理学療法士の転職完全ガイド|平均年収・給料が高い職場・失敗しない選び方

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あなたは、日々の業務量や責任に対して給料が少なすぎる。

と思っていませんか?

 

定時を過ぎて働いても残業代が出なかったり、昇給額が少なく、将来に不安を抱えたりするのは私も含め、多くの理学療法士に共通する悩みです。

実際に「給料が安い」と感じている理学療法士は非常に多く、転職を考える一番の理由にとなっています。

 

同じ資格を持っていても職場によって年収には大きな差があるため、このような悩みを抱えるのは当然です。

そして、それは待遇の良い環境(職場)へ移ることで、簡単に解決することもできます。

 

今の給料に納得できないと感じたとき、それは転職を考えるタイミングかもしれません。

 

結論:給与・お金の悩みは転職でしか根本的に解決できない

理学療法士は、給料が安い人が多いです。

昇給が年にたったの数千円では、将来の収入に不安を感じるのは当たり前です。

10年後でも数万円しか給料が増えませんからね。

 

理学療法士という国家資格を持っていても、努力が給料に反映されにくく、生活や将来に不安を抱く人も多いのが現実です。

実際に「給与を理由に転職を考える理学療法士」は非常に多く、より条件の良い職場へ移ることで年収を改善する人も少なくありません。

今の職場で我慢を続けても抜本的な解決は難しく、すぐに解決するには転職するしかないのが現状です。

 

理学療法士の昇給は制度的に限界がある

理学療法士は本当に給料が上がりません。

例えば、マイナビコメディカルの『理学療法士が昇給するためには?年収の推移や給料アップの方法をご紹介』という記事を参考にすると、20〜24歳の平均年収と25〜29歳の平均年収は53万円の差があるそうです。

つまり、平均すると5年間で53万円の昇給が見込め、1年に換算すると5.3万円。月に換算すると4416円の昇給があることがわかります。

ボーナスもあるので一概には言えませんが、毎年の昇給は数千円であることがわかります。

(※賞与が4ヶ月ある場合、毎年の昇給額は3,312円です)

 

このことから、将来的に大きく収入を伸ばすことはほぼ不可能だと感じませんか?

10年でたった44,000円/月しか給料が増えないんですよ!

多くの病院や施設では、勤続年数に応じて自動的に上がる仕組みですが、その上昇幅はとても小さいのが現実です。

酷いところだと昇給が500円というところもあります。

こうした制度的な限界があるため、理学療法士が収入を大きく改善するためには転職という選択肢をとるしかないんです。

 

今すぐ「転職」を検討すべき人の特徴

理学療法士だからではなく、今の給料に不満があるなら要注意です。

物価も上がってきた今の時代、どう考えても昇給やボーナスの上がり幅が少ないのが現状です。

 

しかも数年働いても収入が変わらないと気づいたとき、あなたはなにか行動すべきです。

給料以外にも、福利厚生が充実していなくて、働いていて安心できない職場だったりすると、働き続けても不安は解消されません。

  • 給料の不安・不満がある
  • 将来の不安・不満がある

もし今の職場に少しでも不安・不満があるなら、転職を真剣に検討すべきときなのです!

 

 

理学療法士の給与の現状と相場

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、

  • 理学療法士の平均年収は約433万円
  • 月収は約30.09万円
  • 年間賞与は約71.44万円

となっています。

 

手取りはさらに少なくなるのが現実です。

一般的に、手取りは額面の75~85%として計算できるので、年収432万円の場合、実際に使える額(手取り)は324万円〜367万円となります。

 

さらに勤務先によって収入差は大きく、かつどの職場でも昇給額はごくわずか。

結果的に長く働いても大きな収入増は見込みにくい状況です。

 

職場別(病院・施設・訪問リハ)の年収差

理学療法士の給与は、同じ資格を持っていても勤務先の種類によって大きな差があります。

施設名/平均月収/平均年収
  •  一般病院:約23〜30万円/280〜400万円前後
  • クリニック:約28万円/336万円〜504万円
  • デイサービス:25〜40万円/300万円〜500万円
  • 訪問リハビリ:30〜50万円以上/400〜650万円前後

※参考:PT・OT・ST WORKERコンパス求人サイトマイナビコメディカル

 

一般病院の月給は安定していますが、年収は400万円程度が平均。

昇給も年に1回、1000〜5000円程度の金額なので伸びも悪いです。

回復期や慢性期の病院も大きくは変わらず、長く勤めても収入が大きく伸びることはあまり期待できません。

 

クリニックは月収が高いのが特徴ですが、基本給が低い職場も多く注意が必要です。

基本給が低いということは、賞与も少ないということ。

職場によって年収の差がかなりあるのも特徴です。

 

デイサービスや介護老人保健施設、特養では、平均すると350万円前後とやや低めの水準が多い傾向にあります。

ただし、リハビリスタッフは基本的にカレンダー通りの休みももらえますし残業も少ない場合が多いです。

 

訪問リハビリは基本給+出来高制や成果報酬の形をとることが多く、担当件数を増やせば増やすほど収入に反映されやすい特徴があります。

経験を積んだ理学療法士であれば、500万円以上の年収を実現しているケースも珍しくありません。

 

このように病院・施設・訪問リハでは給与体系が大きく異なるため、収入アップを目指すなら自分に合った働き方や職場の種類を見極めることが非常に重要です。

 

「自分の給料は低い?普通?」を判断する基準

 

自分の給料が低いのか、普通なのかを判断する明確な基準はありません。

働いている職場や地域、年齢や従業員の数なんかでも変わってきますからね。

それでも、やぱり平均的な給料を知っておき、それを下回るようなら給与アップを考えた方がいいと思います。

  • 平均年収:433万円
  • 平均月収:30.09万円
  • 平均賞与:71.44万円

もちろん年齢によって給与は変わりますが、ここで挙げた給与よりもとてつもなく低い場合(年収350万円とか)は、低すぎると判断せざるを得ません。

 

 

今より年収・給料を上げる方法

理学療法士の平均年収は433万円ということは今までお話しした通りです。

経験年数が増えると昇給するので、5~9年目で約401万円、10~14年で約447万円に到達すると言われています。

 

ここから給料を上げる具体策としては

  1. 経験を積む
    経験年数を重ねることで徐々に年収は上がっていきます。
  2. 管理職を目指す
    役職手当で年収24〜60万円の上乗せが可能。
  3. 給与の良い職場に転職する
    最も手っ取り早く年収を上げる方法です。

が最も現実的な方法と思います。

 

実際に経験年数を積むことで、収入は上がっていきます。

参考までに以下の表をご参照ください。

年齢層 平均年収(目安)
20〜24歳 約335.8万円
25〜29歳 約392.0万円
30〜34歳 約421.4万円
35〜39歳 約455.5万円
40〜44歳 約497.6万円
45〜49歳 約518.0万円
50〜54歳 約515.0万円
55〜59歳 約570.2万円

 

それでもやはり、手軽に年収を上げるなら転職が最も効率が良いです。

今までの実績や経験を活かせば、経験年数3年目でも年収450万円を狙えますし、10年目なら500万円も見えてきます。

 

実際に私も転職を3回して、年収が350万円→400万円→440万円→530万円と、30代ですでに500万円を突破しました。

だからこそ私は転職をお勧めしています。

給料が高い職場の種類と特徴

もしも転職をするとしても、適当に転職しても給料は上がりません。

給料が高い職場に転職しなければ無意味です。

 

理学療法士の給料は、勤務する施設の種類や規模によって大きく差が出ます。

基本的には

  1. 大学病院・共済病院などの大規模医療機関
  2. 規模の大きな病院・法人
  3. 専門的な医療を担う病院
  4. 都市部の病院
  5. 出来高制や歩合制がある訪問リハ
  6. 自費リハやスポーツ系リハビリ施設

このあたりを狙っていくと高収入な求人に辿り着きやすいです。

 

他にもボーナス・昇給制度がしっかりしている職場や、福利厚生や退職金も給料以外に重要なことなのでこの後に説明していきます。

 

 

ボーナス・昇給制度がしっかりしている職場の特徴

理学療法士が年収のことを考えるなら昇給やボーナスが安定して支給される職場であることがとても大切。

毎年どれだけ昇給するか、どのくらいボーナスが出るかがわかりやすい職場というのは自分の年収を把握するのに役立ちます。

  • 昇給:年に1回
  • 賞与:年に2回

というパターンが最も多いのですが、我々は回数より金額が気になりますよね。

昇給はいくらなのか賞与(ボーナス)は何ヶ月分なのか、求人票を見る際はこの2つが明記されているかを確認し、職場を選ぶことがとても大切です。

 

求人票で確認すべき昇給・賞与の項目

求人票で賞与を確認する場合、絶対に確認しなければならないことが

  1. 賞与の支給回数
  2. 賞与の支給月数
  3. 過去の実績

の3つが重要です。

年2回支給と書かれていても、実際の支給額が基本給の何ヶ月分かで年収は大きく変わります。

 

求人票で昇給額を確認する場合は

  1. 昇給額
  2. 昇給実績

を確認します。

「昇給あり」とだけ書かれていても、実際は数百円しか上がらないケースもあります。

実際にいくら上がるのか、または去年はいくら上がったのかを確認しておくことは、将来設計にもとても役に立ちます。

 

 

福利厚生が収入以上に重要な理由

福利厚生はみんなが軽く見がちですが、実際には生活の安心を支える大きな要素です。

  • 家賃補助や住宅手当
  • 扶養手当
  • 退職金制度
  • 医療費補助
  • 食事手当
  • 通勤手当

などは直接年収にも関与してくる重要な福利厚生です。

給与が多少高くても福利厚生が不十分なら、結局は支出が増えて生活にゆとりがなくなることもあります。

収入の数字だけでなく福利厚生を含めて総合的に判断することが重要です。

 

住宅手当・扶養手当・食事手当の有無

住宅手当や家賃補助は、基本的には賃貸の住居に住んでいる方に支給されます。

なぜか家を買った人には支給されないのですが、おかしな話です。

求人票を見ると住宅手当が「15,000円前後」の所が多いので、これだけで住宅手当がない職場より年収が18万円も多いと言えます。

社宅がある場合も同じことが言え、家賃という固定費を削減できるのはとても強いです。

 

扶養手当もよく見られる手当で、配偶者で13,000円、子どもで6,000円という記載がある求人が存在します。

私の職場の扶養手当は10,000円なので、それだけで扶養家族がいない人より年収が12万円も多いということになります。

 

食事手当は、病院自体に食堂があったり、病院に併設しているレストランやお弁当屋さん、パン屋さんの割引が受けられる制度です。

ランチが300〜500円程度で食べられるのが魅力です。

日本経済新聞の記事によると、働く人の平均的なランチの費用が外食なら1250円だそうです。

それに比べると、食事手当がある場合は750円もお得になる計算です。

これは月に20日勤務として、年収が18万円も多い計算になります。

 

これらの制度が求人票に明記されているかが、実質的な手取りや年収のポイントになります。

逆に、年収が低くてもこれらの福利厚生が充実して入れば十分に生活していけるということになります。

全てを合わせると年間で48万円、20年勤務すれば960万円にも上ります。

 

退職金の具体例・相場

退職金も、収入という意味では大きな意味を持ちます。

基本的には勤続3年以上で退職金が支給され、自己都合退社では半額になってしまいます。

以下に退職金のモデルケースを提示します。

 

勤続年数 モデル金額
3年 約15〜50万円前後
5年 約26〜89万円前後
10年 約65〜220万円 前後
20年 約150〜660万円前後(自己都合/法人都合等で差あり)
定年退職 約1,000超になるケースもあり(法人都合・定年退職条件が手厚い職場)

 

理学療法士は転職する機会が多いので、満額もらえる場合は少ないのですが、退職金の有無の差は生涯年収で考えると無視できません。

福利厚生が充実しているかは、「年収+手当・補助+退職金」の総額で判断すべき大きなポイントです。

 

 

給料・待遇で失敗しない転職の進め方

転職を考える際に大切なのは、給料の数字だけを追わないこと。

求人票の給料の数字以外に確認すべきことは

  • 昇給額と頻度
  • 賞与回数と何ヶ月分か
  • 各種手当の有無
  • 退職金の有無

これらを確認しなければ給与の全体像は見えてきません。

基本給や月の支給額がいくら多くても、昇給や賞与が少なければあまり意味はありません。

 

 

年収だけでなく制度面まで確認する重要性

転職活動では「給与」だけを基準にすると失敗します。

給料以外に貰える手当を計算すると

  • 住宅手当:18万円
  • 扶養手当:12万円
  • 食事手当:18万円
  • 年合計:48万円

とかなりの金額に上ります。

30年勤務すると、1,440万円にもなるので、絶対に確認することをお勧めします。

年収だけでなく、福利厚生まで確認して総合的に判断することがとても重要なのです。

 

面接で聞くべき給与・待遇の質問

求人票では拾いきれない情報は面接で聞く必要があります。

お金のことは聞きにくいと思いますが、それでも聞いておかないとダメです。

お金のことを聞いて不採用にされるようなら、そんなところで働いてはダメです。

 

面接で聞いておくべきこと

  • 昇給は毎年どのくらい上がるのか
  • 賞与は基本給の何か月分支給されるのか
  • 住宅手当の支給条件と金額はいくらか
  • 扶養手当の支給条件と金額はいくらか
  • 退職金は勤続何年から支給されるのか
  • 残業は月にどれくらいあるのか

これらを確認することで、給与の実態や将来の収入を正しく把握できます。

 

転職エージェントを活用するメリット

転職エージェントを活用するメリットは、ズバリ『給与面を自分の代わりに聞いてくれる』ということ。

先ほども言った通り、お金に関する質問ってなかなかしにくいですよね。

そんな時、転職サイトを使って転職エージェント経由で聞くことで、自分は特に何もせず情報を仕入れることができます。

 

転職サイトの人も商売なので、適当なことはしませんし、嘘をついたりしたら企業も転職エージェントも信頼関係が成り立たなくなります。

だから困った時は転職サイトの担当者に丸投げするのが一番です。

 

実際に使用したおすすめの転職サイト

 

まとめ:収入アップの最短ルートは転職サイトに登録すること

この記事をここまで読んだ方は、給与や待遇に不満を感じているんだと思います。

その根本的な解決には転職が最適です。

 

すぐに年収をアップさせる方法は転職しかないと言っても過言ではない。

これは本当です。

 

実際に私も転職を3回して、年収が350万円→400万円→440万円→530万円と、30代ですでに500万円を突破しました。

だからこそ私は転職をお勧めしています。

 

これまで紹介した重要ポイントを整理すると以下の通りです。

  • 給与だけでなく制度面も確認する
    昇給額、賞与回数、手当、退職金制度の有無を総合的にチェック
  • 福利厚生の充実度が生涯収入に影響する
    住宅手当や扶養手当、退職金制度の差は最終的に数百万円にもなる
  • 面接で具体的に質問する
    昇給の頻度や実績、賞与額、手当の詳細、残業代の支給状況を確認する
  • 転職エージェントを活用する
    給与や待遇の交渉も代行してもらえる

 

これらを総合的に判断することでお金に関する不満・不安は少なくなると思います。

単に年収だけを見るのではなく、制度・手当・将来性を含めた総合的な条件で職場を選ぶことで、満足度の高い転職を実現できます。

さらに転職エージェントを活用すれば、より希望に合った求人に巡り会うことも可能。

 

収入や待遇に悩む理学療法士は、まず転職サイトに登録して具体的な選択肢を確認することから始めるべきです。

レバウェルリハビリ

レバウェルリハビリは最近話題の転職サイトです。
リハビリ職に特化しているため、理学療法士の転職で登録必須!

リハビリ専門のキャリアパートナーが専属でつき、全国の求人に対応。
質もかなり拘ってます。

求人数も多いので、多くの情報を得ることができるのでおすすめです。

PT・OT・ST WORKER

PT・OT・ST WORKERは、リハビリ職に特化した専門の転職サイトです。
非公開求人もかなり多く、条件の良い求人が多いのも特徴。

全国に対応し、エージェントが直接医療現場に足を運んでいるのも信頼性が高いです。

リハ職は登録して損はありませんね。

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