理学療法士として働いていると、「有給休暇をほとんど取れていない」「毎年消化しきれずに流れてしまう」という悩みを抱えている方は少なくありません。
しかし、有給を使えないまま働き続けることは、心身の健康を損なうだけでなく、あなたのキャリアにとっても大きな損失につながります。
今回は 「有給が取れない職場に残るデメリット」 を整理したうえで、なぜ転職を視野に入れるべきなのかを解説していきます。
1. 心身の疲労が積み重なり、患者対応に悪影響が出る
理学療法士は体力的にも精神的にも負担の大きい仕事です。
患者さんのリハビリ介助や長時間の立ち仕事、医師や看護師との連携、さらには家族への説明など、日々の業務は多岐にわたります。
本来、有給休暇は心身をリフレッシュし、仕事のパフォーマンスを維持するために存在します。しかし「忙しいから休めない」「職場の雰囲気的に申請できない」という環境にいると、疲労やストレスがどんどん蓄積してしまいます。
その結果、
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集中力が落ちて患者対応の質が下がる
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小さなミスが増えて自己嫌悪に陥る
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イライラしやすくなり、患者や同僚との関係が悪化する
といった悪循環に陥りやすいのです。
「有給を取れない職場にいる」=「理学療法士としての本来の力を発揮できない職場にいる」ということです。
有給は公休と違い、好きな日に休むことができます。
平日に有給をとって人の少ない観光地に出向いたり、目当てのアーティストのライブに行ったりと融通がきくのも有給のメリットですよね。
2. キャリアアップや学びの機会を失う
理学療法士は資格を取得してからも学び続けることが求められる職業です。
学会、研修会、勉強会、セミナーなど、スキルを磨く場は数多くあります。
しかし、有給を自由に取れない職場では、こうした学びの機会を逃してしまいがちです。
なぜなら休日が限られている中では、友人や家族とのプライベートを優先せざるを得ず、学会や研修への参加は後回しになってしまうから。
これは長期的に見れば大きな損失です。
キャリアアップにつながるチャンスを逃し、結果的に昇給や転職時の評価にも影響します。
「学びたいのに休みが取れない」という環境は、あなたの成長を阻害しています。
スキルアップの機会をしっかり得たいのであれば、有給取得に理解のある職場へ転職することが必要です。
3. プライベートの充実度が低下し、仕事のモチベーションも下がる
理学療法士の仕事は「人と向き合う仕事」です。
だからこそ、自分自身の心の余裕が大きく影響します。
有給を取れないことで、
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家族や友人との時間が減る
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趣味や旅行に行けない
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自分の体調管理が後回しになる
といった状況に陥ります。
プライベートが充実しなければ、仕事のモチベーションを維持することは難しいですよね。
逆に、有給をしっかり消化できる職場では「旅行でリフレッシュして患者対応に余裕が持てた」「趣味を通じて新しいコミュニケーションの引き出しができた」といった好循環が生まれます。
プライベートを犠牲にする職場に長くいるほど、仕事に対する熱意は失われていきます。
休みは我々にとって、とても大切なものなんです。
4. 職場の体質がブラックである可能性が高い
有給が「制度としてあるのに取れない」というのは、職場の体質に問題があるサインです。
たとえば、
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「有給を申請しにくい雰囲気」がある
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休みを取ると評価が下がる
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人員配置が少なすぎて誰も休めない
といったケースです。
これは明らかに 労働環境が整っていない=ブラック体質 の可能性が高いと言えます。
「法律上の権利である有給すらまともに使えない職場」では、将来的に働き続けることは非常に危険です。職員を大事にしない職場は、今後も待遇改善や働きやすさの向上を期待できません。
転職を通じて、もっと健全な職場環境に移ることを真剣に考えるべきです。
有給が難なく取れる職場はいくらでもあります。
レバウェルリハビリなどの転職サイトでぜひ探してみることをおすすめします。
5. 将来のキャリア設計が歪む
有給を取れない職場に長くいると、仕事と私生活のバランスが崩れ、ライフプランの選択肢も狭まってしまいます。
- 「結婚や子育てをしながら働けるのか?」
- 「資格を活かして他の分野に挑戦できるのか?」
こうした将来設計を考える余裕がなくなっていくのです。
そもそも、有給が取れない職場で働いていて、将来性があるかどうかも疑問です。
一方で、有給をしっかり取れる職場はワークライフバランスが整いやすく、長期的に安定したキャリアを築くことができます。
つまり、「有給が取れない職場に居続ける」=「未来の選択肢を自ら狭めてしまう」ことになるのです。
有給が取れない職場なんてロクな職場ではないので、しがみつく理由はほぼありませんね。
まとめ:有給が取れない職場は辞めてもいい
ここまで紹介したように、有給が取れない職場に残ることは、
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心身の疲労
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成長機会の損失
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プライベートの喪失
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ブラック体質への我慢
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将来設計の崩壊
といった多くのデメリットを抱えることになります。
理学療法士は今後も需要の高い職業です。有給をしっかり取らせてくれる病院や施設は数多く存在します。
「うちの職場は有給が取れないのが当たり前だから」と諦めてしまう必要はありません。
むしろ、それは転職を考える大きなチャンスです。
あなた自身の人生とキャリアを守るために、 「有給が取れない職場は辞める」 という決断をしてみませんか?