理学療法士の賞与(ボーナス)っていくらくらいもらえると思いますか?
ちなみにdoda(デューダ)によると2023年のボーナス平均支給額は107万1000円だそうです。
じゃあ理学療法士は?
今回は、理学療法士が実際に貰っているボーナスの平均と、ボーナスの支給事情についてお伝えします。
理学療法士のボーナスはいくら?
賃金構造基本統計調査|厚生労働省によると、理学療法士のボーナスは以下の通りです。
- 2017年:63万9,900円
- 2016年:70万1,200円
- 2015年:63万9,900円
- 2014年:60万9,900円
ちなみに2023年の理学療法士の年間ボーナス支給額は71万4,400円だそうなので、前述した一般的なボーナス平均支給額の107万1000円に全く届いていないのが現状です。
ボーナスの計算の仕組み
ボーナスはどんな計算式で決定されるかというと、以下の計算式に則ります。
ボーナスの計算式
基本給×支払い月数-税金
支払い月数とは『ボーナス○ヶ月分』と書いてあるアレです。
基本給が20万円で、支払い月数が4ヶ月分だった場合、ボーナスは年間80万円になります。
基本的には、年間支給月数を2で割った額が夏と冬に支払われるはずです。
この場合は夏に40万円、冬に40万円のボーナスが支給されます。
他にも企業の業績が良かったり、個人評価が良かった場合はボーナス金額がアップします。
ボーナスは何ヶ月分が平均なの?
ボーナス○ヶ月分が平均というデータはありませんでした。
色々な求人をみたとこと、体感では平均3.5ヶ月分くらいが平均ではないでしょうか。
PT・OT・ST WORKERの求人をランダムに求人を見てみた結果、最高で4.5ヶ月分でした。
ボーナスは年2回、夏と冬に支払われるのが一般的です。
ボーナス3ヶ月の場合、夏1.5ヶ月分、冬1.5ヶ月分になる場合が多いです。
もちろん施設によって変わるのでしっかり確認しましょう。
ボーナス支給額の差
ボーナスは働く施設の規模や勤続年数によって異なります。
基本的には基本給が多く支払い月数が多い施設はボーナスが多い傾向にあります。
令和2年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)の結果をもとにまとめました。
施設規模の差
施設規模は大きいほどボーナスが多い傾向にあります。
- 10~99人:57万1,300円
- 100~999人:69万7,100円
- 1000人以上:80万7,700円
勤続年数の差
勤続年数は長いほどボーナスが多い傾向にあります。
- 1年未満:6万3,900円
- 1~4年:67万5,800円
- 5~9年:70万1,000円
- 10~14年:87万6,700円
- 15年以上:98万6,400円
※男性のみ ※経験年数ではありません
ボーナスを増やす方法
ボーナスを増やす方法は
- 基本給を上げる
- 支払い月数を増やす
- 実績を上げる
この3つの方法が考えられます。
基本給を上げる
基本給を上げる方法は
- 昇給する
- 転職する
の2つの方法があります。
昇給する方法
昇給する方法は簡単です。
- 昇給のある職場に勤める
- 1年以上勤め上げる
上記を満たしていれば4月(5月の給与)から昇給します。
そこで基本給が20万円から21万円になればボーナスは上がります。
具体的にはボーナス3ヶ月分だった場合、80万円から83万円に上がる計算になります。
転職する方法
転職する方法は、自分の今の基本給より高い求人に応募し転職します。
自分で探しても良いですし、レバウェルリハビリなどの転職サイトを活用するのも良いです。
基本給が20万円から23万円になればボーナスは上がります。
具体的にはボーナス3ヶ月分だった場合、80万円から89万円に上がる計算になります。
支払い月数を増やす
支払い月数(ボーナス○ヶ月分)を増やすには転職するしか方法はありません。
具体的には自分の施設のボーナス月数を把握し、それ以上のところに転職するだけです。
その時注意したいのが基本給を下げないこと。
基本給が下がってしまうと、せっかくボーナスの支払い月数が増えてもボーナス支給額は下がってしまうかもしれません。
実績を上げる
実績を上げて企業の収益が上がればボーナスは増えます。
ボーナスには人事査定が入り、優秀な人には+αでインセンティブが付くことがあります。
その金額は企業によって異なりますが+5~10%程度だと思われます。
仕事にしっかり向き合い、上司に認められて良い査定を受ければボーナスは上がります。
ボーナスの疑問
新人理学療法士のボーナスは出るの?
新人理学療法士は夏のボーナスは出ませんが、寸志という形で数万円出る場合が多いと思います。
冬のボーナスは全額出るので安心してください。
新人のボーナスの平均金額は35万6,000円(年額)だそうです。
転職した初年度のボーナスは?
転職した初年度のボーナスは入職した時期によって変わります。
- 夏:前年10月1日までの入職
- 冬:4月1日までの入職
一般的にボーナスの査定期間は約6か月間です。
7月と12月に賞与が支給される場合、7月支給分の査定期間は前年10月〜3月、12月支給分の査定期間は4月〜9月とする場合が多いです。
その査定期間の間全て働いていれば、ボーナスがもらえるというわけです。
施設によっては、途中で入職しても日割りで計算してボーナスを支給するところもあります。
最も多いボーナスを出す求人は?
PT・OT・ST WORKERとレバウェルリハビリで検索した結果、最も多く賞与を支給する施設は、兵庫県にある介護老人保健施設でした。
ボーナスはなんと5.35ヶ月もでます。
基本給が20万円の場合、年間で107万円支給されます。
ボーナスが出ない求人もあるの?
ボーナスのない求人もあります。
実はボーナスの支払い義務は労働基準法で定められていません。
だからボーナスがなくても違法ではないんです。
とはいえ、そういう求人はもともとの総支給額が高かったり、インセンティブがあったりするので稼げないわけではありません。
よく求人を読んで、自分に合った職場を探す方がいいと思います。
例えば…
- 総支給30万円・ボーナス100万円で年収460万円
- 総支給38万円・ボーナスなしで年収460万円
どちらがいいと思いますか?
ボーナスだけに囚われてもいけないということです。
ボーナスがカットされた場合
「ボーナスがでない、または減らされる」といった理学療法士もいるかもしれません。
厚生労働省の発表ではボーナスは90.1%の人が貰っているらしいです。
もともとボーナスが出ない職場ならまだしも、カットされたりなくなったりする場合は少し危機感を覚えた方がいいと思います。
ボーナスがカットされた職場は去るべき
ボーナスは、あなたの働く職場が任意で業績や働きに応じて支給するものです。
法律で「ボーナスを支給しなさい」と言ってるわけじゃないんです。
だからボーナスが出なくても、何の問題もないんですね。
ただ、問題になるのは「いままで出ていたのに急にカットされた!」という場合。
働き方が変わっていないのに、ボーナスがカットされてしまうということは「業績が悪化している」ことの裏返しであると考えます。
ボーナスが60万→50万→40万とゆるやかに下がってく場合は100歩譲って良しとしましょう。
ただし60万→0になってしまうのはどう考えてもヤバイです。
明らかに経営難です。
こういった職場はさっさと転職して逃げたほうがいいです。
レバウェルリハビリにはボーナスがきちんと出る求人が本当にたくさんあります。
ボーナスが欲しい人は、ぜひ求人をチェックすることをおすすめします。