新年度になって1ヶ月が経とうとしています。
新人が入ってきてもうすぐ1か月・・・とも取れますね。
新人さんも仕事に慣れてきたころだと思いますが、何か違和感を感じていませんか?
お給料も満額出てるし、スタッフからも名前と顔を覚えられてさぁこれから!
と言う時期なのになぜかやる気が感じられない。
5月病?
違います。
新人のみんなは
- 本当にこのままでいいのか不安
- 仕事がちゃんと出来てないのに給料を貰っていいのか?
- 仕事は楽しいけどワクワクが無い
- 勉強をしたいけど焦るばかりで進まない
- 周りのみんなの方が立派に見える
- 自分に自信が持てない
そういった類の悩みを持っています。
私もそうでしたから。
つまり、入職して1ヶ月経つ新人に覇気がない、やる気が感じられないと感じたら
もしかしたらあなたの指導方針が間違っているのかもしれません。
新人の悩み:仕事を覚える時期の虚脱感
4月の新人はまず仕事を覚えるのが仕事です。
つまり『生産性は全くない』状態です。
- 物理療法を覚える
- リハ科の動きを覚える
- 患者の名前と顔を覚える
- 先輩の治療を見学する
そのように『インプットの連続』が新人に襲い掛かります。
このようにインプットばかりされるとどうなるか?
実は自信がなくなります。
先輩たちは良かれと思って仕事を教えます。
もちろん、教えなければいけないのですし、新人は覚えなければなりません。
しかし、その『指導』→『理解』のみを続けていくと、新人はその『指導された内容を覚えるのみ』で終わってしまいます。
すごく話が飛びますが、あなたがメジャーリーガーの大谷翔平からフォークボールの握り方を教わったとしましょう。
すごく丁寧に。
そしたら次はどうしたいですか?
投げてみたくなりますよね。
でもここでフォークボールを投げさせず、ずっと大谷翔平の練習を見学させられたらどうでしょう。
それはそれでいい経験かもしれませんが、教わった側としては不満を感じます。
そこには『体験』がないからです。
新人の話に戻しましょう。
あなたたちが指導をした後、どうしましたか?
また見学に戻してはいないでしょうか。
新人は『指導』→『理解』→『行動』という経験をさせなければ『満足感』は得られません。
私も新人の頃はずっと物理療法ばかりやらされていました。
でも新人も理学療法士です。
理学療法士なのに物理療法ばかりやらせていたら、そりゃ虚脱感に襲われますよ。
新人にこそ、指導より経験を与えていきたいですよね。
つまり、新人にやる気が感じられないのは、あなたが責任感のある仕事を与えていないからです。
もっと新人を信じてください。
GW明けに免許が届く
新人はゴールデンウィーク前後に仮免許が届きます。
そうなれば単位が取れます。
GWまでに新人を一人前にできるか。
これが指導者の仕事になります。
見学ばかりではダメです。
5月に一人前にして患者を任せられるようにする。
それが達成できない指導者は無能だと思いますよ。