここは『ご確認いただけますでしょうか』が自然かな」 抽象論を避ける
1分 実際に言い直させる 「じゃあ今のをその言い方で言ってみよう」 口に出すことで定着
1分 次回への一言フォロー 「次はここを意識できたらOK」 完璧を求めない

 

 

新人が敬語を使えない!いつまで我慢すればいい?

我々が悩むのが「いつまで我慢すべきか」という判断です。

入社直後であれば多少の敬語ミスは想定内ですが、問題なのは改善の兆しが見られずに時が経ってしまうケース。

何度指摘しても同じ間違いを繰り返し、改善しようとする姿勢が見えない場合は、伝え方や教育方法を見直す必要があります。

目安はこんな感じ。

期間の目安 新人の状態 上司・先輩の考え方 対応のポイント
入社〜1か月 敬語が不安定・間違いが多い ほぼ想定内 その場で正解を示す程度でOK
1〜3か月 基本敬語は理解し始める 成長途中と判断 5分指導テンプレを継続
3〜6か月 社内敬語は安定してくる ここが分かれ目 改善傾向があるかを見る
6か月〜1年 敬語の質に差が出る 我慢の限界ライン 改善がなければ指導強化
1年以上 同じミスを繰り返す 個別対応が必要 本人面談・教育計画を検討

 

ミスがあっても直そうとしている間は我慢の範囲ですが、指摘しても意識が変わらない場合次の段階へ進む必要があります。

敬語は「できる・できない」より「伸びているか」で判断したほうがいいと思います。

 

敬語が使えない新人への指導法まとめ

新人が敬語を使えないと、我々は「指導不足なのでは」「放置していいのか」と不安になるものです。

しかし多くの場合、単に正しい敬語を実践的に学ぶ機会がなかっただけというケースがほとんどです。

 

大切なのは正解を具体的に示し、少しずつ修正していくこと。

完璧な敬語を求めすぎず、「とりあえず仕事に支障が出ないレベル」を一つの基準として考えることで、我々指導する側の負担も軽くなります。

新人の敬語は、指導方法で確実に変わります。

特に『1回5分でできる敬語指導テンプレ』はとてもよい出来だと思うので、ぜひ実践してみてください。

時間目安 やること 具体的な声かけ例 ポイント
1分 まず良かった点を伝える 「さっきの説明、内容は分かりやすかったよ」 心理的安全性を確保する
1分 直したい敬語を1つだけ指摘 「言い方だけ1点直そうか」 複数指摘しない
1分 正解の言い方を提示 「ここは『ご確認いただけますでしょうか』が自然かな」 抽象論を避ける
1分 実際に言い直させる 「じゃあ今のをその言い方で言ってみよう」 口に出すことで定着
1分 次回への一言フォロー 「次はここを意識できたらOK」 完璧を求めない