なぜリハビリは18単位なのか?理学療法士は本当に忙しいの?

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リハビリは1日の目標取得単位数が病院ごとに決められています。

1日18~21単位で決められていると思いますが、なぜリハビリは18単位がベースに考えられているのか知っていますか?

 

なぜリハビリは18単位なの?

なぜリハビリは18単位なのかというと、理学療法士の報酬・制度で決められているからです。

令和4年診療報酬改定によると、以下の通り記されています。

当該リハビリテーションの実施単位数は、従事者1人につき1日18単位を標準とし、週108単位までとする。ただし、1日24単位を上限とする。

このように、リハビリの1日の取得単位は18単位がベースとなっているんです。

だから18単位より少ない単位で働いている職場ってあまりないと思います。

 

また、18単位取れていれば病院は利益を確保できると言われています。

最も点数の低い廃用症候群(1単位180点)で考えても、1日18単位を取ってくれれば1か月(20日)で360単位、金額にすると64万8000円になります。

一般的なセラピストの給与を十分超えるので、病院としても18単位取ってくれればOKということだと思います。

 

1日18単位の理学療法士って忙しいの?

リハビリは1単位20分です。

理学療法士は1日に最大24単位、週で最大108単位取れます。

 

24単位と言うと8時間みっちり介入した状態なのですが、週5勤務では120単位となってしまうのでおのずと1日21単位前後(週105単位前後)に絞られてくるのが現状です。

でも中には1日18単位しか取ってないのに「忙しい」「ほかの仕事ができない」と言う理学療法士が居るとかいないとか。

毎日18単位ってそんなに大変ですか?

 

理学療法士が1日18単位取った場合の時間の内約

理学療法士が1日18単位取ると、時間にして6時間です。

基本的に1日8時間労働ですから、あまり時間は2時間

 

この2時間の使い方が上手いか下手かで、「忙しいPT」と「余裕なPT」が生まれてくるんです。

 

ちなみに、普通に仕事をこなしている理学療法士であれば

  • カルテ確認2分/1件
  • カルテ記載5分/1件
  • 書類作成20分
  • 掃除や準備20分/1日
  • 朝礼10分

くらいが仕事かなと思います。

患者送迎はリハビリ時間に含まれますからね。

 

患者が9人だったとしたら

  • カルテ確認18分
  • カルテ記載45分
  • 書類作成20分
  • 掃除や準備20分
  • 朝礼10分

で合計113分(1時間53分)であり、リハビリ介入(18単位)の6時間を足すと7時間53分になります。

これは定時で間に合う計算です。

1日18単位ってハッキリ言って全然忙しくないんですよ。

 

18単位で忙しい・帰れないと嘆いている理学療法士は、時間の使い方が下手なんだと思います。

 

18単位の理学療法士が忙しい原因

時間が上手く使えない理学療法士は「定常業務」と「突発業務」を住み分けせず、ごちゃまぜにしている印象です。

 

  • 定常業務=週に1回は必ずある仕事
  • 突発業務=月に1回程度の仕事

 

定常業務は「患者介入」「カルテ記載」「朝礼」「掃除」などのこと。

突発業務は「研修会」「計画書作成」「家屋評価」などのこと。

 

定常業務をしっかりと把握していない人は、突発業務が起こると全ての仕事がストップし、定時で帰れなくなります。

良くいますよね、業務終了後に家屋評価報告書を作成したり、勉強会資料を自宅で作ったりする人。

 

このような突発業務は基本的に優先度が低いので、定常業務をうまく調整(例えば家屋評価の日は3単位削るなど)して対処すれば全く問題ないはずです。

 

18単位の理学療法士が定時で帰るための方法

患者に理学療法を20分やったあとに5分カルテ記載することを繰り返しているのは無駄。

いっそのこと、3人くらい理学療法をやったあとに10分でまとめてカルテ記載すれば、5分の節約になります。

患者の介入順序も、101号室の患者からドンドン隣の部屋に移っていき、流れ作業のようにリハビリしていけば移動時間も少なくなるので効率的に仕事をすることが出来ます。

 

また、ある患者のリハの最後の10分はエルゴメーターにすることで、エルゴを漕いでいる最中にカルテを書くなどの対処をすれば時間の節約になります。

こんな働き方もOK!

こういった積み重ねが、定時で帰ったり「忙しい」と思わず仕事をこなすコツだと思います。

頭を使って介入しましょう。

 

1日21単位以上の理学療法士は定時で帰れない

18単位でなく、22単位以上取らされたり、24単位取らされている理学療法士は仕事量が多すぎると思います。

私もそうでしたが、リハビリ以外の仕事に手が回らないので、残業する必要性が出てきます。

残業代が支払われればいいのですが、約半数の理学療法士はサービス残業をしているそうです。

 

私は以前、整形外科で毎日24単位取っていましたが、その仕事量に疑問を持って転職しました。

今は1日18単位で、給料も年収500万円程度貰えています。

1日21単位と18単位では、仕事の忙しさが全然違います。

そう考えると、やっぱりベースは18単位がちょうどいいんだと思います。

 

まとめ:リハビリは18単位が標準と明記されている

なぜリハビリは18単位なのか?というと、そのようにリハビリテーション通則に記載してあるからです。

リハビリは18単位で回していく事が基本となります。

でも21単位、22単位と取得するように言われている職場も多いと思います。

その方が病院が儲かるからです。

 

でも、21単位以上だと定時で帰るのは難しくなります。

今の単位の取り方に疑問を感じたら、他の病院はどんな働き方をしているかちょっと目を向けてみてください。

果たして、21単位取って残業をする働き方でよいのか?

もっと自分のために時間を使ったほうが良いのではないでしょうか。

 

1日18単位で、今のあなたと同じくらいの給料を支払っている病院は多くあります。

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より条件の良い職場を探すことは比較的容易だと言い切れます。

 

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