転職するとき、求人票を見て「ここなら良さそう」と思って応募したのに、実際に入ってみたらブラックだった。
そんな経験したくないですよね。
私は理学療法士としてこれまで3回転職をしましたが、そのうち2回はまさにブラック求人に引っかかってしまいました。
面接では良いことばかり言われ、求人票にも「残業なし」「成果報酬」など一見ポジティブな言葉が並んでいましたが、実際は・・・。
あのとき、もう少し冷静に求人を見極める力があれば、無駄な転職を避けられたかもしれません。
この記事では、過去の失敗から学んだ「ブラック求人を見抜くためのポイント」を具体的に解説します
これから転職を考えている理学療法士・作業療法士の方には、ぜひ私の失敗談を反面教師にしてほしいと思います。
ブラック求人に引っかかる理由
私は転職する時に、求人票をよく読みます。
当然失敗したくないので、熱心に読み込むのですが、それでも失敗します。
理由は明らかで、求人広告の言葉を信じ切ってしまうから。
求人票をよく読んで、条件が良さそうな求人ほど危険である、と思います。
なぜ「条件が良さそう」に見える求人ほど危険なのか
求人票に「給与が高い」「残業なし」「休日が多い」と書かれていると、つい心を惹かれてしまいますよね。
条件だけを見れば理想的に思えます。
でも、これをそのまま信じて転職先を決めるのは本当に危険です。
なぜなら、条件が良すぎる求人には、人が定着しない理由が隠れていることが多いから。
実際に私も「残業なし」と書かれた求人に飛びついたことがありました。
しかし入ってみると、毎日のようにサービス残業が待っていました。
「高給与」という言葉に期待して選んだ職場では、体力をすり減らす激務やギスギスした人間関係に悩まされることも。
結局、求人票の条件なんて人を集めるための“エサ”に過ぎず、安心して働ける保証にはならないと痛感しました。
だからこそ今の私が伝えたいのは、「求人票の文字を鵜呑みにしないこと」です。
面接で突っ込んで質問したり、口コミをしっかり調べたりして、条件の裏側を見抜くこと。
それが自分を守るための大切な行動だと思います。
ブラック求人の典型的な特徴と見分け方
3回目の転職では、過去の失敗を踏まえて、まず求人広告の表面的な言葉に惑わされないことを意識しました。
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「残業なし」に隠された本当の意味
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「外部勉強会補助あり」の危険性
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「成果報酬」で消耗する働き方
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「月収25万円〜35万円」と書かれた求人に要注意
これは覚えておいた方がいいです。
「残業なし」に隠された本当の意味
「残業なし」
この意味を深く考えずに入職するのは辞めましょう。
表向きは「残業なし」ですが、実際にはサービス残業はあるのが当たり前だったり、「タイムカードを切ってから仕事をする」ように指示されたり。
嘘のような本当の話で、実際に経験しました。
本当に意味がわかりません。
また、本当に残業がなく定時で帰れる日もあるのですが、そういう日は「昼休憩もない」ため、結局ずっと働きっぱなしで心身ともに消耗していきました。
今でもいると思います。昼休憩で10分でご飯をたべて、昼休みを使って患者のカルテ整理や翌日の準備をする職場。
求人票の言葉を信じてしまった自分が甘かったと痛感しました。
「外部研修補助あり」の危険性
「外部研修補助あり」
と書かれていると、自己研鑽できる良い制度に思えますよね。
外部研修はお金もかかるし。
しかし実際は補助金を受けるための手続きが面倒で、結局自己負担になることも。
領収書を出したり、研修レポートを出したり総務に印鑑をもらったりとか面倒くさすぎ。
さらに対象は資格を取得するもののみに限定されていて、単なる自己研磨の勉強会は対象外。
おまけに、補助どころか強制的な外部研修の参加を求められるケースもあり、興味のない研修で土日を潰されるので最悪でした。
「外部研修補助あり」という響きに安心する前に、その実態をしっかり確認しておかないと、むしろ負担が増えるリスクがあります。
「成果報酬」で消耗する働き方
「成果報酬」
聞こえはカッコいいですよね。特に訪問リハでよく耳にします。
私は一時期訪問リハで働いていて、頑張れば稼げると思っていましたが現実は過酷。
教育やサポートはほぼゼロ、成果を出さないと評価されない。
成果報酬がない書類業務も多く、遅くまで働く日々。
自分の頑張りで稼げるということは、頑張らないと稼げないということです。
「月収25万円〜35万円」と書かれた求人に要注意
「月収25万円〜35万円」
こう書かれていると、高収入も狙える職場に見えますよね。
私も最初はそう思って応募した経験があります。
しかし、いざ働き始めると基本給が低く各種手当で水増しされていただけだったり、基本給が少ないためボーナスも少なく、年収にすると標準以下だった。という落とし穴がありました。
さらに「〜」と幅を持たせて書かれている場合、最初は一番低い金額からスタートするケースがほとんど。
実際には35万円どころか、25万円すら残業込みでようやく届くということも珍しくありません。
給与条件を確認するときは、基本給・各種手当・昇給実績をしっかりチェックすることが大切です。
ブラック求人を避けるための具体例
ブラック求人を避けるためには、求人票や面接から業務内容を深く汲み取ること。
疑ってかかることがとても重要です。
- 給与条件を細かく確認する
「月収25万〜35万」など幅のある表記は特に詳しく聞くこと。基本給や昇給についても聞いておくと良い。 - 残業・勤務時間の記載をチェック
「残業なし」とだけ書かれている求人は危険。むしろ『残業0〜5時間程度』と書かれている求人の方が安心。 - 福利厚生の実態を調べる
「研修制度あり」「補助あり」といった言葉は、実際に使われているか確認をすべき。 - 離職率や社員の定着状況を確認
離職率が高い会社は、待遇や職場環境に問題がある可能性大。口コミサイトやSNSで情報収集すると見抜きやすい。 - 面接時の対応を観察する
質問にきちんと答えない、すぐに内定を出そうとする、労働条件を曖昧にする場合は要注意。
基本的には面接で残業時間や休日の取りやすさ、教育体制や評価の仕組みまで聞くこと。
聞きにくい内容もあるかもしれませんが、自分が働く職場のことなので臆せず聞いてしまいましょう!
求人票だけではわからない「離職率」「残業時間」の見極め方
いままで話した通り、求人票の条件だけで決めると危険です。
「残業なし」「高給与」と書かれていても、実際はサービス残業が常態化していたり、忙しすぎて人が定着しない職場だったりします。
私も最初の2回の転職でこれに引っかかり、面倒臭い転職を2回もする羽目になりました。
転職はできれば1回で終わらせたいので、離職率や残業時間を確認すべきです。
方法として、口コミや転職サイトで離職率や働き方の実態を調べるのは必須。
自分で調べるのが面倒くさかったらレバウェルリハビリなどの転職サイトに登録して転職エージェントに丸投げしてしまいましょう。
さらに面接時の直感も重要で、スタッフの対応や雰囲気から職場の空気がつかめます。
なんとなくやばそうな職場は、面接の雰囲気でわかるもの。
私は3回目の転職でこの方法を実践し、ついに安心して働ける職場に巡り合うことができました。
ブラック求人を避ける習慣を身につける
ブラック求人を避けるには、求人票をただ眺めるだけじゃ絶対にダメです。
そして信じすぎも良くありません。
基本的には疑ってかかること、そして面接では給与や働き方などを具体的に質問し、なるべく正確な情報を掴みましょう。
求人票の言葉に飛びつかず、自分で確かめる習慣を持つことが、ブラックを避けるための一番の武器だと身をもって感じています。
まとめ
ブラック求人を見抜けるようになると、無駄な転職をしなくて済みます。
そして長く働ける職場を見つけやすくなります。
私も3回転職しましたが、最初の2回は求人票に踊らされて失敗しました。
面接では良いことばかり言われ、求人票にも「残業なし」「成果報酬」など一見ポジティブな言葉が並んでいましたが、実際はサービス残業がある上に、年収は平均以下。
でもその経験があったからこそ、今があります。
その経験をみんなにお裾分けするつもりでこの記事を書きました。
ブラック求人を避けるには、ちょっとした確認と情報収集の習慣が、めちゃくちゃ効きますよ。
あとは転職サイトをガンガン活用して、正しい情報を集めていきましょう。