「もう限界かも…」
「自分は理学療法士に向いていないのかも」
そんな不安を抱えていませんか?
理学療法士1年目で仕事を辞めたいと思うことは特別なことではありません。
私も5月くらいには辞めたいと思っていましたし、実際に上司に『辞めたいです』と相談に行ったこともあります。
毎日の業務や人間関係に嫌気がさしてしまう人も多く、それでも「1年で辞めたら甘えだ」と、ひたすら頑張る人が大多数です。
しかし、自分を責める必要はありません。
辞めたいと感じるのは誰でも感じる普通のことです。
厚生労働省の調査によると、約10人に1人が1年以内に退職しているそうです。
この記事では、新人1年目で辞めたいと思う理由や、続けるべきか辞めるべきかの判断基準、そして後悔しない次の一歩について具体的にお伝えします。
同じ悩みを抱えている人も、多くいます。
まずは安心して読み進めてください。
理学療法士1年目で「辞めたい」と思うのは甘えじゃない

理学療法士として働き始めて1年目で、「もう辞めたい」と感じてしまうのは当たり前です。
私もそうでした。
- 理想と現実のギャップ
- 慣れない人間関係のストレス
- 業務量の多さと心身の疲弊
- 責任の重さと成長実感のなさ
- 給料や将来への不安
などが主原因です。
でも、その気持ちはだれでも感じるもので、あなただけが甘えているわけではありません。
むしろ、心と体が限界を訴えているサインかもしれません。
理学療法士1年目は誰でもつらい時期
理学療法士として社会に旅立ったばかりの1年目は、誰にとっても試練の時期です。
- 学校で学んだ知識と現場の現実のギャップに戸惑う
- 思うように患者さんを改善できず、無力感を味わう
- 先輩や上司との人間関係に悩む
- 慣れない記録業務や書類作成に追われる
- 残業が多く、プライベートの時間が削られる
- 肉体的・精神的な負担が大きい
などと、学生時だとは全く違う環境に置かれるわけですからね。
また、先輩や同期と自分を見比べて「自分だけできない」と焦ってしまいがちです。
1年目だからこそ、周りと比べて自分に劣等感を感じてしまい、辞めたくなることはよくあります。
理学療法士が向いていないと感じるのは「環境の問題」も大きい
理学療法士として働いて1年目で「自分には向いていないのかも…」と感じる人は多いです。
職場に馴染めなかったり、周りに比べて劣等感を感じたり。
理由は様々ですが、意外とあなたの能力ではなく、職場の環境が原因だったりします。
- 教育体制の不十分さ
- 成果を出せず自信を喪失
- スタッフ間の人間関係の悪化
- 上司の高圧的な態度
などにより、あなた自身が萎縮してしまうことも多々あります。
あなたがこの仕事に「向いていない」のでなく、「この職場が自分に合っていない」可能性も非常に高いです。
「辞めたい」は“甘え”ではなく体と心のサイン
「辞めたい」と感じる気持ちは、決して甘えているわけではなく、あなたの体と心が限界に近づいているサインかもしれません。
理学療法士1年目は、慣れない業務・責任・人間関係の中で、患者を治療しなければならず、少なからずプレッシャーを感じ精神的にも肉体的にも疲弊しやすい時期です。
「頑張らなきゃ」と無理を重ねるほど、心身ともに疲弊していきます。
- 毎朝、職場へ行くのが苦痛に感じる
- 食欲に変化がある
食べられない・食べ過ぎるなど - 睡眠に変化がある
寝付きが悪い・夜中に目が覚めるなど
などの変化があれば、それはちょっとマズい兆候です。
そう感じているのであれば、自分を責めるのではなく、「今の環境が合っていないのかもしれない」と一歩引いて見つめ直すことが大切です。
そして、その職場を辞めることも選択肢としては有効です。
辞めること=逃げではなく、自分を守る選択であることを忘れないでください。
理学療法士1年目で辞めたい理由4つ

理学療法士1年目で「辞めたい」と感じるのはあなただけではありません。
ほぼ全ての新人PTがそう思っていると思いますし、実際に私は1年目から辞めたいと思っていました。
いろいろ調べた結果、1年目でも辞めたいと思った主な理由は以下の通りです。
- 人間関係のストレス
- 業務量の多さ
- 成長実感のなさ
- 残業や給料の不安
こうした悩みは新人PTの共通の課題です。
なぜこの理由で辞めたくなるのか、さらに詳しく解説していきます。
辞めたい理由①人間関係のストレス
新人のうちは人間関係に最も悩み、それが原因ですごくストレスになるものです。
- 先輩が厳しい
- 『その治療の根拠は?』とか言われる
- 医師・看護師への報告がイヤ
- 患者とおしゃべりするのが苦痛
- 電話対応をしたくない
- 人と関わりたくない
など、コミュニケーションがイヤだ、という人も多いと思います。
特に『注意されたくない』『叱られたくない』『質問や相談しにくい』という環境ではかなり疲弊してしまいます。
私は電話対応が苦手だったり、先輩(指導者)との会話が苦痛だったりして辞めたいと思っていました。
人間関係のストレスは、仕事を辞めたくなる最大の要因のひとつです。
辞めたい理由②業務量の多さ
理学療法士の1年目は、覚えることが多く、リハビリ以外の業務にも追われがちです。
- カルテ記入
- カンファレンス
- 書類作成
- 先輩への報告
など、定時間内に仕事が終わらないことも多いです。
また、休日も勉強会や研修に参加したり症例報告のレジュメを作るなど、本当に疲れます。
この業務量の多さから「仕事に行くのがつらい」と感じるのであれば、『辞めたい』と思うのは自然なことです。
辞めたい理由③成長実感のなさ
理学療法士1年目は、覚えることや対応する業務が多いくせに、なかなか成長を実感しにくいです。
- 知識や技術が追いつかない
- 患者対応で失敗してしまった
- 周りより遅れている気がする
などの経験が続くと、不安になってしまいます。
実際には成長は確実にしているんですけど、それを『認めてくれる人』がいないとなかなか気づきにくいんですよね。
この成長実感のなさから、もう辞めたいと感じる新人も多いです。
辞めたい理由④残業や給料の不安
- 残業の多さ
- 休日の少なさ
- 余暇時間の少なさ
- 給料の少なさ
これは『辞めたい』と思う十分な理由になります。
理学療法士1年目はどうしても残業が増えがちです。
カルテを書くスピードも遅いですし、仕事自体の効率も悪いから残業になってしまいます。
さらに勉強会の参加や、症例報告のためのレジュメ作りなどでプライベートの時間がほとんど取れないことも少なくありません。
さらに20代の平均年収は約350万円と決して高くはないため、生活や将来に対する不安が消えない場合があります。
特にお金に関しては、「このままで大丈夫だろうか」と心配になり、仕事を辞めたいという気持ちが強くなるのも当然なことです。
理学療法士1年目が辞める前に考えたい3つのチェックポイント

辞めたい気持ちが強くても、勢いだけで退職してしまうのは危険。
まずは一度冷静になり、本当に辞めるべきかを判断すべきです。
でもそれはなかなか難しいので、ここでは退職を判断する前に考えて欲しい3つのチェックポイントを紹介します。
本当にやめるべきか、残るべきかをここで判断してください。
考えるべきポイントはこの3つ
- 今の悩みは「職場を変えれば解決できる」内容か?
- 「辞めたい理由」を言語化できるか?
- 「次のステップ」を考えているか?
今の悩みは「職場を変えれば解決できる」内容か?
仕事がつらくて「辞めたい」と感じたとき、まず最初に確認してほしいことがあります。
それは今の悩みは「職場を変えれば解決できる」内容か?ということ。
あなたの悩みが転職で解決できるなら良いですが、そうでないなら転職しても意味がありません。
簡単に表にしてみたので、自分がどんな悩みを持っているのかを洗い出し、それが転職で解決できそうかどうかを考えてみてください。
| ✅ 職場を変えれば解決できる悩み | ⚠️ 職場を変えても解決できない悩み |
|---|---|
| 先輩や上司が厳しい・パワハラがある | 人と関わるのが苦手で気疲れする |
| 雰囲気が悪く、相談できる人がいない | 「自分はうまくやれない」と感じる |
| 残業が多く、定時に帰れない | 時間管理や段取りが苦手で仕事が終わらない |
| 基本給が低く、昇給・賞与も少ない | 給料に対する期待が高すぎる |
| 雑務が多く、リハビリ業務が少ない | やりたい分野や目標が定まっていない |
| 職場の雰囲気が重く、つまらない | どんな環境でもやる気が出ない |
| 教育体制が整っていない、放置 | 自己成長への意欲が低い |
| 有休が取りにくく、休みづらい | 休みの日も仕事のことを考えてしまう性格 |
| 同期や他職種との関係が悪い | 他人と比較して落ち込みやすい性格 |
| 上司が意見を聞かずワンマン | 自分の意見を言うのが怖くて我慢してしまう |
判断の目安
- ✅ が多い人 → 環境を変えれば悩みは軽くなる。転職を検討してOK。
- ⚠️ が多い人 → 自分の考え方や働き方を見直すべきで転職しても意味がない。
「辞めたい理由」を言語化できるか?
「辞めたい」と思ったけど、それを言語化できますか?
『なんとなく辞めたい』という理由では、転職したとしても失敗するリスクがあります。
例えば
- 人間関係が悪い
- 業務量が多い
- 給料が低い
など、原因を具体的に書き出せれば転職しても良いと思います。
転職は仕事から逃げることが目的ではなく、仕事を改善するためにするんです。
「次のステップ」を考えているか?
辞める決意をしたけど、今後何をしたいかは固まっているでしょうか。
なんとなく辞めるのは良くないですが、『なんとなく』で次の職場を決めるのはもっと良くないです。
そういった方は絶対に後悔するので、転職する前に『何のために、何をするために転職するか』を明確にしておきましょう。
お金や休日などをメインに考えるのもよいのですが、できれば業務内容を中心に考えてみてください。
- 技術を磨ける環境に行きたい
- 訪問リハや自費リハに挑戦したい
- スポーツ整形を見たい
- 新しい資格が欲しい
など、転職の目的を定めた方が成功する確率もグッと上がります。
理学療法士1年目で辞めるべき?続けるべき?判断基準10項目

理学療法士1年目で「もう辞めたい」と感じる人は少なくありません。
しかし、その判断基準がよくわからない人もいると思います。
本当に辞めるべきか? それとも続けるべきか?を冷静に見極めることが大切ですが、なかなか難しいですよね。
ここでは、『この症状があったら絶対にやめるべき』と思われる10個の基準を紹介します。
この10項目のうち、一つでも当てはまればやめるべきです。
| ⚠️ 理学療法士1年目でも辞めるべき判断基準 | 解説 |
|---|---|
| ① 毎朝「職場に行きたくない」と強く感じる | 通勤を考えるだけで憂鬱で涙が出るなどの状態は限界のサイン。 |
| ② 上司や同僚からのパワハラ・モラハラ | 無視・暴言・人格否定などの環境では、どんなに努力しても無駄。 |
| ③ 長時間労働・サービス残業が当たり前 | 「新人だから」で片付ける職場はブラック。 |
| ④ 教育・指導体制がまったく整っていない | 放置、質問しても冷たくあしらわれる職場は居るだけ無駄。 |
| ⑤ 相談できる先輩や同僚が一人もいない | 孤立して悩みを抱える環境は一番のストレス。 |
| ⑥ 食欲・睡眠・体調に明らかな変化が出ている | 「寝つけない」「食べられない」「体が重い」は、メンタル不調のサイン。 |
| ⑦ 給与・待遇が低すぎて生活が苦しい | 20代で年収350万円以下、残業代が出ない職場は見限るべき。 |
| ⑧ 上司や同僚の愚痴・悪口が蔓延している | ネガティブな職場は雰囲気も最悪。 |
| ⑨ 「このままいても成長できない」と感じている | 学びの少ない職場に時間を使うのは無駄。 |
| ⑩ プライベートの時間が完全に奪われている | 仕事だけの毎日より自分の時間を取り戻そう。 |
いかがでしょうか。
ここで挙げた10個ははかなりやばい職場の特徴です。
こういった職場は絶対に避けるべきです。
新人で辞めても再就職は大丈夫
「新人なのに辞めると再就職が大変では?」
と思うかもしれませんが、全く心配はいりません。
むしろ良いことのほうが多いんです。
- 目的を持てば転職はむしろ前向きになれる
- 第二新卒(入社3年未満)は新卒扱いで採用されやすい
- 実務経験がある分、企業からの評価も高い
- SNSでも「第二新卒で楽しく働けた」という声が多い
- 辛い職場に縛られず、早めに動く方が有利
などの理由から、1年目でも積極的に転職しても大丈夫です。
実際に全国求人情報協会の調査によると、入社2~4年目の人のうち 22.3% が「転職した」と回答しています
辛い職場はさっさと切り捨てて、早めに再就職して新しい一歩を踏み出すのがよいでしょう。
理学療法士の転職は早い方が良い理由

若いうちならキャリアの軌道修正がしやすい
この職場、なんか合わないかも…
と感じているなら、早めに環境を変えるのは全然アリです。
若いうちなら間違った道に進んでしまったとしても修正が効きやすいです。
つまり『転職に失敗してもまだやり直せる』ということ。
「まだ1年目だから転職は早いかな…」なんて遠慮せず、今のうちに動くことが、将来の成長への近道です。
実際に理学療法士の平均勤続年数は約7.3年とされており、40年間働くうちの実に5.5回も転職している計算になります。
実際に私も3回転職していますので、転職は全く恥ずかしいことではないんですよね。
転職で得られる条件の幅が広い
理学療法士の求人市場では、1〜3年目の若手はかなり貴重です。
まだ何にも染まっていないみなさんは、採用側も積極的に受け入れる傾向があります。
早めに転職を考えれば、条件の幅が広い状態で選ぶことが可能。
- 給与・年収の水準が高い職場
- 休日・休暇の取りやすい職場
- 教育・研修制度が充実している職場
- 人間関係・職場の雰囲気が良い職場
- 勤務地・通勤の利便性がよい職場
など本当に選びたい放題です。
逆に年数を重ねてから転職すると、希望条件とマッチする求人を見つけにくくなる場合が多いので若いうちに転職するのは本当にお勧めします。
もちろん、今の職場に不満がある場合に限りますよ。
早めの行動が選択肢を増やす
理学療法士の転職は、早い段階で行動することに多くのメリットがあります。
- 若いうちにキャリアを軌道修正できる
- 精神的・体力的負担を最小限にできる
- 条件の幅が広く、自分に合った職場を選べる
- 離職歴が短く、転職リスクが少ない
- 時間に余裕を持って選択肢を比較できる
1年目でも辞めたいと感じたら、まずは情報収集を始めることが大切です。
まだまだ先の長い理学療法士人生なので、我慢する必要はないと思いますよ。
理学療法士1年目が転職を考えるなら使うべきサイト2選

1年目で仕事を辞める場合、次の職場選びは慎重になりたいところ。
でもみなさんは初めての転職で、どうやって転職先を選んだら良いかわかりませんよね。
求人選びはもちろん、条件交渉や書類作成、面接対策は不安です。
そんな時は、若手や新人向けのサポートが充実した転職サイトを利用するのがおすすめです。
希望条件や悩みに応じて専門スタッフが相談に乗ってくれるので、初めての転職でも安心して進められます。
転職エージェントって何?と言う方はこちらの記事が参考になると思います。

PTOTSTワーカー:新人向けサポートが手厚い
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PTOTSTワーカーの利用をすべき人はズバリ「初めて転職する人」です。
転職をする理学療法士の実に半数が「失敗した」と感じており、しかも初めての転職ならなおさら失敗する確率が高くなります。
- 思ってた仕事と違った
- 聞いていた給料と違った
などのトラブルが絶えません。
しかし、PTOTSTワーカーの担当者の丁寧さや、求人数の多さは転職初心者にとって有難いもの。
失敗だ、ミスった、という転職活動をしないために、ぜひ登録して活用しつくして頂きたいものです。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。



レバウェルリハビリ:初めての転職でも安心して相談できる
レバウェルリハビリがお勧めできる人は
- すぐにでも転職・就職したい人
- 家の近くに求人情報が少ない人
- 転職活動する時間がない人
- 給与面などの交渉をお任せしたい人
などという方は、ぜひレバウェルリハビリの利用をおすすめします。
悩んでる暇があるなら、行動に移したほうが吉。転職は「思い立った時」がチャンスです。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。



まとめ:辞めたいと思ったあなたへ伝えたいこと


理学療法士1年目で辞めたいと感じるのは、決して甘えではありません。
新人のうちから自分の職場のデメリットを感じとり、行動に移そうとする姿勢は大したものです。
しかし、感情に任せて辞めるのはお勧めしません。
この記事でお伝えしたように
- 今の悩みは「職場を変えれば解決できる」内容か?
- 「辞めたい理由」を言語化できるか?
- 「次のステップ」を考えているか?
を確認すべきです。
そして、あなたの職場が絶対にやめるべき職場なのかを考えてください。
記事の真ん中らへんに10項目がありましたね。
再度確認してください。
- 毎朝「職場に行きたくない」と強く感じる
- 上司や同僚からのパワハラ・モラハラがある
- 長時間労働・サービス残業が当たり前になっている
- 教育・指導体制がまったく整っていない
- 相談できる先輩や同僚が一人もいない
- 食欲・睡眠・体調に明らかな変化が出ている
- 給与・待遇があまりに低く、生活が苦しい
- 「このままここにいても成長できない」と感じている
- 職場の人間関係で強い孤立感や不安を抱えている
- プライベートの時間が完全に奪われている
この10項目のうち、一つでも当てはまればやめるべきです。
転職が初めての方は、まずは![]()
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仕事を辞めたいと本気で思っているなら、無理してその職場に付き合う必要はありません。
まず一歩、行動してみましょう。
若いうちは失敗しても大丈夫、我慢するよりも行動あるのみです。





