「今日も帰れない…」
理学療法士として働いていると、こんな日がありませんか?
定時が過ぎても終わらない記録。終業後のカンファレンス。書類作成、委員会、勉強会まで重なり、患者対応が終わっても仕事が終わらない。
気づけば毎日ヘトヘトで帰宅している人も多いはずです。
そして、忙しい毎日が続くほど、こんな疑問を持つようになります。
この職場で働き続けていいのだろうか?
理学療法士の残業が少ない職場はあるの?
結論から言うと、理学療法士でも残業が少ない職場は確実にあります。
ただし、どの職場を選んでもいいわけではありません。
実は、残業が少ない職場には共通する特徴があります。
そして、その特徴を知らずに転職すると、また同じことの繰り返しになるかもしれません。
残業の少ない職場の特徴は
- 患者の数と取得単位数が管理されていること
- 1日のスケジュールが固定されていること
- 管理職が複数人いること
- 若いスタッフが多いこと
- 勉強会など無駄な仕事がない
などが挙げられます。
これは私が何度か転職を経験してきた結果、残業が少ない(もしくはゼロ)の職場で感じた特徴なのでエビデンスはないかもしれません。
しかし、これらの特徴に当てはまる職場は、確実に残業が少ないです。
ぜひ次の職場選びの参考にしてください。
患者の数と取得単位数が管理されていること
残業が少ない職場は、患者数や取得単位数がしっかり管理されています。
たとえば・・・
- 担当患者が固定されている
- 担当患者数が固定されている(1日10人までなど)
- 1日の取得単位数が明確である
- 最終介入時間が決まっている
- 予約制である
などです。
1日18単位の日や21単位の日がある職場では、決まった時間に仕事が終わらないので残業になりやすいです。
患者数や単位数が固定化されている職場は、たとえ毎日21単位だとしても残業はそこまで多くありません。
また、患者の介入時間が決まっているのも重要で、特に外来リハは予約制を導入していると急な業務量の増加が起こりにくいです。
逆に、「どんどん患者を入れる」「終わるまで帰れない」という職場は、残業が増えやすくなります。
あたりまえですね。
1日のスケジュールが固定されていること
患者数や単位数が固定されていても、スケジュールが固定されていなければ定時では帰れません。
- 午前10単位、午後10単位と決まっている
- 昼休憩は12時から13時と決まっている(この時間に患者を入れない)
- 最後のリハビリ時間は16時40分から17時までと決まっている(この後に患者のリハビリをしない)
と、おおまかな1日のスケジュールがほぼ確定している職場は残業になりにくいです。
特に、最後に介入する患者の時間をルールとして決めている職場は残業は発生しません。
逆に17時を過ぎても外来患者を受け入れたり、入院リハをしているようだと残業になります。
よくあるのが、日中にリハに言ったけど患者が検査やおむつ交換でリハ介入できず、単位を落とせないため17時以降に介入するパターン。
この場合、単位を落としてもいいよ、といってくれる職場は残業が発生しません。
当然ですが。
管理職が複数人いること
管理職が複数人いる職場は、残業が少ない傾向にあります。
理由は簡単で、管理職が定時で帰りやすくなるから。
管理職が帰りやすい職場は、スタッフも帰りやすくなります。
管理職は忙しいですから、けっこう遅くまで居残りする場合があるんです。
これは仕方ない、管理職なので。
でも管理職が残っていると、スタッフは帰りにくいですよね。
でも管理職が複数人いると、仕事を分散しやすくなります。
結果、管理職者が帰りやすくなるので、チームスタッフも帰りやすくなる。というわけ。
若いスタッフが多いこと
若いスタッフが多いということは、若者にとって働きやすい職場である可能性が高いです。
いまの若い子はタイムパフォーマンスを非常に気にします。
今の時代、転職はあたりまえになってきているので、働きにくい職場や自分に合わない職場はわりと早く見切っていきます。
そんな若い子がたくさんいる職場は、仕事がしやすく若い子が離れにくい職場といえます。
いろいろな要因があると思いますが、その要因の中に『残業が少ない』という要因も少なからずあると思います。
みんな残業は嫌ですからね。
だから若いスタッフ(5年目前後)が多くいる職場は残業が少ない可能性が高いです。
勉強会など無駄な仕事がない
勉強会や症例報告会はとても重要ですが、そればっかりやっている職場はとうぜん残業も多くなります。
だって勉強会をするとしたら業務終了後でしょうから。
そもそも、勉強会を主催する発表者も、サマリーやスライドを作るために残業(や家でのサービス残業)をしなければなりません。
勉強会や症例報告会はとても重要ですが、せいぜい年3〜4回程度、多くても2か月に1回程度で十分だと思います。
毎週やってるキチガイみたいな職場もありますが、それでは残業はなくなりませんよね。
勉強会以外にも
- 課内ミーティング
- 親睦会
- 院内活動(部活なども含む)
などの無駄な仕事が多いと残業につながります。
こういった業務は極力ない方がいいに決まってます。
理学療法士で残業が少ない職場ランキング
残業が少ない職場はいろいろあると思いますが、ここではどんな職場が残業が少ないかをランキング形式でお伝えしていこうと思います。
さすがに全ての職場で働いたことはないので、以下の方法で計算しています。
集計ルール
対象:理学療法士求人のうち、月平均時間外労働時間が明記されている求人
集計方法:各職場タイプの残業時間合計 ÷ 該当求人数 = 平均残業時間
注意点
- 「残業ほぼなし」だけで数値がない求人は除外
- 固定残業代の時間は、実残業時間としては扱わず、求人票に書かれた「月平均残業時間」を優先
- あくまで公開求人ベースの簡易ランキングです
こんな感じで求人に書かれているものを計算していく単純な作業です。
5つの求人全ての残業時間も公表します(病院名は公表しません)
1位 訪問看護ステーション・訪問リハ
集計4件、平均 4.5時間/月
- S訪問看護ステーション:10時間
- U訪問看護リハビリステーション:約1時間
- M訪問看護ステーション:5時間
- R訪問看護リハビリステーション:2時間
2位 老健・介護系施設
集計4件、平均 5.8時間/月
- T介護老人保健施設:5時間
- 老人保健施設K:4時間
- 介護老人保健施設T:4時間
- T介護老人保健施設:10時間
3位 クリニック
集計3件、平均 6.2時間/月
- K整形外科:10時間
- H整形外科クリニック:5時間
- M整形外科クリニック:5時間
- H整形外科クリニック:5時間
4位 デイサービス・デイケア
集計6件、平均 8.3時間/月
- Hデイサービス:5時間
- デイサービスT:10時間
- リハビリデイサービスA:10時間
- 株式会社O:10時間
- 通所リハビリテーションI:5時間
- C株式会社C:10時間
5位 病院(一般病院・回復期・慢性期を含む)
集計7件、平均 8.6時間/月
- T中央病院:5時間
- K大学病院:10時間
- H大学系病院求人:10時間
- T病院系求人:10時間
- F市の病院求人:10時間
- K病院:10時間
- N市の病院求人:5時間
結論
- 求人票ベースの簡易集計では訪問リハは平均4.5時間だった
- 病院系は平均8.6時間だった
- 老健やデイは数値明記求人が少ないが、求人サイト各社でも比較的残業が少ない職場として扱われることが多い
面接で必ず聞くべき「残業が少ない職場」を見抜く質問
「残業が少ない職場に転職したい」と思っていても、求人票だけで判断してはダメ。
求人票の「残業少なめ」「働きやすい環境」という言葉は、あまり当てにならないことが多いからです。
今回紹介した残業の少ない職場ですら、本当にその通りか怪しいと思っています。
実際には、
- サービス残業が当たり前
- 記録を家に持ち帰る
- 勉強会が終業後にある
- 定時で帰れる雰囲気がない
というケースは多いと思います。
だからこそ、面接では「本当に残業が少ない職場なのか」を見抜く質問をすべき。
ここでは、理学療法士が面接で絶対に聞くべき質問を紹介します。
質問① 1日のスケジュールを教えてください
1日の流れを知れば、その職場の働き方が見えてきます。
この質問をして、管理者がすぐに
- 午前・午後の単位数
- カンファレンスの時間、曜日
- 記録時間の有無
- 昼休みが確保されているか
などを教えてくれれば残業の少ない職場かもしれません。
逆に『日による』『特に決まりはない』『本人の自主性に任せている』などのワードが出てきたら危険信号です。
残業がある可能性が高いです。
質問② 記録はいつ書きますか?
これはかなり重要です。
理学療法士の残業は、「記録が勤務時間内に終わるか」で決まります。
ここでの相手の反応が
- 記録はリハの空き時間に書きます
- 勤務時間内に終わるよう調整しています
- 業務最後の20分を記録の時間として開けています
など具体的な発言があればOK。
逆に
- みんなうまくやってます
- 手が空いた時間に書いています
- 業務終了後や昼休みに書いています
のような曖昧かつ時間外業務を推奨しているような発言は要注意です。
質問③ 平均残業時間はどれくらいですか?
もう実際に面接や施設見学の時に直接聞いてしまうのが手っ取り早いです。
月に10時間程度です。など、具体的な数字が出てくれば労務管理が比較的しっかりしていると思われます。
逆に
- 時期による
- 日による
- 人による
など曖昧な場合は注意してください。
もしかしたらサービス残業が常態化している可能性もあります。
質問④ 勉強会はありますか?いつやってますか?
勉強会の質問は良い質問です。
なぜなら、勉強をしたい!というこちらのやる気を見せつけることができるから。
そのついでに、何時ごろやってるのかをそれとなく聞いてみましょう。
- 勉強会は毎週または月に1度ある
- 勉強会が終業後にする
などの場合、残業に発展するかもしれません。
理学療法士が残業を減らしたいなら転職は有効
理悪療法士が残業を減らしたい場合、方法は2つあります。
まず1つ目は、今の職場で頑張って定時で帰ること。
仕事をしっかりと時間内に終わらせてしまえば、定時で帰っても文句は言われません。
ただし
- 残業で残っている人が多いと帰りにくい
- 勉強会などがあると強制残業になる
- 周りから白い目で見られる
などの弊害もあります。
特に『あいつは定時で帰って空気が読めない』みたいにまあ理に思われるとイジメの対象になってしまうかもしれません。
いま残業が多い職場で働いている人が、定時で帰るのは至難の技と言えます。
2つ目の方法が転職をすることです。
残業が多い職場もあれば、ほとんど残業がない職場もあります。
ほとんど残業がない職場に転職すれば、堂々と定時で帰ることができます。
定時で帰れるのはとてもいいですよ。
17時に帰って17時30分に家につけば、夜寝るまで7時間半もあります(0時就寝の場合)
7時間半の自由時間って、ほとんど半休みたいなもんですからね。
18時から飲み会に行って2時間コースで飲んでもまだ20時ですから。
もし残業に苦しんでいるなら、転職も視野に入れてみてください。
きっと毎日の清々しさが変わりますよ。
ただし、先ほども言ったように求人票には嘘も書かれています。
残業なしと言いつつ、サービス残業が常態化している職場もあります。
そこで活用したいのが転職サイトです。
転職サイトを使えば、転職エージェントが詳しい仕事の内容や残業の有無、収入などを聞いて教えてくれます。
病院も、転職サイトには嘘はつけません。
嘘をついて、入職者から『聞いてた話と違う』などとクレームが入るとペナルティがあるからです。
だから絶対に残業の少ない職場に転職したいなら転職サイトを使って情報収集をすることがとても大切なんです。
実際に私も転職サイトを活用し、今の職場に転職しました。
使った転職サイトは
レバウェルリハビリと
PT・OT・ST WORKERですが、両方とも丁寧だし、LINEで求人情報も送ってくれるのでとても使いやすかったです。
残業の少ない職場に転職を考えているなら、転職サイトを活用することを強くお勧めします。
使うのと使わないのでは、転職後に失敗したと感じるリスクをかなり減らすことができますよ。





