理学療法士として働き始めて3か月。
そろそろ「夏のボーナスって、いくらもらえるんだろう?」と気になりますよね。
しかし結論から言うと…
理学療法士1年目の夏のボーナスは ほぼ出ません。
理由は、ボーナスの査定期間に働いていないから。

求人票に「賞与〇ヶ月」と書かれていても、1年目は当てはまらないケースが一般的です。
でも安心してください。
寸志として5〜10万円程度のボーナスは出ますし、冬には満額のボーナスが出ます。
この記事では、あなたが「知らないと損する」新人PTのボーナス事情を、わかりやすく解説します。
- なぜ1年目は夏のボーナス0円なのか?
- 満額でボーナスをもらえるのはいつから?
- 1年目の実際のボーナス相場はいくら?
- ボーナスを増やすために今からできること
そんな疑問に答えていきます。
理学療法士新卒1年目の夏ボーナスが0円の理由

新人は賞与査定期間に働いていないから夏ボーナス0円
理学療法士1年目の夏ボーナスが0円の理由は、賞与査定期間に働いていないからです。
ボーナスは、ある一定期間の働き(=査定)によって支給額が決まる仕組みです。
夏のボーナス基準日の賞与査定期間は多くの職場で12月〜5月。
しかし新人理学療法士はボーナス基準日に何をしているかというと…
- 12〜2月:国家試験の追い込み
- 4月入職後:働いているのは実質2か月ほど
つまり、賞与査定期間にほとんど働いていない=評価がつかないため、夏ボーナスは基本的に0円です。
まだ功績のない1年目の新人さんには賞与が与えられなくて当然ですよね。
賞与の査定期間での働きに応じてボーナスが出るんだ、ということを覚えておきましょう。
新人でも夏のボーナスは0円ではないケース
「夏ボーナスは0円なの…?」
とガッカリする必要はありません。
多くの病院では、新入職員に対して寸志(すんし)=少額のお礼金が支給される場合があります。
1年目の夏ボーナスの実際の相場
私が新人PT〜3年目の後輩にヒアリングしたところ、夏のボーナス(寸志)は以下の結果になりました。
| 職場 | 支給額 | 支給月数 |
|---|---|---|
| 整形外科クリニック | 7.5万円 | 0.5ヶ月分 |
| 老健 | 9.5万円 | 0.75ヶ月分 |
| 回復期病院 | 10万円 | 1ヶ月分 |
| 一般病院 | 7.5万円 | 0.33ヶ月分 |
※新入職員も夏のボーナスは0円ということは少ないです。相場はだいたい5万円~基本給の半分程度は出るところが多いようですね。
理学療法士新卒1年目が満額で夏のボーナスが貰えるのはいつから?

1年目の理学療法士が満額をもらえるのは冬のボーナスからです。
理由は簡単で
- 冬賞与のボーナス基準日:6月〜11月
- 新人でも6か月しっかり働いているため
という理由からです。
つまり新卒の理学療法士の夏のボーナスが満額出るのは2年目の夏からということになります。
ただし以下が欠けると満額はもらえません。
- 無断欠勤がある
- 指定研修会の未参加
- 勤務態度不良
- 早退遅刻が多い
新人が評価されるのは 「勤怠の安定」。
満額ボーナスをもらうためにも、まずは職場に貢献することが大切です。
冬のボーナス時期までしっかりと仕事をしていれば、基本給の〇か月分というボーナスが手に入るはずです。がんばれ!
1年目新人の理学療法士の冬ボーナスの相場は?
新人でも冬のボーナスは賞与査定期間働いているので満額でます。
「基本給×指定支払月数」が総支給額になります。
総支給×2ではありませんので注意!
新人PTのボーナス相場はこちら。
| 職場 | 冬の賞与 支給額 | 支給月数 |
|---|---|---|
| 整形外科クリニック | 10万円 | 0.5ヶ月分 |
| 老健 | 20万円 | 1.5ヶ月分 |
| 回復期病院 | 30万円 | 2ヶ月分 |
| 一般病院 | 20万円 | 1.5ヶ月分 |
これくらいがだいたい平均の金額になります。
理学療法士新卒1年目が羨む!PTの平均ボーナスはいくら?

理学療法士のボーナスの平均は、夏と冬を合わせて64万円だそうです。
【参考|賃金構造基本統計調査:厚生労働省】
基本給の平均が20万円くらいだと仮定すると、4か月分のボーナスで60万円前後なので信頼性はありますね。
| 理学療法士のボーナス平均【参考|賃金構造基本統計調査:厚生労働省】 | |
| 2017年 | 639,900円 |
| 2016年 | 701,200円 |
| 2015年 | 639,900円 |
しかし、1年目の理学療法士はおそらくこの半分にも満たないでしょう。
1年目の理学療法士のボーナスが少ない理由
1年目の理学療法士のボーナスが少ない最大の理由は「基本給が少ないから」としか言えません。
ボーナスは「基本給×支払い月数」で計算されます。
4か月の支給だとしても、基本給が20万円なら80万円、25万円なら100万円となります。
新人はどうしても基本給が少ないからボーナスも少なくなりがちなんです。
ボーナスは年収にも大きく影響します。
- 基本給が高い職場
- ボーナス支給月数が多い職場
年収を気にする人は、ここを絶対に外さないようにしましょう。
ボーナスは年収の3割近く占める重要なお金。
基本給が1万円違うだけで年収が16万円も違ってくるので基本給はしっかりと確認しておきましょう。
給料の高い職場の選び方を知りたい方はこちら

ボーナスを上げるために1年目の理学療法士がすべきこと
1年目の理学療法士がボーナスアップさせるためにすべきことはたくさんあります。
【ボーナスアップを目指せ】
- しっかりと単位を取る
- 院内外の勉強会に参加する
- 上司に報連相(報告・連絡・相談)をする
この3つをしっかりやっていれば査定があがり、ボーナスアップが期待できます。
特に上司に報連相をしていれば、プラス査定になりやすいので積極的に相談しに行こう!
もしも理学療法士新卒1年目のボーナスが出なかった時の対処法
ボーナスが支給されなかった…
考えたくもありませんが、そういう職場もあります。
ボーナスが出なかった病院のヤバい特徴
- 経営状態が悪い:売上低迷・赤字続き
- 求人と実態が違う:賞与表示と支給が不一致
- 基本給が極端に低い:ボーナス計算の元が少ない
- 新人や短期に冷たい:査定期間短いと支給なし
- 人員の入れ替わり激しい:退職多く優先度低い
特に「賞与4か月」と書いてあるのに、その通り支給されなかった場合はかなりヤバいです。
契約書に書いてある以上、それは会社の義務なので支払わなければなりません。
それにもかかわらず、支払われないということは…業績が悪化している可能性ありです!


病院全体の売り上げが落ちていたり、職員の入れ替わりが激しかったりする職場は危険かもしれません。
特に求人票に「賞与4ヶ月」と書いてあったのに支給されないとかなりヤバいです。
場合によっては1年目でも転職を考えた方がいいかもしれません。
ボーナスが少ない職場は業績が悪いか、経営者がケチなので将来性は無いと考えてOK。
私はすぐに今の職場に転職しました。
基本給が高く、賞与4か月の職場は![]()
- 「基本給が高い」
- 「支給月数が多い」
- 「昇給がある」
こんな職場を目指しましょう。
1年目の転職が不安という方は、実際に1年目で転職した理学療法士の話を記事にしてありますので、ぜいご覧ください。










