理学療法士の国家試験の要は実地問題です。
- 1問3点取れる
- 実地問題で42点以下だったら不合格
実地問題を軽く考えてると本当に落ちてしまうので、できるだけ間違えないようにしていきたいですよね!
ここでは、実地問題の解き方を紹介していきます。
- 問題文の主訴を確認する
- 文中の情報をしっかりと受け取る
- 情報を1つずつ整理する
- 画像に直接書き込む
- わからなかったら後回し
落ち着いて考えれば9割正解するので、慌てずに解いていきましょうね。
実地問題の文章問題で間違えないコツ
実地問題は文章問題が多く、焦っていると思わぬ勘違いをしてしまう場合があります。
- 間違ったものはどれか→正しいものを選んでしまう
- 2つ選びなさい→1つしか選ばない
「そんな間違いするわけないよ」と思うかもしれませんが、本当に多いんです!
だから解答をするときは十分気を付けておかなければなりません。
どう気を付ければよいか?というと、問題の要となる部分にアンダーラインを引き、〇つ選べなどの部分には〇で囲む方法が最も効果的です。
【例】
肝臓について正しいのはどれか。すべて選べ。
↓
肝臓について正しいのはどれか。(すべて)選べ。※()は〇で囲んだと思ってください
歩行周期について誤っているのはどれか。2つえらべ
↓
歩行周期について誤っているのはどれか。(2つ)えらべ ※()は〇で囲んだと思ってください
このように、『誤っている/正しい』の部分にアンダーラインを引き、『全て/1つ/2つ』などの部分を〇で囲うことでケアレスミスを減らすことが出来ます。
これをするだけでミスがなくなるのでおすすめ!
私も実践していました。
こんなミスで1問取り逃すのは非常にもったいないですからね。
国家試験対策:実地問題を解くコツは問題文をよく読む!
実地問題は長文だったり、画像問題であることが多く、なかなか受験者を苦しませます。
でもそこで焦っては奴ら(誰だ)の思うツボ。
まずは落ち着いて問題文を読み、何を言われているのかをしっかり確認しましょう。
問題文の主訴を確認する
実地問題は遠回しに色々な表現で私たちを翻弄します。
でもそんな姑息な手に惑わされないで!
まずは問題文をよく読み、主訴をしっかりとくみ取りましょう。
【例題】
36歳の男性。交通事故による外傷性脳損傷のため3日前に入院した。
病室訪問時、呼びかけても閉眼しており、大きな声で呼びかけたが開眼せず、体をゆさぶって初めて開眼したがすぐに閉眼してしまう。
JCS<Japan coma scale>で評価した意識レベルはどれか
このような問題が出てきた場合、この問題の主訴は『JCSの段階を知りたい』ということですので、まずはJCSのスケールを思いだしてみればいいわけです。
文中の情報をしっかりと受け取る
実地問題は長文ですが、その文章の中にヒントや解答が隠されています。
それを拾い出しましょう。
先ほどの例題でいうと、ヒントになりそうなのは『呼びかけても閉眼しており、大きな声で呼びかけたが開眼せず、体をゆさぶって初めて開眼したがすぐに閉眼してしまう。』という所です。
JCSのスケールを覚えていれば、どのレベルかは簡単に解けますよね。
情報を1つずつ整理する
長文では情報が一気に入ってくるので軽いパニックになりがちです。
そんなときは、情報を1つずつ取り分けていくといいですよ。
【例題】
36歳の男性。交通事故による外傷性脳損傷のため3日前に入院した。
病室訪問時、呼びかけても閉眼しており、大きな声で呼びかけたが開眼せず、体をゆさぶって初めて開眼したがすぐに閉眼してしまう。
JCS<Japan coma scale>で評価した意識レベルはどれか
この問題から取り出せる情報は以下の通りです。
- 36歳の男性
- 外傷性脳損傷
- 呼びかけで閉眼
- 大きな声で閉眼
- 体を揺さぶると開眼するがすぐに目を閉じる
こうしてみると、なんとなく5番目が引っかけっぽいような核心に迫っているように見えませんか?
箇条書きでも何でもいいので、迷ったら情報を1つずつ取り出してみると答えは見えてくる事ことが多いです。
国家試験対策:画像問題を解くコツは実際に『書き込む』
実地問題では画像問題が何問か出てきます。
画像を眺めていても解けないので、直接画像に文字を書き込んでください。
こうすることで、ごちゃごちゃな頭の中をスッキリとまとめることができます。
また、書てしまうことで覚えておく必要が無いので、脳の負担を軽減することができるんです。
画像の問題に強くなるためには「正常の画像」を見ておく
実地問題で画像に強くなるには、過去問の画像を眺めていてもダメです。
我々に必要なのは『障害のある画像を見ること』じゃなくて『健康な人の画像を見ること』なんです。
健康な状態の画像を知らなければ、障害のある画像を見せられても分かるはずありません。
そんなの正しい絵のない間違い探しをやってるようなもん。
だから画像に強くなりたいのであれば、正常な脳画像、正常なレントゲン画像をじっくりと見ておく必要があります。
インターネットで調べればいくらでも出てくるので、ぜひ実践してみてください!
国家試験対策:分からなかったら諦めて飛ばす!
実地問題は重要ですが、あまり時間をかけすぎてもよくないです。
試験時間と問題数を考えると1問に欠けられる時間は2分程度しかありません。
あまり悩みすぎてしまうようならその問題を飛ばして次の問題にさっさと行っちゃいましょう。
その際、マークシートも1つ飛ばすことを忘れずに!
終わり際にマークシートがずれていた、なんてなったらマジで笑えませんから。
問題を飛ばした場合、あとで分かるように問題番号に〇をつけるなどしておきましょう。
飛ばしたままにしないように、最後にはカンでもいいので、解答用紙は塗りつぶしておくように!
本当に分からなかったら、前の問題と同じ数字をマークしておく
いくら考えても分からないものは分からないです。
そんな時は、前の問題と同じ選択肢をマークして塗っておくといいです。
経験上ですが、国家試験って同じ回答が続くことが多いように感じます(なんとなくですw)
だから前の問題と同じ回答をマークしておけば当たるかもしれません。
他にも、迷ったら1にする、解答文字数がいちばん長いものを選ぶなど自分ルールを設けておくとアレコレ悩むことが無くなっていいです。
重要なのは、分かる問題をしっかり取っていくこと。
分からない問題は、たとえ実地問題だとしても1問や2問捨てても何の問題もないです。
まとめ
実地問題を解くコツは以下の通りです。
- 問題文の主訴を確認する
- 文中の情報をしっかりと受け取る
- 情報を1つずつ整理する
- 画像に書き込む
- わからなかったら後回し
一番重要なのが、分からなかったら飛ばすこと!
慌てず焦らず、まんべんなく勉強して合格点を目指していってください。