「今の職場を辞めたい。でも、転職して後悔したらどうしよう……」
そう考えて、転職活動に踏み出せない理学療法士は多いと思います。
経験3〜5年目になると、臨床業務にも慣れ、一人で患者さんを担当できるようになります。
立派な一人前といえますね。
しかし、その一方で、
- 頑張っているのに給料がほとんど上がらない
- 後輩指導や委員会などの業務ばかり増えている
- 残業や休日出勤が当たり前になっている
- このまま今の職場で働き続けて良いのか分からない
といった悩みが出てくる時期でもあります。
仕事の責任は増えているのに、待遇や評価が追いついていないことが原因で転職を考えるようになるのが今の時期です。
ただし、転職は必ず成功するものではありません。
- 給料は上がったけれど仕事量が増えた
- 求人票では良さそうだったのに人間関係が合わなかった
- 前の職場の方が働きやすかった
と感じ、転職を後悔する理学療法士も意外と多くいます。
転職で後悔する人と、転職に満足している人の違いは転職前の準備と情報収集です。
転職で失敗する人は、転職そのものが原因ではなく、「十分な情報を集めずに職場を決めてしまったこと」が原因です。
この記事では、
- 理学療法士が転職で後悔する理由
- 転職前に確認すべきポイント
- 後悔しない職場選びの方法
- 転職を成功させるための準備
について詳しく解説します。
転職したい気持ちはあるけれど、後悔したく無い。
そんな方は、ぜひ最後まで参考にしてください。
理学療法士が転職で後悔しない7つの方法
理学療法士の転職では、後悔するパターンに共通点があります。
ということは、そのパターンの逆のことをすればいいというわけ。
転職に後悔しないための方法をお伝えします。
1.給料だけを見て転職先を決めない
転職を考える理学療法士が求める希望が「今より給料を上げたい」というもの。
当然、私も給料を上げたいと思って転職活動をしました。
それは間違いではありませんが、給与だけを基準に転職先を決めると、入職後に後悔する可能性がかなり高くなります。
高給与の求人には
- スタッフ数が少なく業務量が多い
- なかなか人が集まらない仕事
- 管理業務や新人教育を任される
- 残業や休日対応が多い
など、給与が高い理由は是帯にあります。
もちろん、生活を安定させるために給与は重要な条件です。
しかし、長く働き続けられる職場を選ぶには、年収だけではなく
- 勤務時間
- 休日数
- 人間関係
- 教育体制
- 将来的なキャリアアップ
- 福利厚生
まで含めて総合的に判断することが大切です。
年収450万円だけど残業がなくて年間休日120日の仕事のどちらがいいか?
ってことです。
もちろん、自分が納得して前者を選ぶなら全然問題はありません。
「給料が高い職場」ではなく、「自分が納得して働き続けられる職場」を選ぶことが、転職後の後悔を防ぐポイントになります。
2.求人票の条件だけで判断しない
転職活動でまず確認するのが求人票だと思います。
給与や休日数、勤務時間などは、転職先を選ぶうえで非常に大切なポイントです。
ただ、求人票に書かれている情報だけで判断してしまうと、入職後に後悔する可能性があります。
なぜなら、求人票だけでは分からない部分が多いから。
例えば、
- スタッフ同士の関係性
- 職場全体の雰囲気
- 管理者の考え方
- 有給休暇の取りやすさ
- 実際の残業時間
- スタッフの離職状況
などは、求人票には載っていません。
理学療法士は職場のスタッフと連携しながら働く仕事なので、給与などの条件が良くても職場の雰囲気や人間関係が合わなければ、長く働くことは難しくなります。
後悔しない転職をするためには、給与や休日といった条件面だけを見るのではなく、「実際に働いた時に自分が続けられる環境か」という視点で確認することが大切です。
3.転職理由を明確にしてから職場を変える
「もう今の職場では働き続けるのがつらい」と思って転職を考える理学療法士は多いと思います。
ここで注意したいのが『何が辛いのか、何が不満なのか』を明確にしておくべきだということ。
転職の目的がはっきりしていないと、次の職場でも後悔する可能性が高くなります。
例えば
- 「給料を上げたい」
- 「残業を減らしてプライベートの時間を増やしたい」
- 「急性期から回復期や訪問リハビリへ挑戦したい」
- 「人間関係のストレスを減らしたい」
など、転職によって何を変えたいのかを明確にすることが重要です。
例えば『給料が低い』という理由も
- 年収が低い
- ボーナスが少ない
- 手取りが少ない
- 昇給が少ない
と、給料の何が不満かをしっかりと見極めないと次の職場は探せません。
転職の目的がはっきりすると、求人を見るときも「給与が高いから」「条件が良さそうだから」という理由だけで選ばなくなります。
自分が大切にしたい働き方や将来のキャリアに合った職場を選べるようになり、転職後の後悔も減らすことにつながります。
4.年収ではなく将来的な待遇を見る
転職先を選ぶとき、どうしても目に入りやすいのが「年収」です。
今より少しでも収入を増やしたいと考えるのは当然ですし、これまで頑張ってきた経験を正当に評価してほしいと思うのは自然なことだと思います。
ただ、転職で特に確認してほしいのは、「数年後にどのような待遇になるのか」という視点です。
例えば
- 基本給はいくらなのか
- 賞与は何ヶ月分支給されるのか
- 毎年昇給する仕組みがあるのか
- 資格手当や役職手当はあるのか
- 退職金制度は整っているのか
- どのような基準で評価されるのか
といった部分です。
求人票では年収が高く見えても、その内訳を見ると手当や一時的な条件で補われているケースもあります。
また、昇給制度が曖昧な職場では、数年働いても給与がほとんど変わらない可能性があります。
『今』も大事ですが『未来』もとても大事です。
年収400万円だけど毎年20万円ずつ昇給する職場
の方がモチベーションは保てると思いませんか?
目先の給与だけではなく、長く働いたときに「この職場を選んで良かった」と思える環境なのかを確認するべきです。
5.残業時間は実績を確認する
転職先を選ぶとき、勤務時間や残業の有無は必ず確認すべきです。
特に今の職場で、残業を毎日し、記録業務や書類作成、委員会活動などをしている方は、「次の職場ではできるだけ残業を減らしたい」と考えると思います。
求人票に「残業少なめ」と書かれていても、それだけではどの程度残業があるかはわかりません。
残業10時間だったとして、それが『多い』のか『少ない』のかは人によりますよね。
なので、正確な残業時間を確認する必要があります。
面接や職場見学で
- 「スタッフの月平均の残業時間はどの程度ですか」
- 「業務時間内にカルテや書類作成は終えられますか」
- 「休日出勤や勉強会への参加はありますか」
など、具体的に質問することが大切です。
聞きにくいかもしれませんが、絶対に聞いておいた方がいいです。
逆にこれを聞くことであやふやな回答だったり、逆ギレをされるような職場では絶対に働かない方がいいですよ。
入職後に「思っていた環境と違った」と後悔しないためにも、実際の働き方を確認してから転職先を決めましょう。
6.職場見学を必ず行う
転職先を選ぶとき、給与や休日などの条件面だけで判断してしまうと、入職後に「思っていた職場と違った」と感じる可能性があります。
私が特に重要だと感じるのは、実際の職場の雰囲気を自分の目で確認することです。
理学療法士の仕事は、患者さんと関わるだけではなく、リハビリスタッフや看護師、医師など多くの職種と連携しながら進めていきます。
そのため、人間関係や職場の空気感は、働きやすさが変わります。
職場見学をすることで
- スタッフ同士が自然に会話できているか
- 患者さんへの接し方は丁寧か
- 管理者や主任の対応はどうか
- 若手スタッフが疲れた表情をしていないか
といった部分を見ることができます。
少しでも長く働ける職場を選ぶためにも、条件だけではなく、自分がそこで働く姿をイメージできるか確認してから転職先を決めることをおすすめします。
7.情報収集を確実にする
転職で後悔しないために、私が最も大切だと感じるのは「勢いで決めず、十分な情報を集めてから判断すること」です。
転職に対する不安は、転職先の環境が分からないことから生まれます。
しかし、事前に仕事内容や給与、職場の雰囲気などを調べておけば、「自分に合いそうな職場なのか」「今の悩みを本当に解決できるのか」を判断できるようになります。
まず確認したいのは、複数の求人を比較することです。
同じ理学療法士の求人でも、職場によって給与、休日数、残業時間、教育体制、リハビリの方針は大きく異なります。
1つの求人だけを見て「条件が良さそう」と決めてしまうと、入職後に「思っていた環境と違った」と後悔する可能性があります。
また、病院や施設のホームページだけではなく、口コミや転職経験者の意見を参考にすることも重要です。
ただし、口コミはあくまで個人の感想なので、すべてを信じるのではなく、判断材料の一つとして活用しましょう。
私が特におすすめしたいのは、理学療法士向けの転職サイトを活用することです。
転職サイトでは、求人票には載っていない職場の雰囲気や残業の実態、人間関係、離職率などの情報を教えてもらえる場合があります。
私自身も転職活動をした際は、
レバウェルリハビリを利用しましたが、必ずしも紹介された職場へ転職することが目的ではありませんでした。
給与や休日、今後のキャリアについて相談しながら、自分が本当に求めている働き方を整理するために活用していました。
転職は大きな決断だからこそ、まずは情報を集めることから始めることが大切です。
まとめ|理学療法士の転職で後悔しないためには準備が大切
理学療法士の転職で後悔する原因は、十分な情報を集めないまま職場を決めてしまうことです。
給料や休日などの条件だけを見ると、入職後に「思っていた環境と違った」と感じる可能性があります。
大切なのは、なぜ転職したいのかを明確にし、自分が求める働き方に合った職場を選ぶこと。
求人票だけではなく、残業時間や職場の雰囲気、教育体制、将来的なキャリアまで確認しましょう。
転職に不安を感じている人は、圧倒的に情報が足りていないので、まずは情報収集から始めてみるといいと思います。



