この記事はバーグバランススケールの評価項目を網羅したものです。
使用道具・実施方法・点数・目的が網羅されているので、アンチョコ代わりにも利用できます。
コピーし、ワードなどに張り付けて印刷し、臨床に役立ててください。
※使い方
- この記事を印刷する
- 【道具】を準備し、【PTの指示】の通りに患者に声掛けする
- 0~4点の該当する数字に〇をつけていく
▽参考記事▽
バーグバランススケールの実施項目と目的
【PTからの指示】:手を使わず立って下さい
【目的】座位から立ち上がる際の重心の移動を上手くコントロールできるか
4:立ち上がり可能
3:手を用いれば一人で立ち上がり可能
2:数回試した後、手を用いて立ち上がり可能できない
1:立ったり、平衡をとるために最小限の介助が必要
0:立ち上がりに中等度ないし高度な介助が必要
【PTからの指示】つかまらずに 2 分間立っていてください
【目的】立位時に起こる身体動揺をコントロールできるか
4:安全に 2 分間立位保持可能
3:監視下で 2 分間立位保持可能
2:30 秒間立位保持可能
1:30 秒間立位保持に数回の試行が必要
0:介助なしには 30 秒間立っていられない
4:安全確実に 2 分間坐位をとることが可能
3:監視下で 2 分間坐位をとることが可能
2:30 秒間坐位をとることが可能
1:10 秒間坐位をとることが可能
0:介助なしでは 10 秒間坐位をとることが不可能
【PTからの指示】手を使わずに座ってください
【目的】座る際の前方向への重心コントロールができるか
4:ほとんど手を使用せずに安全に坐ることが可能
3:両手でしゃがみ動作を制御する
2:両下腿背側を椅子に押しつけてしゃがみ動作を制御する
1:坐れるがしゃがみ動作の制御ができない
0:介助しないとしゃがみ動作ができない
4:ほとんど手を使用せずに安全にトランスファーが可能
3:手を十分に用いれば安全にトランスファーが可能
2:言葉での誘導もしくは監視があればトランスファーが可能
1:トランスファーに介助者 1 名が必要
0:2 名の介助者もしくは安全面での監視が必要
4:安全に 10 秒間閉眼立位可能
3:監視のもとで 10 秒間閉眼立位可能
2:3 秒間は立位保持可能
1:閉眼で 3 秒間立位保持できないが、ぐらつかないで立っていられる
0:転倒しないよう介助が必要
※Step6.7.8の項目は、連続して実施するとよい。
4:一人で足を揃えることができ、1 分間安全に立位可能
3:一人で足を揃えることができ、1 分間監視
2:一人で足を揃えることはできるが、30 秒立位は不可能
1:開脚立位をとるために介助が必要であるが、足を揃えて 15 秒立位可能
0:開脚立位をとるために介助が必要で、15 秒立位保持不可
※Step6.7.8の項目は、連続して実施するとよい。
4:確実に 25 ㎝以上前方へリーチ可能
3:12.5 ㎝以上安全に前方へリーチ可能
2:5 ㎝以上安全に前方へリーチ可能
1:監視があれば前方へリーチ可能
0:転倒しないように介助が必要
※Step6.7.8の項目は、連続して実施するとよい。
4:安全かつ簡単に靴(あるいはスリッパ)を拾い上げることが可能
3:監視があれば靴(あるいはスリッパ)を拾い上げることが可能
2:自力で平衡を保ったまま 2.5~5 ㎝のところに置いたスリッパまでリーチできるが、拾い上げることはできない
1:検査中監視が必要であり、拾い上げることもできない
0:転倒しないように介助が必要で、検査ができない
※Step9.10.11の項目は、連続して実施するとよい。
4:上手に体重移動しながら、両方向から振り向ける
3:一方向からのみ振り向きができる。もう一方向では体重移動が少ない
2:横を向けるだけだが、バランスは保てる
1:振り向く動作中に監視が必要
0:転倒しないように介助が必要
※Step9.10.11の項目は、連続して実施するとよい。
4:4 秒以内に両方向安全に 1 周回ることが可能
3:4 秒以内に一方向のみ安全に 1 周回ることが可能
2:ゆっくりとなら 1 周回ることが可能
1:間近での監視が必要か、言葉での手がかりが必要
0:1 周するのに介助が必要
※Step9.10.11の項目は、連続して実施するとよい。
4:支持なしで安全にかつ 20 秒以内に 8 回足のせが可能
3:支持なしで 20 秒以上必要であるが、完全に 8 回足のせが可能
2:監視下であるが、介助不要で、完全に 4 回足のせが可能
1:最小限の介助で、完全に 2 回以上の足のせが可能
0:転倒しないよう介助が必要。または試行不可能
4:単独で継ぎ足を取ることができ、30 秒保持可能
3:単独で足を別の足の前に置くことができ、30 秒保持可能
2:単独で足をわずかにずらし、30 秒保持可能
1:検査姿勢をとるために介助を要するが、15 秒保持可能
0:足を出すとき、または立っているときにバランスを崩してしまう
4:単独で片足を上げ、10 秒以上保持可能
3:単独で片足を上げ、5~10 秒保持可能
2:単独で片足を上げ、3 秒もしくはそれ以上保持可能
1:片足を上げることはできるが、片足立ちを 3 秒保持することができない
0:試行不可能、もしくは転倒予防に介助が必要
カットオフ:36点(室内自立レベル) 46点(屋外自立レベル)