【3歳上手く話せない】どもりかな?言葉が出ない時の対処法【リハビリ目線】




言葉がスムーズに出ないことを「どもり」といい、幼児から大人まで症状は様々。

  • お、お、お、おはよう(音の連発)
  • ・・・・・・おはよう(音の難発)
  • おーーーーーーはよう(音の伸発)

うちの子も3歳の時にこのような症状がたまに出ていました。

これは吃音症(きつおんしょう)と呼ばれるもので、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないことを言います。

 

当リハビリテーション科にもそのような子がリハビリに来ているのですが、コミュニケーションの取りにくさなどで親は心配になると思います。

そんな吃音症のメカニズムや、リハビリテーションのトレーニング方法を紹介します。

 

【参考文献】

 

 

【3歳児】上手く話せない・言葉が出にくい子供は20人に1人

吃音症と診断される子どもは20人に1人で、大人でも100人に1人程度いるそうです。

インフルエンザの患者が年間1,000万人で、13人に1人ということを考えるとかなり身近な障害であることが分かります。

子どもは2・3・4歳で多く見られるそうです。

 

上手く話せない・言葉が出にくいのは自然に良くなる場合も

幼児期(3歳以下)から続くどもり(吃音)の7割程度は自然に良くなっていきます。

うちの子もいまでは特に問題なく喋れていますし、中学校時代の友人が吃音だったのですが10年ぶりに会ったらなんの違和感もなくコンビニのレジでバイトしてました。

 

このように、幼児期の吃音症の7~8割が良くなるので、様子を見ていくといいです。

この「言葉の出しにくい時期」に心配しすぎて色々な心理的ストレスを与えてしまうと、かえって症状を固定化させてしまうので注意が必要です。

 

言葉がでにくくても「焦らせない」で!

上手く話せない・言葉が出にくいのを見ると、親は心配ですよね。

でも「あせらないで」「おちついて話してごらん」と言うのは逆効果です。

子供はそういわれると「注意された」と感じて余計に焦ってしまいます。

結果的に、言葉がさらに出にくくなって症状を悪化させてしまうことも。

 

当然、笑われたりバカにされたりする経験があると、吃音は悪化します。

落ち着いて対処しましょう。

 

【3歳児】上手く話せない・言葉が出にくい子供の対処法

では、吃音に対するリハビリはどのように展開していくのかを紹介します。

僕も子供に実施していた内容になりますのでご参照までに。

 

吃音の練習方法は以下の3つです。

  1. 滑らかに話す体験を与える(流暢性形成法)
  2. 滑らかに話すコツを与える(吃音緩和法)
  3. 子供が滑らかに話せるよう誘導する(統合的アプローチ)

 

上手く話せない・言葉が出にくい場合の「流暢性形成法」

流暢性形成法は「滑らかに話す体験を与える」ことであり、吃音が生じにくい話し方を練習し、一般化させることを言います。

 

吃音やどもりがしにくい話し方は


  1. ゆっくり話す(会話速度を落とす)
  2. 柔らかくあくびのように話す(軟起声
  3. ゆっくり息を吐くようにする

というコツを与えれば比較的スムーズに声が出せます。

 

吃音によくある引き延ばし発音(おーーーーーーはよう(音の伸発)というような感じ)で言葉が出やすくなるので、そういったイメージで話すようにします。

 

上手く話せない・言葉が出にくい場合の「吃音緩和法」

吃音緩和法は、どもる頻度や度合いを軽減させていく(なくすことを目的としない)考え方です。

どもるのを良しとするこのアプローチは、程度の軽い吃音を目指す方法。

吃音に対する態度や感情をコントロールし、どもることは悪くないという認識を入れることでリラックスしてしゃべれるようになり、恥ずかしさや恐怖心を軽減させるものです。

 

こちら側のアプローチとしては、子供に「伝えさせる」のでなく我々が「理解する」というイメージ。

こおしゃべり方でも伝わるんだ、大丈夫なんだという認識を子供が持てれば、徐々に吃音は軽減していくようです。

 

上手く話せない・言葉が出にくい場合の「統合的アプローチ」

流暢性形成法と吃音緩和法を組み合わせた方法で、吃音度合いによって比重を変えていくスタイルです。

今のリハビリテーションはこの統合的アプローチを中心に行っている所が多いのではないでしょうか。

 

  • 吃音度が高い場合は流暢性形成法に重きを置く
  • 吃音度が低い場合は吃音緩和法に重きを置く

 

といった具合にその度合いによって練習方法を変えるアプローチです。

 

【3歳児】家で試したい言葉をスムーズに出す親の接し方

吃音やどもりは子供のみならず家族全体で向き合っていく必要があります。

リハビリでも、親に協力を求めていますので、その内容をお伝えしていきます。

 


  1. 大人が「ゆっくり」「のんびりと」話す
  2. 子どもが話し終わったらすぐに話さず、一呼吸置いてから話しかける
  3. 子どもの話をうなづきながら聞き、話終えるまで大人は話さないようにする
  4. 忙しい時は、あとで必ず話を聞くための時間を設ける
  5. 兄弟同士で話す速度に差がある場合は「順番に話す」というルールを設ける
  6. 子どもが話してる最中に話を割り込まないようにする
  7. 子どもに対して「ゆっくり」「落ち着いて」などの声かけはしない
  8. 生活全般をのんびりと余裕を持たせる
  9. 宿題や塾などを強要せず、マイペースに行わせる
  10. 保護者との会話時間を大切にし、安心感を与える

 

これは保護者に対してお願いしている10の約束事です。

これを守ることで子どもは安心しますし、どもりにも良い影響を与えていきます。

 

上手く話せない・言葉が出にくいを問題視せず、受け入れていく

どもりや吃音は2~4歳の子どもであればだれでも起こりえます。

そして、それは7~8割の子どもは徐々に良くなっていきます。

うちの子もそうでした。

 

もしも親が吃音に対してパニックになったり慌ててしまうと子どもは不安になります。

子どもから吃音について相談をしてきたら、温かく迎え入れてあげましょう。

そして必要以上に気にしないことも重要。

 

吃音は病気でなく、子供の特徴や個性みたいなものです。

親としての対処法を理解し、子供に不安を与えない接し方を心がけてください。