「今年のボーナス、少なすぎじゃない?」
いまボーナスが減額される人が増えています。
理由は簡単で、GemMedの記事によると2024年度診療報酬改定後に医業赤字病院は69%にも上るそう。
病院の売上自体が赤字だと、ボーナスが減らされる・または無くなるのは当たり前ですよね。
せっかく一生懸命働いているのに、ボーナスが出ないのは本当にきつい。
しかし逆に考えれば、きちんと黒字経営して儲けを出している病院もあります。
せっかく働いているんだから、きちんとボーナスが出る職場で働きたいですよね。
この記事では、ボーナスが減額される理由と、その対処法をお伝えします。
あなたのボーナスが、平均より高いのか低いのかも合わせてご参照ください。
理学療法士のボーナス平均と実態

賃金構造基本統計調査|厚生労働省によると、理学療法士のボーナスは以下の通りです。
| 年度 | 平均ボーナス額(参考値) |
|---|---|
| 2024年(令和6年) | 約 70万4,700円 |
| 2023年(令和5年) | 約 71万4,400円 |
| 2022年(令和4年) | 約 69万8,400円 |
しっかりと2024年は減っており、このままだと2025年もボーナスは減ると思われます。
ボーナスの計算方法
ボーナスはどんな計算式で決定されるかというと、以下の計算式に則ります。
ボーナスの計算式
基本給×支払い月数
支払い月数とは『ボーナス○ヶ月分』と書いてあるアレです。
基本給が25万円で、支払い月数が2ヶ月分だった場合、ボーナスは年間50万円になります。
基本的には、年間支給月数を2で割った額が夏と冬に支払われるはずです。
この場合は夏に25万円、冬に25万円のボーナスが支給されます。
ボーナスは何ヶ月分が平均なの?
ボーナス○ヶ月分が平均というデータはありませんでした。
色々な求人をみたとこと、体感では平均3ヶ月分くらいではないでしょうか。
レバウェルリハビリの求人をランダムに10個ほど求人を見てみた結果、最低で1ヶ月、最高で4.5ヶ月分でした。
ボーナスなしという求人はありませんでした。
ボーナスは年2回、夏と冬に支払われるのが一般的です。
ボーナス3ヶ月の場合、夏1.5ヶ月分、冬1.5ヶ月分になる場合が多いです。
もちろん施設によって変わるのでしっかり確認しましょう。
自分の職場は「平均より低い」のか?
2024年のボーナスの平均は70万4,700円なので、これ以下だと低いと言えます。
では、この金額をもらうには、月収がいくら必要なのか、ボーナス支払い月数と夏・冬の支払額の表を表にまとめました。
| 支払い月数 | 1ヶ月あたりの基本給 | 夏のボーナス額 | 冬のボーナス額 | 年間合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月分 | 約704,700円 | 約352,350円 | 約352,350円 | 704,700円 |
| 2ヶ月分 | 約352,350円 | 約352,350円 | 約352,350円 | 704,700円 |
| 3ヶ月分 | 約234,900円 | 約352,350円 | 約352,350円 | 704,700円 |
| 4ヶ月分 | 約176,175円 | 約352,350円 | 約352,350円 | 704,700円 |
ボーナス支払いが、基本給の3ヶ月分が平均なので、基本給が23万4,900円あれば平均を超えます。
支払い月数と、あなたの基本給を照らし合わせ、て表の基本給より低い場合、ボーナスは平均より低い可能性があります。
ボーナスが減額される主な理由

ボーナスが減額される理由はいくつかあります。
- 経営悪化や診療報酬改定
- 個人評価の引き下げ
- 賞与制度変更
- 新たな事業の開始
など複数の理由があります。
経営悪化・診療報酬改定
経営悪化の理由には
- 診療報酬の改定
単位数や点数の削減 - 人件費の高騰
若手のコスト高と離職率上昇 - 入院患者の減少
地域包括や在宅ケアなどが増えた
などが挙げられます。
そもそもお金が病院に入ってこない上に、出ていくお金が多いので赤字になりやすいです。
診療報酬は国が決めた内容なので、病院個体や我々個人ではどうしようもできないことが多いです。
だから比較的診療報酬の高い訪問リハが乱立したんですよね。
でもそろそろ訪問リハにもテコ入れが来ると思います、そうするとバタバタと潰れるステーションが増えていきそうです。
個人評価による査定
ボーナスは個人評価が影響します。
あなたが病院にとってよいスタッフであれば、評価があがりボーナスが上がります。
しかし、最近はこの評価も厳しめになっていると聞きます。
例えば、勤務態度、遅刻・欠勤の回数、業務実績などが評価されるのですが、全てが満足にできている場合でもマイナス査定からスタートする場合があるとか。
つまり、去年よりも何か突出して良い項目(勉強会の参加や単位取得など)がないとプラス査定にならない、非常に厳しい査定となっている病院もあるようです。
賞与制度の変更
ボーナスは、じつは法律的には支払わなくてもいいものです。
だから一概にボーナス○ヶ月分と謳われていても、それを変更することは可能です。
たとえば、業績に連動した支払いをする場合、経営が不安定な年にはボーナスが減る可能性があります。
あなたの職場がどういった制度をとっているか、今一度確認することをおすすめします。
ボーナスの減額は法的に問題ない?
ボーナスは法律上「必ず支払わなければならないもの」ではありません。
経営悪化や業績不振に伴う減額は、特に違法性はないため『ボーナスがゼロになったから訴える』ことはできません。
しかし、あなたの契約書や就業規則に『給与の○ヶ月支給保証』や『前年と同額支給』などと書かれている場合、減額は違法になる可能性があります。
このあたりは、あなたの契約書や規則を確認することをおすすめします。
今後もボーナスが上がらない職場の特徴

ボーナスが減ったのは仕方ないとして、業績が良くなればボーナスが上がるかもしれない。
そう考える人もいるかと思います。
しかし、そうではない職場も多いです。
翌年、収入が1億に戻った時、従業員の給料を5,000万に戻すか・・・というところ。
従業員の給料を4,500万のままにしておけば、500万浮くわけですからね。
このように、人件費の削減を優先する職場は、業績が上がってもボーナスは増えないと思います。
見極め方は
- 経営状況が不透明
従業員が確認・閲覧できない - 昇給がない
従業員に還元されていない - コロナ後どうなったか
後述します
などが重要です。
とくに2020〜2022年に流行した新型コロナウイルス(COVID-19)の前後でどうなったかを確認すべきです。
コロナの流行で病院の経営は大打撃を受け、基本的にボーナスは下がった病院が多かったはず。
それが今、コロナが5類になってどうなったのか、流行前のボーナス水準に戻っていれば、ボーナスは上がる可能性が少しあります。
しかし戻っていないのであれば・・・もう下がったボーナスは戻ることはないでしょう。
まとめ:ボーナスが減った理由を知って動こう

ボーナスは安定的に支給されるものではありません。
年によって多少変動があると思います。
なので基本的には平均の70万4,700円より多くもらっていれば、多少減額してもまぁいいと思います。
とはいえ、10万も20万も減るのはキツイので、
レバウェルリハビリなどの求人情報サイトで安定したボーナスがでる職場を探しておくのもいいかもしれません。
ボーナスは非常にありがたい存在ですからね、多いに越したことはありません。
ボーナスが大幅カットされた職場は去るべき
何度も言うようにボーナスは、あなたの職場が任意で業績や働きに応じて支給するものです。
法律で「ボーナスを支給しなさい」と言ってるわけじゃないんです。
だからボーナスが出なくても、何の問題もないんですね。
ただ、問題になるのは「いままで出ていたのに急に大幅にカットされた!」という場合。
働き方が変わっていないのに、ボーナスが大幅にカットされてしまうということは「業績が悪化している」ことの裏返しであると考えます。
ボーナスが70万→65万→60万とゆるやかに下がってく場合は100歩譲って良しとしましょう。
ただし70万→40万とか、70万→0になってしまうのはどう考えてもヤバイです。
明らかに経営難です。
こういった職場はさっさと転職して逃げたほうがいいです。
レバウェルリハビリや
PT・OT・ST WORKERにはボーナスがきちんと出る求人が本当にたくさんあります。
ボーナスが欲しい人は、ぜひ求人をチェックすることをマジでおすすめします。
その他、お金に関する不安や不満がある方はこちらの記事もおすすめです。






