認定理学療法士・専門理学療法士は、日本理学療法士協会が主催する認定資格の1つです。
この資格を持つことにより、より深い知識を持ち、より難関なカリキュラムを受けた理学療法士として認定されるものとなります。
理学療法士として、最初に目指すべき認定資格が、この認定理学療法士・専門理学療法士なのです。
そんな認定資格ですが、どれくらいの割合の人が取得しているのか日本理学療法士協会の情報を元に考察してみたいと思います。
認定理学療法士と専門理学療法士の資格の取得人数ってどれくらい?
日本理学療法士協会によると、認定理学療法士と専門理学療法士の資格取得人数は以下の通りになります。(2022年現在)
- 総会員数:133,990名
- 認定理学療法士:16,823名(12.6%)
- 専門理学療法士:4,188名(3.1%)
認定資格は、日本理学療法士協会の会員にならないと取得できません。
会員総数に対する割合は、認定理学療法士が12.6%、専門理学療法士が3.1%だそうです。
しかし、理学療法士の免許取得者は2022年時点で202,423人です。
そこから計算すると、認定理学療法士は8.3%、専門理学療法士は2.0%となります。
かなりレアな資格と言っていいかもしれませんね。
認定・専門理学療法士を取得するメリットは?
給与面や待遇でのメリットは?
資格を取得するモチベーションの1つとして、給与アップや待遇面でのメリットが挙げられますが、認定理学療法士については、そのようなメリットはあまり聞かれません。
認定理学療法士を持っていても、給料は上がらないんです。
施設によっては、資格手当として5000~10,000円上がるところもあるようです。
講習会参加による知識の獲得
認定・専門理学療法士を取得するにあたり、いくつかの研修や講習会に参加する必要があります。
それにより、理学療法士に関する知識が得られるのはメリットと言えます。
中には、認定資格を目指す人にしか受けられない講習もあるので、そこから新たな気づきが得られることも多いです。
重要性の高まり
認定・専門理学療法士の資格を取得することにより、病院ホームページなどに「認定理学療法士○名所属」と乗せることができます。
これにより選ばれる病院になりやすくなるため、資格保持者のニーズが高まる可能性があります。
そうなれば、病院側が今よりも認定理学療法士を重宝するかもしれません。
今は認定・専門理学療法士を持ってても意味がない
正直な話、今の段階で認定資格を持っていてもほとんど役に立ちません。
しかし、今後の医療報酬改定で、認定・専門資格を持つ理学療法士にメリットがあるような改正をしてくる可能性はあります。
あくまで自己研磨の意味で、資格取得を目指すのはアリだと思います。
まとめ
認定・専門理学療法士を持っている人は全体の10%以下なので、かなりレアな資格となります。
自分の為に、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
自慢できますよ。
もちろん、私も持っています。
どんな勉強をしたか、気になる方はこちらの記事から、当時の様子を覗いてみてください。
