理学療法士の仕事内容ってどんなことをするんだろう?
理学療法士の働く場所や年収、将来性を知りたいなぁ。
実際に僕が学生の質問に答える時と同じような内容を話していきます。
【この記事で分かること】
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理学療法士の仕事ってどんなもの?
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理学療法士の年収ってどれくらい?
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理学療法士の将来性はあるの?
理学療法士ってなんだろう?
そう思っている人も多いのではないでしょうか。
特にこれから理学療法士を目指す学生にとって、将来も理学療法士としてやっていけるのか?
というのはとても重要なことだと思います。
理学療法士としての仕事も徐々に拡大しており、10年前の状況とはかなり変わってきました。
そんな『リハビリするひと』をもう少し詳しくお話するよ!
ここでは私が生涯の仕事として選んだ『理学療法士』についてお話させて頂きます。
とくに学生指導中に質問されることがおおくなってきた
- 仕事内容
- お金
- 休日
について詳しくお話していきます。
理学療法士は稼ぎにくくなったし、仕事も介護寄りになってきたけどまだまだ戦える職業ですよ!
理学療法士の仕事の変化!体の機能を改善させる→生活を改善させる
理学療法士は英語で『physical therapist(フィジカルセラピスト)』と言い、我々は理学療法士のことを『PT(ピーティー)』なんて呼んだりもします。
我々の仕事はケガや病気で日常生活を送るのに不自由が生じた人の手助けを行うことなんです。
理学療法士は動作の専門家から生活の専門家へ…
理学療法士とは?と聞かれると『動作の専門家である』というのが一般的でした。
しかし、最近では理学療法士は動作の専門家だけではやっていけなくなりつつあります。
理学療法士が身体機能を重要視するのは変わらないけど、さらにADLや予防リハといった領域も重要になってきているんだ!
これからの理学療法士を考えた記事がこちら
理学療法士は生きていけるのか?今後の生活と需要について考える >>>
- 理学療法士は機能回復させる
- 作業療法士はその機能を利用して生活を向上させる
- 言語聴覚士は言葉・精神・嚥下から生活を向上させる
そういった流れでなく、そのすべてを理学療法士が請け負うべき時代になってきています。
理学療法士の働き場所の変化とは?病院から介護保険施設へ
理学療法士の働く場所も変化しており、10年前には
- 一般病院
- 大学病院
- 整形外科(クリニック含む)
- 個人病院
- スポーツ関連
が主だったのですが、最近になってその活躍の場を変化させています。
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 訪問リハビリテーション
などが多くなってきています。
特にデイサービスの求人は最近激増してる印象だね。
高齢者向けのサービスが増えてきているよ。
2000年前後のように、若い患者さんをみたい!スポーツ関係に行きたい!と思ってそこで活躍できる人は少なくなってきました。
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理学療法士の仕事とは?予防リハが推進されている!
理学療法士は主に入院患者や外来患者の機能回復訓練を行います。
外来とは入院患者以外で、自宅などから通ってくる患者の事
機能回復訓練というと難しいように思いますが、ぼくたちが患者さんの体を触ったり動かす事で動きやすくすることを目的としています。
また、腰痛などで動作に制限がある場合、痛みの出にくい動作の指導を行ったりもします。
もちろん
- マッサージ
- 筋力トレーニング
- 物理療法(機械を使ったリハビリ)
- テーピング
- 歩行練習
- 動作練習
など、患者さんの生活活動全てに焦点を当て、リハビリを行っていくのです。
生活動作とは主に
- 寝る
- 座る
- 立つ
- 歩く
といった動作の事で、このような基本的な動作を獲得しつつ自立した生活を支援していく、というもの。
まだ痛くない人も、予防的な観点でリハビリをする場合も多いよ!
最近の理学療法士の働きとして、疾病予防といってケガや病気をしにくくする体づくり(予防)に努めていきます。
現代ではロコモティブシンドロームという疾患も増えてきているので、予防的なリハビリの需要も増えてきています。
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いつまでも元気で生活しましょう!
数年前にぼくがロコモの講演をしたら70人以上の地域の方が集まってくれました。
それだけ認知されている&興味を持たれているということでしょう
気になる理学療法士の収入:PTの平均年収や休日は?
理学療法士の平均年収は約400万円です。
色々な所で年収の数値が出ていますが、【careergarden】というサイトでは
4,069,600円
という平均値がはじき出されています。
30歳代の平均年収が3,950,000円だそうなので、少しだけ上回っているようですね。
現代社会において300万円台の給料で家族3人を養う家庭もあるみたいなので、ちょっとだけお給料はいいのかもしれません。
セミナーや有料コンサル、研究や本の出版などで稼いでいる人もいるよ!
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理学療法士の休日はどれくらいあるの?
理学療法士の休日は週休2日の所が多いです。
大体、年間休日は108~120日くらいが多いのではないでしょうか。
日曜出勤などもありますが、その代わり平日の休みがあるので銀行や市役所にも行きやすいです。
平日のディズ〇ーランドも空いてるから平日休みはおすすめ!
▼休みについて全力で書いた記事はこちら▼
理学療法士が急増した中で将来も生活していけるのか?
2018年現在で理学療法士の資格取得者は全国で16万人を超えました。
10年前は6万人しかいなかったので、爆発的に増えており、これから理学療法士の名前を聞く機会が増えていくと思われます。
それと同時に、今まで引く手あまた(需要がたくさんあった)時代が終わりをつげ、能力や技術のある理学療法士のみが選別されていく時代になると言われています。
選ばれない理学療法士はクビになるでしょうし、就職もかなり大変になってくるのではないでしょうか。
これからの時代で重要なのは『選ばれる』こと!
これから理学療法士として頑張っていくなら、重要なのは『勉強している』ことや『技術がある』という事ではないと思うんですよね。
これからの時代は『人柄』がカギを握ります。
例え技術があっても、人間的に嫌いな人の治療は受けたくないと思うんですよね。また、そのような理学療法士や病院はSNSですぐに拡散されてしまうと思います。
とはいえ、理学療法士を選ぶのは患者です。
- 知識や技術が優れている理学療法士
- 人柄が良い理学療法士
果たしてどちらが選ばれるのでしょうかね。
どっちも持ち合わせていることがベストなのは間違いないのですが…。
選ばれる理学療法士になる為の記事を書きましたので、詳しくはこちらをどうぞ!
さいごに:理学療法士は国家資格!安心して働き続けるには努力が必要!
理学療法士がいままでのように『安心して』『安定して』働き続けることは難しいかもしれません。
特にこれから理学療法士を目指す人にとって、学校や実習で習ったことだけを武器に戦うのは不十分です。
これからも選ばれる理学療法士となり、なにか一つでも技術や特技を身に付ける必要が出てきます。
その最たるものが『コミュニケーションスキル』ではないでしょうか。
【技術を磨こう!合わせて読みたい】