リハビリは20分で1単位を算定できます。
簡単に言えば、19分では1単位を算定できませんし、30分やったとしても1単位の算定になります。
しかし、昔から病室からの移動時間は単位に含めていいの?とか、トイレの時間は?とか疑問は多く残ります。
この記事では、そんな単位取得の疑問にスポットを当てて解決していこうと思います。
リハビリで1単位を算定するための条件
1単位を取得するには20分以上の介入が必要
基本的なところですが、1単位を取得するには20分以上の介入が必要です。
19分では単位を取れませんし、30分の介入では1単位の算定となります。
マンツーマンでの介入が基本
基本的にリハビリは1対1でのリハビリ介入が基本です。
セラピスト1人で、複数人の患者に運動指導して単位取得することはできません。
もちろん、カルテの介入時間をずらして記載しても、それが監査等でバレてしまうとアウトです。
リハビリで1単位算定する疑問
2人の療法士が同時に介入してもいいの?
例えば、介助量の多い患者に対し、理学療法士が2人で介入する場合もあるかと思います。
その場合の算定はどうなるのでしょうか。
この場合、2人同時にリハビリ算定はできません。
どちらか片方の療法士のみが算定できるものと言えます。
サポートに回った方の療法士は、サービス介入ということになります。
病室からリハビリ室への移動は単位時間に含めていいの?
病室から患者をリハ室に移動する時間は単位に含めていいのでしょうか?
この場合、病室からリハ室への移動は単位時間に含めて問題ありません。
移動時に見守りが必要という理由がつけられるので、その監視役を療法士が行うことになるのでリハビリ介入とみなされます。
車いすも同じで、車いす駆動時に療法士がリハビリ名目で介助するのは必要単位時間に入ります。
ただし、療法士が1人で部屋に向かう・療法士が部屋に送った後にリハ室に戻る時間は単位時間に含まれないのでご注意を。
情報収集の時間は単位に含めていいの?
介入前にカルテやサマリーを読んで情報収集する時間は単位に含めてもいいのでしょうか?
この場合、情報収集の時間は単位に含めることはできません。
マンツーマンで接していませんからね。
ただし、患者の目の前に行き、質問形式で情報収集する場合は単位時間位含まれます。
カルテ記載は単位に含めていいの?
患者に介入した後のカルテ記載時間は単位に含めていいのでしょうか?
カルテ記載の時間は、単位として算定することはできません。
マンツーマンでリハをしている時間ではないので、単位時間位含まれません。
カルテ記載は単位とは別の仕事として扱われます。
リハ中に患者がトイレに行った場合は単位に含めていいの?
リハを中断して患者がトイレに行った場合は単位に含めていいのでしょうか?
療法士が介助(トイレドアの開閉・呼び出しボタンの対応など)をする場合は単位に含まれます。
ただし、完全自立で1人でトイレに行く(整形外科の外来患者など)場合は、その時間は単位に含まれません。
その場合は、トイレの時間(5分程度)を差し引き、実質25分の介入をしないと1単位の算定はできないと思った方がいいです。
リハビリが中止したら単位はどうすればいいの?
患者の体調不良や、病棟に呼ばれて外来診察に行ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
この場合、単位取得はできません。
例えば、10分介入してからリハビリが中止になったら単位取得できませんが、夕方にまた10分実施して分割介入し、合計で20分介入したら1単位の取得が可能です。
まとめ
リハビリの1単位は20分ですが、その時間の使い方は様々です。
どんなときに単位が取れず、どんな時に単位が取れるのか確認し、1単位のルールをしっかりと把握していただきたいと思います。