キム兄
2019年、認定理学療法士・指定研修の2コマ目『臨床・疫学研究の推進』で重要(試験に出そう)な部分をまとめました。
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【認定理学療法士試験対策】共通問題テスト:協会が目指す認定PTの役割
https://hanasaka-pt.com/https-hanasaka-p…dentified-pt-no1
臨床推論
対象者の訴えや症状から病態を予測し、仮設に基づき介入を決定する心理的過程。
気づき、経験、知識に基づく論理的思考による識別と選択の繰り返し(仮説の検証=推論)
対立仮説の立て方
- 第一仮説の次に高確率であると思われる要因
- 見過ごすと生命や重篤な機能不全につながるもの
- 治療方法が相反または異なるもの
臨床推論の流れ
旧来モデルのように順序だてた評価、治療でなく現状モデルは評価や治療を行いながら分析もしていく。
- 観察の後スクリーニングを実施
- 情報収集・分析・動作の観察・分析をしながら問題点抽出をする
- 主な課題、治療戦略、治療プログラムを組み実行する
疫学統計
実際の患者の有無、検査結果の陰陽という2つの要素で表すとき
- 感度:実際の患者で検査が陽性である割合
- 特異度:実際の患者でない者で、検査が陰性の割合
- 陽性的中立:検査が陽性で、実際の患者である割合
- 陰性的中立:検査が陰性で、患者でない割合
- 陽性尤度比(ようせいゆうどひ):検査が陽性であったとき、患者である頻度の高さ
- 陰性尤度比:検査が陰性であったとき、患者である頻度の低さ
計算式も覚えよう!
研究デザイン
- 記述研究:特定の記述(記述調査、症例報告)
- 探索研究:関係性の発見(コホート、症例対象、信頼性と妥当性、相関)
- 実験研究:原因と効果(RCT、シングルサブジェクトデザイン(single-subject-design))
研究種類と流れ
リサーチクエスチョン
- 関心領域の選択:経験や現状の実態・法則、専門的知見から選ぶ
- 研究課題の定義:対象の同定、理論的背景、変動要因の同定を明示する
- 目的の明確化:評価方法の開発、記述、関連性の追求、比較
研究のためのリサーチを実行し、エビデンスレベルでなくリサーチクエスチョンの種類によって解決できる研究デザインを追求する。
臨床的に有意味な変化
統計学的に優位差があっても、臨床的に有意味であるとは限らない。
Minimally-clinically-important-difference(MCID):臨床的意義を見い出せる最小限の指標上の差
シングルケーススタディ
基本構成
- 対象と介入内容の客観化
- 時間軸を明確に表示
- 適切な帰結尺度を用いた繰り返しの計測
基本デザイン
- withdrawal design:基準期、介入期の後に撤回相を設ける(A-B-Aデザイン)
- multipule-base line design:基準期と介入期を繰り返し検査するが、初回の基準期とほかの基準期と同じであることを標準と考えない(A-B-A-Bデザイン)
- change-criterion design:介入期を細分化して段階的な介入を続けていく
- alternating intervention design:セッションをそろえて異なる介入を行った際の比較
臨床における効果と適応
- observation:ありのままを見ること
- test/measurement:個々の現象を定量化
- assessment:個々の現象を関連づけ、解釈を加える
- diagnosis:原因・介入手段・予後を反映した客観的分類
統合指針
『人を対象とする医学系研究に関する倫理指針』として、疫学研究と臨床研究は平成26年に統合した。
主な改正点
- 研究機関の責務
- バンク・アーカイブ
- 登録・公表
- 倫理審査委員会の強化と明確性
- インフォームドコンセント
- 個人情報
- 利益相反の管理
- 研究資料の保管
- モニタリング・監査
主な用語
- 人を対象とする医学系研究:国民の健康の保持、患者の疾病からの回復、生活の質の向上に資する知識を得ることを目的とする活動
- 侵襲:心的外傷に触れる質問を含めた身体、精神に障害や負担が生じること
- 介入:疾病の予防、診断、治療のための投薬、検査を含む実施項目
協会が求める臨床・疫学研究
- 学術と機能の融合
- 時間軸のある実践的研究
- 理学療法士の需要
それらを保証・発展させる教育や研修が求められる。
まとめ
- 臨床推論(クリニカルリーズニング)
推論の流れ
対立仮説の識別・疫学統計 - 研究種類と流れ
リサーチクエスチョン
MCID
シングルケーススタディ - 臨床・疫学研究の倫理
統合指針
研究者と研究の推論 - 協会が求める臨床・疫学研究
学術と機能の融合
時間軸のある実践的研究
理学療法士の需要
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【認定理学療法士試験対策】:根拠に基づく理学療法
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